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第1話

高校でのはじめての美術の授業で俺は一目惚れをした。 美術の教師、門田先生の筆遣いに。 しなやかで優美に筆が滑るのに見惚れて、夜にはその筆で体を撫でられて夢精したことで、いろいろと自覚。 童貞のお年ごろとなれば、頭を抱えるのだろうが、俺は短絡的でやりたいことには猪突猛進だから。 翌日、美術準備室のドアを叩きつけて叫んだ。 「先生!まさに、その筆で俺に筆おろししてください!」 筆を止めた門田先生は「いやだ」と即答し、苦虫を噛み潰したような顔を。 「無視されなかった!」と前向きにとらえた俺は、柔道部に入部。 ガチムチになってヌードモデルとして売りこむ。 「裸体を多く描いているらしい」との噂の門田先生だから、きっと跳びつくだろうし、描いているうちに俺のナイスバディに悩殺されて、耐えられず筆を・・・。 なんて未来の到来を望み、一応、毎日「筆おろしを!」と誘いつつ、休まず部活の稽古を。 そして一か月後、見ちがえるような肉体美を手にいれて、いざ美術準備室へ。 ドアを開いたなら、Yシャツを脱いで「先生!ヌードモデルしますよ!」と熱烈アピール。 キャンバスに筆をおいたまま振りむいた門田先生はため息。 「お前の発想の阿呆さにはついていけんが、迷いのない実行力と結果をだしたことには感心するよ。 その努力に免じてヌードモデルをさせてやる」 「ひゃっほーい!」と跳びあがり、早速、全裸になって台の上に乗る。 イーゼルからキャンバスをおろし、新しいのを乗せてから、ドアの鍵を閉めて、さあ開始。 浮き浮きになってポーズを決めたものを、時間が経っても門田先生は黙黙と見つめて描くばかり。 下心大ありな俺に対し、芸術家として気取って真面目くさったまま。 モデルをすれば、欲情して筆で俺を犯すものと確信していただけに拍子ぬけ。 というか、だんだん顔が熱くなって。 今更「俺の思いあがり?」「図々しかった?」と恥じらいが芽生えて。 あくまで芸術的目線で見られるのがむず痒くて、もじもじすると「動くな」と冷たい声。 「筋肉の張りがうねって、描きとめられないだろ」 「すんません!」というも、逆に意識して痙攣がやまず。 ついには門田先生が立ちあがり「ほれ、腕をもうすこし高く」と触れた。 筆ではなく手だったが、目的達成の一歩手前。 なれど恥ずかしさのあまり目的を忘れて、ポーズを固定するのに専念。 「そうそう、その感じ」としげしげと近くで見つめつつ「ふむ」とにわかに胸に筆を滑らせた。 想像以上に感電するような快感が走って「はああう・・・!」と腰がぬけそうに。 目的達成したにも関わらず、すっかり「ポーズを崩しちゃいけない!」とがんじがらめ。 「せんせ、くすぐったくて、動いちゃあ・・・」と涙目で抗議するも、そ知らぬ顔で「これも画法のひとつだよ」としれっと。 「胸の弾力を表現したいから、筆越しに確かめてんの」 「とくに、ここな」と張りつめた突起をなぞられて唇を噛む。 「ふだんは小さいのに、血行が良くなるとぷっくりとしてピンクになるのか」なんて冷めた顔で感想を述べつつ、筆で乳首をくすぐるから恥ずかしいったらない。 お下劣なセクハラだが、門田先生が芸術家気取りなのに対して俺があんあん悶えるのでは格好がつかず。 歯を食いしばってポーズを保つも「どれ、二つにちがいはないかな」ともう一本の筆を。 一本は乾いたの、一本は口に含んで濡れたので、両方を撫でる。 「んああ!せんせええ!」と甲高く鳴いたら、歯止めが効かなくなり、門田先生の顏の前で勃起してお漏らしを。 