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第1話
大学のころはラグビー愛好会に所属。
弱小で人数も足りなかったが「一生の友」と呼べるほどメンバーは仲よし。
大学卒業後もまめに連絡をとりあい、社会人三年目にして、すこしは落ちついてきたので久しぶりに集合。
メンバーの一人がコネを使って、料亭の離れの座敷を貸しきり。
周りに気がねすることなく、大学時代にもどったように俺らははしゃぎ、じゃれあって笑いこけ、畳にのた打ち回って。
すっかり酔っぱらい、羽目を外して「目隠し鬼しようぜ!」と一人が提案。
かつて練習にとりいれていた「目隠し鬼」は懐かしいもの。
そりゃあ「やろうやろう!」と皆は乗り気で、じゃんけん。
負けた俺が鬼となり、会社帰りでスーツのままだったに自分のネクタイで目隠しを。
視界が閉ざされてから身がまえると、メンバーは音を立てないようにしたり、わざと騒がしくして攪乱したり。
耳のいい俺は大学のころも鬼役が得意だったとあり、あっという間に一人に抱きついた。
が、相手は声をあげず、なぜか抱きかえして、股間に固いのをずりずり。
驚いて突き放そうとするも、いまだ筋肉質な体型を維持するラガーマンなだけにホールドを解けず。
上体をのけ反れば、背後からも抱きしめられ、胸を揉み揉み。
なかなか「なーんてな!」と笑わないし、まわりも冷かしたり止めようとしない。
抱きつく二人はもちろん、まわりも欲情しているのか、獣じみた息づかい。
困惑するうちにも前後から愛撫を畳みかけられ「やあ、ばかあ、やめろお、ああう・・・!」と体の力がぬけて、喘ぎがだだ漏れ。
周りの熱視線を覚えれば、なおのこと体が火照って疼いてしまい。
濡れたズボンを摩擦され、布越しに乳首をつねられ「見るな、くう、ふああ!」と射精。
目隠しをしたまま、野郎どもに見られながらイくなんて屈辱的。
「お前ら、許さな・・・!」と声を荒げながらも、されるがまま四つん這いに。
ズボンと下着をおろされて剥きだしになった尻に指が。
だけでなく、四方から手が伸びて、全身を撫でまわして。
「だめえ、そんな、一気にい!ひいあ、ああ、ああ、あうう!やらあ、いくつ、指いい!いっぱあ、動いちゃ、やらああ!」
屈辱を噛みしめる暇もなく、また思いっきり射精。
床に崩れそうになるも、複数の手が支えて、前から後ろからメンバーの誰かのそれを咥えさせられしゃぶらされて。
「ば、ばかあ、お前ら、溜まってんのお!はあう、うあ、ラガーマン、いっぱ、相手、むりいい!おふ、くおお、ラガー、マンの、ちんこお、しゅごしゅぎてえ、らめええ!」
前と後ろ同時に注がれて「んんんむう!」とメスイキしたと同時に目を覚ました。
日が差しこむ座敷には、スーツ姿のラガーマンたちが雑魚寝。
服が乱れているとはいえ、事後のように見えないし、俺の体も無事。
いや、ズボンの股がびしょ濡れ。
それを見てかっと顔を熱くしたなら、そそくさと座敷から去ったもので。
そのあと仲間の心配する連絡が届いたが、すべて無視。
親友と呼べるラガーマンたちにあらぬ欲望を抱く俺は「また集まろう」との誘いに乗るか否か、ひどく頭を悩ませている。
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