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第1話
緊急避難所につれてこられた俺は、まず検査を。
結果、異状は見つからず、でも体の疲弊と筋肉と節々の痛みがひどく、ベッドで休養。
「またすぐ、見にくるから」とゴリマッチョな頼もしい背中が去って、心細くベッドに横たわっていたところ。
遠くから人の悲鳴やけたたましい物音が。
体が軋むのに歯を食いしばり、起きあがったら医者が跳びこんできて「避難民の中に、寄生されていたのが混じっていたらしい!」とわるい知らせを。
その男は寄生されたのを申告せず、避難所に踏みいってしまい。
怪我の手当てを受けていたときに潜んでいたクリーチャーが体を乗っとり、子供をまき散らして、どんどん周りの人に寄生をさせているという。
「まだ距離があるから逃げなさい!」と叫ばれるも「どうしたものか」とため息。
避難所は堅牢な壁に囲まれているから、逆に人々は閉じこめられた形になって、逃げにくい。
逃げ惑い密集する人人に混じれば、覚醒したクリーチャーに殺されるか、寄生されるかの危険が大。
薬で頭が回らないながらに「そういえばゲームで避難所のステージもあったな」と思いだす。
そのステージの主人公は避難してきた女子大学生で、たしか群れに混じらず、それらの人とはちがう脱出の仕方を・・・。
「そうだ!下水道だ!」と思いつき、ひとまず外へ。
あたりの景色を見て、ゲームのマップと照らし合わせて、下水道の入り口へと。
見つけたそこの蓋を開けて下りれば、大正解。
地下道には誰もいなく「ほかの人がくる前に逃げないと」と走りだそうとした、そのとき。
懐中電灯で照らした先にフラワーマンが。
すかさず明かりを下げて「こいつがいたんだった!」と頭を抱える。
フラワーマンはクリーチャーの一種ながら、一見、ひょろりとした人のような形。
顏はのっぺらぼうで、濁った色の肌に粘着質な液体をまとい、性器はなし。
人を羽交い絞めにするか抱きしめたなら、顔を花のように開いて、相手の顔を食い荒らす。
ぽっかり顔に穴をあけて倒れると、すこしして凹みから大きな蕾がせりだし大輪を咲かせ、甘たるい匂い、神経を麻痺させるガスを散布。
残虐に人を殺すうえ、死体から毒ガスを蔓延させ、プレイヤーの行く手を阻む、迷惑千万なクリーチャー。
ホラーゲームは割とエロいと思う俺でも、この下水道で女子大学生が顔を食われたのには萎えたもので。
ただ、噂ながらフラワーマンにも性的な匂わせがあるという。
プレイヤーが挟み撃ちにされた場合だ。
背後から羽交い絞め、前方からは足を広げて持ちあげられる。
奇声を上げて顔を開いたフラワーマンは、そのまましばらく相手を揺する。
尻に腰を押しつけ、股間と股間を合わせて。
性器がないながらに性交しているような動きをしてから、背後のは顔を食らい、前方のは股間を貪る。
で、地面に落とされた相手は顔と股間に花を咲かせるわけだ。
「こりゃ制作者は意図的だろ」と指摘されているが、俺はまだ見たことなし。
だってフラワーマンは足が遅いうえに、ぽつぽつと出現するから、むしろ挟み撃ちにされるのが難しいし。
その場面には規制がかかるのか、ホラゲーの残酷なシーンだけを流す動画チャンネルでもお目にかかったことはなく。
「余計なことを思いだしたな」とげんなりしつつ、フラワーマンを窺う。
足が遅く、動きも鈍いから、走って脇をすりぬければ捕まらないかも。
もどっても逃げ場はないし、早く下水道を通りぬけないと人が押しよせてくるかもしれい。
「よし行くか!」と腹をくくったところで肩に冷たい液体が。
ねっとりとしたそれが肩を滑っていくのにぞっとしつつ、背後を見あげれば、フラワーマン。
前方に意識を集中しすぎたせい。
そのことを悔やむ間もなく羽交い絞めにされて「あああああ!」と顏の皮膚が裂けて花が。
皮膚の内側に無数の棘があるのを見ながら「おしまいだ」と絶望。
が、頭の先につくかつかないかのところで花は止まって、羽交い絞めする手が胸を撫でだす。
花から荒い息を吐き粘着質な涎を垂らしながら、濡れた手で乳首をにちょにちょ。
そりゃあ「なんで食べないで犯すの!?」と驚くところ、二回目となれば「またかい!」だ。
経験済みの体とあり、あまり抵抗がなく「やあ、やめえ、すごお、ぬるぬるう・・・!」と快感に震えて、熱い息交じりの喘ぎを。
胸を愛撫されながらも、頭上の花がいつ俺の顔に食らいつき穴を開けるか分からない状況。
恐怖に痺れて、ぞくぞくするのが快感と混じって「やあ、はあう、ああ・・・!」と体が高ぶってやまず。
