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第1話
子供のころ、大人はみんな賢く節度があり、懐が深ければ思慮深いと思っていた。
が、いざ自分が大人になると、まわりはめでたい阿呆ばかり。
「まあ年を重ねれば」と思うも、社長となった今、まわりのいいい大人の経営者たちはやはり愚者だらけ。
自分本意で目先のことしか考えず、礼儀がなっていなく怠慢であり傲慢、しかも勉強知識不足。
とあって経営者の集いのパーティーに参加すると、つい説教を。
相手が取引先だろうと、力関係や会社の大小に関係なく、目障りな心ない経営をする社長や会長に噛みつきまくり。
「効率効率うるさいな!
効率最優先で従業員をないがしろにしたら元も子もないの分からないのか!?」
「海外のほうが人件費が安いだあ!?
いいか!そうして外国で工場を稼働するだけ、国内の人材が育たなくなるんだぞ!」
「国から援助を受けるう!?
はあけっこうなことだ!まあ俺なら、政治家や官僚に揉み手をするより、自社改革に尽力するけどなあ!」
ぽんこつ経営者のそばには、実直に意見をぶつける人がいないのだろう。
目上の相手でも、俺が偉そうに諭しても怒らないし、癪に障って取引を打ち切ることもない。
むしろ俺の発言を参考にし、自分や会社のあり方を改善して売り上げが伸びたり。
取引先の経営が安定してもらわないと、俺の会社も影響されるのだから、そりゃあ、でしゃばって口だしするというもの。
いや、俺だって経営者同士、日日、切磋琢磨して成長しながらも、パーティーでは優雅に酒を飲みかわして、おっとりと談笑をしたい。
無能さや愚鈍ぶりが目に余って、そうさせてくれない経営者どもがわるい。
今日も今日とてパーティーで一通り、忠言をしてまわり、疲れて休憩所に。
飲み物の自動販売機に珍しくカモミールがあったに、それを買って飲み、ソファに沈んでため息。
電灯が眩しくて瞼を閉じたなら睡魔が。
ぎりぎりまで、部下がやらかした、とんでもミスの尻拭いをしていたから、じつは疲労困憊。
「たく、経営者も従業員も使えないのばっかだな・・・」と思いながらも入眠。
五分か十分くらい仮眠するはずが。
ばちいん!とけたたましい音がすると同時に尻に激痛がして瞼を跳ねあげた。
起きぬけで、頭が回らないうちにも尻を打たれつづける。
それにしても「はあう!」「ひああ!」「ああう!」と我ながら婀娜っぽい声を。
涙が滲むような打撃の痛みだけでなく、腰がぬけるような快感を覚えてのこと。
奥歯を噛みしめ、現状を把握したところ、まず俺は緊縛されているよう。
手をうしろに結ばれ、顔を床に横たえながら、尻を高く上げている格好。
尻を叩かれるたびに胸や股間など性感帯に縄が擦れるから「んああ!」と痛みと快感が走るわけ。
息を切らし、涎を垂らしつつ、振りかえれば、掌を振りあげているのは栗原。
二十代にしてIT企業を立ちあげた青二才。
俺の会社のネット部門を任せているのだが「仕事で成果がでれば文句はないだろ?」とばかり敬語を使わず無礼な口を叩く。
もちろん頭にきた俺は「ルールやマナーを守らないほうが、面倒だし不便なのが分からないのか糞餓鬼!」とぶちのめした。
何回も「親にも叱られたことがないのに!」と幼児のように大泣きさせたから、さぞ恨んでいるのだろう。
が、復讐しているようには見えない。
頬を上気させてほほ笑み、ズボンをもっこりしたまま、尻を叩くたびにイっているかのように恍惚とした表情を。
「くう、ああ!この、糞餓鬼、があ!そんな、うれし、そお、にい!ひぎい!あう、な、なんだ、んん、はああう・・・!」
股がやけに濡れていると思えば、俺の体の下にもぐりこんで股間に顔を埋めている男が。
職人気質で頑固一徹な岩本社長。
自分が超一流の職人とあり、商品へのこだわりが強すぎて、ほかのことを度外視にする傾向が。
あまりの視野の狭さに「一人で自由業をしているわけじゃないんだから、社長を名乗りたい以上、義務と責任を果たしなさい!」と基本中の基本を教えてやった。
