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第45話 離れて眠る夜3
4ー3 影
「何も、変わりないよ」
僕が答えるのをきいてアーキライトが口許を緩める。
「ならいいんだが。寂しくないんなら何よりだ」
「アーキライトは」
僕は、喉がからからになっていた。
「寂しくないのか?」
「私は」
アーキライトが答えた。
「いつも愛する人が側にいてくれるから寂しくなどないさ」
僕は、アーキライトの笑みを見てすぐに立ち上がると部屋へとかけ戻った。
「ご馳走さま!」
「あら!ルルシア、もう、ご飯はいいの?」
母さんがいう声が遠くに聞こえたが僕は、振り返らなかった。
部屋に戻ると僕は、ドアを閉め、そのままその場に座り込んでいた。
僕のものは、かたく滾っていて。
僕は、熱い息を吐いた。
アーキライトの笑みを見ただけで?
僕は、服の裾をめくり下腹を露にした。そこには、例の淫紋が青く輝いていた。
僕は、服の裾を口で噛むとズボンと下履きをずらして固くなっている自分のものを手で握りしめた。
アーキライト
僕は、目を閉じると手を動かした。
アーキライト!
だけど。
なかなかいけなくて。
僕は、片方の手で前を擦りながら、もう片方の手で胸の尖りを摘まんでくちゅっと捏ねた。
「ふっ・・んぅっ・・」
体の奥から何かが溢れ出すような感覚に僕は、服の裾を咥えたまま低く声を漏らした。
僕は、胸の頂を摘まんだり引っ張ったり潰したりして快感を拾ったが、それだけでは達することができなくて。
僕は、涙ぐんで口に咥えていたシャツの裾を離した。
「あっ・・ぁっ・・アーキライトぉ・・」
僕は、アーキライトがどんな風に僕に触れたかを思い出しながら続けた。
「ふぁ・・んっ・・」
僕は、床の上に跪き腰を高く上げると自分の後孔へと手を伸ばした。
固く閉じたそこを指で押し開き中を弄くる。
「あぁっ!」
指先がいいところにあたって僕は、床へ精を放った。
息を乱してその場に呆然と座り込んでいる僕の前に白い影が現れた。
それは、自分の白濁にまみれて座り込んでいる僕にまとわりついてきて。
「あっ!」
白い影がくにゅりと僕のものに絡み付きしごき始める。僕は、その得体の知れない何かを払おうとした。
その白い何かが僕の両手に絡んで動きを封じてくる。
「な」
声を出そうとした僕の口にそれは入り込んできて。
「う、ぐっ!」
口を封じられて呻き声しか漏らせない僕の体をその白い影は、弄ぶ。
つぅっと細く延びたそれが僕の捕えられたものの鈴口へと伸びてきてするっと中へと入り込んできて僕は、背筋がぞくぞくして体を震わせる。
「ふぐっ!・・んぁっ!」
なんとか腰をひいて逃れようとする僕の足を掴んで開かせ固定すると、その影は、僕の中を蹂躙してきた。
奥の入ってきちゃいけないところまで侵されるのを感じて僕は、気持ちよさと恐怖に涙を流していた。
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