とっくにズボンは膨らみきって、お漏らしでじんわり。
もどかしくなってきたころ、前方にいたフラワーマンが到着して開花したなら、噂どおり俺の足を広げて持ちあげ、股間を押しつけゆさゆさ。
できるだけ背中を丸めて、ズボンの膨らみにいつでも食いつけるような距離に花を。
顏もそうだが、一物が噛み潰される恐怖ったらなく、そのくせ「だめえ、そんな、近くう、んああ!」とお漏らしだらだら。
せめて性器がないから、股間に刺激を受けないのは幸いというか。
そのずが、股の中心がこれまた肌が裂けて花のように開き、花びらの部分が絡みついて。
絞めつけたり扱いたり先っぽを擦ったりしつつ、触手のようなその一つを尻の奥に。
さっき卵を植えつけられそうになったのを思いだし、トラウマが甦るも、同時に極限の高揚感が湧きあがり「ひいああ!」と射精。
もちろん、イったくらいで、情け容赦ないクリーチャーは止まらず、愛撫を畳みかけ、体を擦りあわせ、俺を粘着質な液体まみれにして辱めまくり。
「くう、ぬ、ぬるぬるう、気もちわる、はず、なのにい!や、やめえ、花、近づけ、ないでえ!ああ、ああ、ああう、俺え、興奮、しちゃあ、からああ!」
「くふうう!」と開いた顔の中に射精をしてしまい。
一旦、花びらを閉じて顔を逸らしたのは、飲みこんだからなのか。
「はあ、ど、どおして、ばかあ・・・」と余韻と羞恥に震えていると、前方のフラワーマンがのけ反ったまま、腰を突きつけて。
一物に絡んでいたのが離れたとはいえ、その中心からなんと性器のようなものが登場。
形状は男根だが、全体的にいぼいぽが。
大人のおもちゃのようで、もし、この隠れ性器がゲームの裏設定なら正気を疑う。
プレイヤーが操作する女子大学生が餌食になるのは大歓迎なれど、当事者になると大迷惑。
「この鬼畜な助平がああ!」と制作関係者への恨みを叫びながら、いぼいぼ巨根を丸丸飲みこんでメスイキ。
「しょこ、らめええ!」と叫ぶところが凹凸に擦れまくってメスイキが止まらず。
とはいえ第二ラウンド目だから、体力が限界で、意識が遠のき反応も薄くなって。
泣き叫ばないとつまらないのか、抜かれてしまい。
「いよいよ、顏とちんこを食われるのか」と疲れのあまり諦めの境地にいたったのが、あらためて体を持ちあげられ、下から凄まじい突きあげ。
背後のフラワーマンが、前方のやつに協力してもらい、俺の体を掲げて上下に揺すり、いぼいぼ巨根をぶっ刺しているよう。
自分の体重がかかって深く食いこむし、ドリルがかき混ぜるように突き上げてくるし。
体力限界の体に鞭打つように、暴力的な快感を叩きこみつつ「あああああ!」とシャウトする顏の花。
はたから見れば狂気的でおぞましい光景だろうが、俺はとことん官能に浸ってあんあん腰をくねらせて。
「はぐう、んああ、しゅ、しゅごお、いぼいぼお、気もち、よしゅぎい!こ、こんな、エッチ、したことなあ・・・!ふああ、ああ、おっき、やらあ、おっきいい!俺、俺え、尻に、種、植えられ、ちゃあ、おお、おおう、おおおん!」
潮を吹いたなら、中のがさらに膨張して、いよいよ。
が、放出される直前、フラワーマンが二体とも停止して、次の瞬間、緑の液体をぶちまけ花を散らした。
地面に尻餅をつき、臭い体液を全身にかぶりながら咳きこめば「だいじょうぶかい?」と頭上から声。
見やると、カウボーイの格好をした男が、きざたらしく銃口の煙を吹いたもので。
彼はゲームの主人公の一人、チキータ。
ショーに出演する、ビジネスカウボーイながら銃の腕前は一流。
その腕でもってショーの最中に乱入したクリーチャーを倒し、以降も人を助けながら戦いつづけ、ほかの登場人物と合流。
そう、この下水道が初めての出会いになるわけで、軟派な男だから女子大生を口説くはずなのだが、まさか。
「いやいや、異常で倒錯的ながらに、醜い化け物に凌辱されるきみは、なんてエロかったことか・・・」ととんだ褒め言葉を述べて、手を差し伸べるチキータのズボンはもっこり。
この世界で俺は、クリ―チャーにも男キャラにも欲情される運命なのか・・・?
頭を痛くしながらも、今はにっちもさっちもいかない危機的状況。
「生きのこるためだ」と割りきり、その手を取ろうとしたら「どこだ!和志!返事をしてくれー!」と背後から聞き覚えのある声が。
ちなみに追いかけてくる彼とチキータはいろいろと因縁があり相性は最悪。
アクションホラーゲームにはつきものの一難去ってまた一難。
まだまだクリーチャーにも、人間の野郎どもにも翻弄されて泣かされそうだ。
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