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第1話

俺の飼っているおっぱい星人の祖母ならぬ、糞婆がロマンス詐欺に引っかかったらしい。 最近、よくスマホに齧りつき、派手に着飾って、ちょくちょく外出していると思ったら。 かなりの額を貢ぎこんで、もちろん俺のやる小遣いでは足りず、怪しいところから借りたよう。 で、おそらく急に相手と連絡がとれなくなり、やっと詐欺と気づき、孫に多額の借金を背負わせて逃げたわけだ。 とても、安月給のおっぱい星人には返せない額だし、返済期限は間近。 裏の筋から、その話を聞いて俺は、おっぱい星人が知る前に話をつけようと。 糞婆が金を借りた先は、俺が所属する組とは微妙な関係。 昔から、いがみあっていたのが、半グレが躍進しだしたので、それに対抗するため消極的ながらに協力関係に。 ふつうなら、ほかの組が債務について口だしをすれば「舐めてんのか、てめえ!」とコンクリートで固められて海に沈められるところ。 一応、今は協力関係にあるから、多少、聞く耳を持ってくれるはず。 その見こみは当たり、糞婆が借りたところ一帯をしきる、そこそこの立場のやつが交渉の席に。 紫のスーツに金のネックレスという古風な俺とちがい、ストリートファッションが決まっている今どきの輩。 「堅気と見分けがつかないな」と目を見張ったものを、ほんとうに驚いたのは、顏がおっぱい星人そっくりだったから。 「ご飯ちゃんと食ってるのか?」と心配になる華奢な体型も、つかみどころがない飄々とした雰囲気も。 動揺を隠しつつ、あたらめて糞婆がこしらえた借金の返済期限を伸ばしてくれるよう土下座をすると「いいですよ」とあっさり承諾。 まあ「もちろん条件があります」とつづいたが。 「俺の部下になってください。 そしたら返済期限を延ばすのでなく、借金自体をチャラにしてあげます」 とんだ好待遇とはいえ「死ね」といっているようなもの。 転職じゃあるまいし、所属する組から別の組に移るなんて、ありえないから。 つまり、この話を受ければ、前の組に裏切り者として四六時中、命を狙われるわけ。 糞婆の借金のために死ぬなんて御免だったが、おっぱい星人の顔が浮かんで。 あいつなら「一生分、おっぱいを揉めたし、悔いはありません」とすんなりと受けいれるだろう思うとやりきれず「分かりました・・・」と条件を飲むことに。 「じゃあ、早速仕事をしてください」と告げられ、おっぱい星人に似た彼と側近の男以外の輩は退室。 側近が顎をしゃくったに近づくと、椅子を回して向きあった彼は、下半身を剥きだしに、そそり立つ息子を見せつけた。 ぎょっとする間もなく「パイずりを」と命令。 「お前もおっぱい星人か!」と内心、ツッコみつつ、どうりでずっと視線が会より、すこし下だったわけだと納得。 複雑な心境だったが、とくにこの世界は「男に二言なし」だから、膝を屈してYシャツのボタンをはずしていく。 目を細めて頬を上気し、舌なめずりする彼を見て「あいつと重ねて見るな」と自分を宥めながら。 それにしても、おっぱい星人にはパイずりしたことがなく「野郎でもできるのか?」と今更、不安に。 とはいえ、あらためて自分の胸を見て「あれ?おっきくなってね?」と自覚。 「揉まれておっきくなったのか?ま、まあ、これなら挟めるだろ」とやや頬を熱くしつつ、胸を寄せて彼のを包みこみ上半身を揺らす。 すこし擦っただけで、先走りが溢れ、胸の谷間が濡れてにゅちゅにゅちゅ。 水音が耳について「ん・・・」と腰を疼かせると「顔を見せてください」と息を切らしての命令。 従えば、うっとりした顔をして「よしよし」と褒めるように俺の頬を撫でて。 瓜二つの顔を見れば、どうしても変な錯覚を。 「これが最期のパイずりになるかも」と思えば尚さらで、さらに盛んに上半身を上下し、胸の圧迫を強めながら、指で乳首をいじる。 「はあ、ああ、き、気もちい、かあ?んあ、あ、熱い、ひああ、もっと、固くう・・・!あう、ふあ、くう、んふううう!」 盛大に噴きだしたのが顔にかかり、と同時に俺もイってしまい。 ノータッチで布が擦れただけで射精するとは、相手が輩となれば指を差して笑いこけられそうだが、悔いはなし。 「もう二度とあいつに会えないだろうからな・・・」と感傷に耽るも、胸に挟んだのは筋張って屹立したまま。 また上半身を揺すろうとしたら「もういいです」と命令され、少少がっかり。 かと思いきや「そのまま胸を反らしてください」と新たな命令がされて「なにをするんだ?」といわれた通りすると、彼が立ちあがり、蒸した息子を胸に。 先っぽで乳首を挟むようにし、もう片方の乳首にも、側近の息子に当てられる。 「ほら、俺らのを握って扱いて、おっぱいを揺らしてください」 さすが輩とあり、求めるエロさがえげつない。 「あいつにはない発想だな」と思いつつ、指示どおりに二つの男根をしこしこしながら、先っぽを乳首に擦りつけるように胸をゆっさゆさ。 おっぱいをぷるぷるして突きたてるちんこ二つを慰めるなんて。 行為自体はもちろん、そんな光景を二人の輩に見下ろされるのは屈辱極まりないが、先っぽが吸いついてちゅぱちゅぱするようなのが、たまらず。 つい腰をふって「はう、くうん、あああ・・・」とお漏らししまくり。 さらに羞恥心が湧くも、快感もせりあがって、とどめに「俺の顔を見てください」と告げられ、視線を交わらせたらもう。 「はふう!み、見るなあ、こんな、恥ずかし・・・!や、やだ、なのにい、と、止まんなあ!んん、あ、ああ、ああ、くそお、はううん!」 ほぼ同時に二人に射精されて、乳が噴きだしたような有様。 「俺、男なのにい、警官をも一睨みで、縮み上がらせる男なのにい!」と嘆きつつも、ご満悦な彼の、おっぱい星人そっくりを顔を見たら「ひゃひいい・・・」と恍惚として精液をだだ漏れにしてしまい。 「さあ、もっとしましょう」と押し倒されたところで、目を覚ました。 目と鼻の先にはおっぱい星人の顔があり「あ、起きました?」と俺の胸を揉み揉み。 「ソファで寝落ちしたから、タオルケットをかけたんですけど」 「で?この手はなんだ?」 「乳首が立っていたので」 いけしゃあしゃあと応えて、Yシャツ越しに乳首を指で撫でまわす。 「ん、ふう、はあ・・・」と悶えるも「夢みたいに、もっと過激なことをしてもいいのになあ」と思わずにいられないで。 もともと無欲な上、弁えすぎているおっぱい星人は遠慮しているよう。 といって輩の俺が積極的に誘うのも、ためらいがあって。 「なんて悩んでいる暇はないのかもな。職業上、俺はいつ死ぬか分からないのだし」 欲望剥きだしな淫らな夢を見たことで踏ん切りがつき、胸を揉む手に手を重ねて、最期かもしれない、おねだりを。 元の小説「男でもいいから最期におっぱいを」は電子書籍の短編集で販売中。 詳細を知れるブログのリンクは説明の下のほうにあります。

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