「やあ、ちょ、ちょお、すごすぎい!こ、こんな、筆、エッチなんてえ!ああ、ああ、せんせ、だめえ!ポーズがあ、あひい、くうああ!」 一目惚れしただけあり、先生の淫らな手つきによる筆遣いで、あっという間に射精。 胸だけで、しかも、門田先生の顔にぶっかけて。 眉ひとつ動かさず精液を浴びた先生は、へたりこんだ俺の足を広げ、乳首の愛撫を継続しながら、濡れそぼったそれに筆を。 追い討ちをかけられて快感がせりあがり、さらにあの華麗な筆遣いで一物をなぞるのを目にしてはたまらず、再射精。 そのあとも筆に翻弄されてイきっぱなしに。 羞恥に苛まれながらも、淫靡な筆遣いから目が離せず。 「やあ、しぇんしぇえ、イくの止まんなああ!あう、はぐう、んあああ!や、やだあ、気もちよしゅぎ、俺、こんなあ、恥ずかし・・・!」 「恥ずかしいだあ?今まで、さんざん、筆おろししてくれと喚いていたくせに」 「だ、だってえ、せんせ、ああ、せんしぇ、全然、反応してなあ!俺、俺だけ、ばかみたああ!」 先っぽを筆でえぐられて「んくううう!」とメスイキ。 さすがに手を止めた先生は、おもむろに自分のズボンを脱ぎ、見せたのはなんと貞操帯。 「お前はまだ未成年だからな・・・まったく。 俺がどれだけ耐えて、この辛さを噛みしめているか、分かっているのか?」 貞操帯の中で膨らみびくびくしているのを見て頭を沸騰。 触られずとも「せんせ、やらしいい・・・!」とイったのを鼻で笑って、取りだして見せたのは、木製の一物のようなサイズと形の。 「ディルドじゃん!」と叫べば「これも画材の一つだよ!」とのこと。 「お前の裸を描きたくもあるからな。 これに体内の感触を味あわせて、キャンバスに生生しいのを塗りこめてやる」 一か月ずっと「筆おろしを!」と求めたくせに。 やだやだと首を振り「恥ずかし、しぇんせえ!」とはどの口がなれど、徐徐に埋めこみ拡張されて「おおん、おおう!」と体は狂喜。 筆でなくても門田先生の手つきは一級で、大変けしからん。 奥まで埋めこんだなら、一気に引っこぬき、直後に突入という繰りかえしでじゅっぽじゅっぽ! もう片手で筆を持ち、精液まみれの一物をやんわり撫でるのが、ほんとうに意地悪。 念願の筆遣いを心行くまで堪能しながらも「や、やああ、しぇんしぇえ、なんか、くるううう!」と戸惑いを。 「きもち、よしゅぎてえ、俺、俺があ、俺じゃなくなる、んおおお!俺、こんな女みたあ、なんて、知らなあ!あふうう!んんあああ!しょこ、しょこおお、らめえええ!」 潮吹きをしたと同時に「起きろ、盛りのついた糞猿が」と叩かれて目を覚ました。 顔を上げれば、忌々しそうに門田先生が見おろしていて。 そう、今日はヌードモデルをするために美術準備室に。 が、先生が不在だったため、椅子に座って待ち、待ちくたびれて眠ったよう。 はっとして股間を見て「セーフ」というも「いや、ぎんぎんだろ」と呆れたように。 「たく、俺の立場も考えろよ」とため息をつかれ、夢で貞操帯を見たのを思いだして、なるほどと肯く。 夢では調子を狂わされたが、前向きなことだけが取り柄の俺だ。 勢いよく手を上げて「高校卒業して成人したら、考えてくれますか!」と訴えれば、眉をしかめながらも「お前の情熱がつづけばな」と消極的ながらも返答を。 毎日「筆おろしを!」と迫られても、ほかの先生にチクったり相談していなさそうな先生だから、脈はあるのかもしれない。 この小説を含めて10作収録したBL短編集を電子書籍で販売中。 詳細を知れるブログのリンクは説明の下のほうにあります。

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