彼のまわりは畏敬する弟子ばかりで、俺のようにもっともな意見をする人間がいなかったのだろう。
すこしは耳を傾け、会社を立てなおしたものを、若造にプライドを踏みにじられたから根に持っているのか。
職人とあり器用に指を滑らせ、巧みな舌づかいで俺の息子を愛でる。
精液が垂れ流しになるほど快感がこみあげてやまず、尻の打撃と縄の絞めつけが加わればもう、痛いやら疼くやら興奮するやら陶酔するやら。
「は、はあ、しゃちょお、の、ばかあ!職人の、技を、こんなあ・・・!やらあ、す、吸わな、でえ!先っぽ、に、舌を、そんなああ!」
イきっぱなしで果てがないように思えたが、ふと肩をつかみ持ちあげられて。
見あげた先には、俺と同い年のCEO、黒崎が。
一言でいってしまえば、ブラック会社のボス。
情け容赦なく従業員を奴隷あつかいし、取引先を脅し揺すり、ライバル社を卑劣な手で貶める。
身もふたもないコスト削減をしているから売り上げは立派なもの。
なれど「利益はお前の力じゃなく、数知れない人から恨みを買って生みだしたものだと忘れるなよ!」と釘を刺したなら、その矢先に元従業員に包丁で刺される事態に。
それから連絡がなかったに、予言をしたような俺が忌々しく、遠ざけているものと思ったのが。
卑しい笑みを浮かべ、無言のまま、湿ったズボンの膨らみを俺の頬に押しつけるだけ。
思惑が知れずとも「くそ!絶対、舐めるものか!」と決意。
した直後に、岩本社長がこれまた器用にズボンを爪で裂いて、尻の奥に指を。
超一流職人の指づかいに翻弄され「ひゃあ、だめえ、一斉に、んくああ!」とメスイキ。
弱いところを摩擦され叩かれるたびに、あんあん腰を振ってしまい、熱に浮かされるまま、黒崎の息子を布越しにぺろぺろ、熱く吐息して頬をすりすり。
「はしたなく痴態を晒すんじゃない!」と自分で自分を叱りつけるも、自制できず。
尻の打撃がやんで、代わりに糞餓鬼の大きい息子が当てられ、黒崎の息子も目のまえで剥きだしに。
目をくらくらさせ「ふう、んん・・」と咥えたと同時に突入され、痛みと快感がない交ぜになった衝撃が脳天を貫いて。
腕利きの職人の指と舌で愛撫されながら、しきりに縄を軋ませ、手の代わりに腰を強打され、顔をつかまれて前も強打されては、どこまでも落ちぶれ乱れるしかなく。
ふと口から抜かれたなら、思いっきり顔射。
勃起したままのを、精液まみれの顔になすりつけられつつ「お、俺は、わるく、ないのにい・・・!」と泣きじゃくって訴えたもので。
「ああ、ああう、お、俺だって、みんなと、仲よくう・・・!お、お前ら、があ、わるい、だああ!おお、くおお!おふう、おおおん!や、やらあ、ご、ごめんなさ、い、いい過ぎた、からあ!ごめ、ごめんなしゃああ!」
人を正すためと心を鬼にして説教をするも、罪悪感はのこるもの。
疚しいから、こんな歪な淫夢を見てしまうのか。
「はひいいん!」と潮を吹いたら、注ぎこまれ、そのあとは三人にすべての体位を試すかのようにさんざん犯されて、意識が遠のいてきたところで目を覚ました。
眠るまえと同じ、パーティー会場の休憩場。
「なんかデジャブだな」と紙コップを握りつぶし、立ちあがろうとして、まったく足腰に力がはいらず、へたりこむ。
割と大きな音を立てたに、近くにいた夢と同じ三人が「だいじょうぶか?」と
助け起こしてくれた。
そりゃあ夢を思いだして、胸がじくじくしたものを「だいじょうぶじゃない。家まで送れ」と仏頂面で命令。
三人の触るところが熱を持って痺れたのは、死んでも秘密だ。
元の小説「ハラスメント社長のお仕置きタイム」
「ハラスメント社長のお仕置きタイム」のおまけの小説。
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詳細を知れるブログのリンクは説明の下のほうにあります。
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