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第1話

俺が成人を迎えたところで父親が再婚を。 相手も連れ子で、五才年上のガチムチの男が義理の兄に。 彼は肉体労働をしているといい、肌が焼けて筋肉質。 金髪でチャラい格好をしていたが、人懐こく快活で、すぐに打ち解けることが。 「この人なら同居してもだいじょうぶかな」と思い、いささか油断をしたよう。 彼女を家につれてくるうちに、いつの間にか義理の兄と連絡交換したらしく、挙句に寝取られてしまい。 「まだ兄弟になったばかりで彼女を奪うとか正気じゃない!」と怒り狂ったとはいえ、笑いとばして曰く。 「おまえのエッチが物足りなかったんじゃねえの? ていうか、そもそも、あの女がビッチだったんだろ。 本性を暴いてやった俺に、むしろ感謝しろよな」 義理の兄こそ糞な本性を露わにしたもので「ふざけんな!」と殴ったなら家出。 友人のアパートにころがりこみ、むしゃくしゃを引きずって。 再婚したばかりの親たちに告げ口なんかできず、怒りは溜まるばかり。 「どうにか義理の兄の鼻を明かせないものか」と考えてネットサーフィンを。 あの下衆なチャラ男なら、きっと女トラブルを多発しているだろうに、そのネタ探し。 彼の特徴を打ちこみ検索をかけても、あまり収穫はなく、ただ、気になる項目を発見。 「筋肉自慢の糞ホモビッチがおしおきされながら輪姦されて潮を吹いちゃった(ハートマーク)」 俺は男同士の性愛には疎い。 別れた彼女が「BL」好きで、漫画を読んだことがあるが、女役はかわいらしく華奢な男の子ばかりで。 「筋肉質な男が受け手をするのか?」と気になってクリックを。 そこは18禁の動画を売るサイト。 金を払わないと本編を見れないが、お試しの動画があり、すこし迷ってクリック。 「パン!」とけたたましい音に目を見開けば、どうやらガングロの赤髪のギャル男が四つん這いになり、尻を叩かれているよう。 まわりを囲む複数の男。 その視線が注がれるなか、目にモザイクがかかったギャル男が尻を叩かれ「ひゃあん!」「はひいん!」と喘ぎまくり。 身につけるのはハイレグのパンツだけ。 破けそうに張りつめて、もろ見えに。 モザイクがかかっているとはいえ、白い布が濡れているし、シーツにとび散った染みが。 「おい糞ビッチ!これはおしおきなんだぞ! 成人した男がお尻ぺんぺんされて、それを見られて腰を振るなんざ、どれだけ、だらしない体をしているんだ!」 尻を叩きつつ責めるのに「はあうん・・・!」と背中を震わせよろこんでいるよう。 舌打ちした相手は、ハイレグの布を限界まで引っぱり、尻に打ちつけて。 「ひゃひいいん!」と一段と高い声をあげたなら映像の切り替え。 今度はギャル男のバストアップの映像。 うしろから胸を手で揉まれて、モザイクのかかった性器を乳首に当てられ揺すられて。 胸に精液がとびちり、お乳を漏らしたような有様。 白濁の液体をつけた浅黒い胸を揺らしながらギャル男は「あん、ああん、だめ、だめええ」と顔をふるふる。 頬を染めて目に涙を浮かべ涎を垂らしていては「だめ」の説得力はなく。 「数知れない男に揉み揉みされてしゃぶりつくされて、たく、乳首をいたずらされるだけでイく、糞ビッチホモになりやがって・・・。 精液を垂れ流しにして、どんだけ、はしたないんだ? いよいよおまえメス化して、お乳だすんじゃね? そしたらもっと男たちに吸われて、延々と射精する羽目になるかもな?」 「おまえら、おっぱい育ててやれよ」との指示で、揉む手と揺する性器の動きが早くなり、むちゅむちゅと恥ずかしいような水音が。 精液がぶっかけられると、一旦、性器が放れて、濡れそぼった赤い乳首がお目見え。 背後の相手が胸を押しあげ、カメラに突起を見せつけるようにすれば「やあ、ああう、見な、でえ・・・!」と泣きしゃくりつつ、乳首をぷるぷる。 しばし恥じらい悶えるギャル男が撮られたあと、画面端から、やおらでてきたのは洗濯ばさみを持った二つの手。 突起を挟むと「ひにゃあああ!」と男らしからぬ、情けない悲鳴をあげて、また映像の切り替え。 正常位で性器を埋めこまれ揺すられ、あんあん腰をくねらせるギャル男。 視聴者視点の映像で、画面を通してギャル男を犯している気分にさせるものだろう。 さっきのように責めて罵る声は聞こえず。 縛られているのか、万歳したギャル男がひたすらじゅっぽしゅっぽ!と突っこまれて、胸についた洗濯ばさみを跳ねさせて。 画面下に辛うじて見える、モザイクのかかった性器。 腰を引いて抜いたとはいえ、すこし位置をずらし、空いた左側にもう一つのモザイクが。 気づいたギャル男が「ら、らめえ、そんな、そんなあ!」と涙目で許しを乞うも、モザイクに透ける赤黒い棒が二つ突入。 同時に突いたり、順番に抜き差ししたり、一方は埋めこみ揺さぶって、一方はギャル男のハイレグを擦ったり。 そのうち二つとも挿入したまま動かなくなり。 そりゃあギャル男は「やあ、ひどお、くう、ああ・・・」と号泣しつつ、みっともなく腰をかくかくして、おねだりを。 「そ、そう、お、俺、糞、ホモ、ビッチ、だからあ、はあ、あふう、ううん、おちんち、ちょだ、毎日、おちんちん、咥えな、とお、だめ、体、なのお、お、お願あ、こんな俺、俺え、おしおき、してえ・・・!」 モザイクの棒が動きだそうとした瞬間「お試しはここまでです」と黒い画面に。 どうも下半身が冷たいと思ったら、いつの間にか射精。 無意識にシコっていたよう。 ビデオに出演していたギャル男は、義理の兄がすこし若いころのようで似ていた。 まさか本人だとは思わないが、似た男でぬいたとなれば心境は複雑。 すっかり怒りがふっとんだに、親に心配をかけまいと、実家に帰宅。 案の定、義理の兄はわるびれず「新しい女のとこでエッチ三昧か?」と下劣な発言を。 が、やっぱり怒りは湧かずに、脳内でエッチな動画が再生されて。 頭の中でおしおきをして犯せば、義理の兄の蛮行に目をつぶることができて、同居を継続できそう。 まあ、大学卒業して独り立ちするまで、妄想するだけにとどまるかは分からなかったが・・・。 この小説を含めて10作収録したBL短編集を電子書籍で販売中。 詳細を知れるブログのリンクは説明の下のほうにあります。

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