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第1話

俺の従弟は隠れ美少年だ。 長い前髪で顔を隠し、いつもうつむいて怯える小鹿のように伏し目がち。 人見知りがひどくて、身内以外にはまともに話せず、扱いにくい根暗な印象を持たれがち。 とあって、愛くるしい従弟の美麗ぶりは気づかれにくいけど、この世には鼻が利く厄介な人種がいる。 そう、幼児を狙う変質者だ。 案外、今時の変質者は見た目で分からないし、手段が思ったより狡猾と聞く。 身ぎれいにして爽やかな印象、呼びかけるときは、さも親切そうに「お母さんが倒れてしまってね。病院までつれてきてほしいと頼まれたんだ」と子供の心を揺さぶる。 なんてことを学校は教えてくれないし、たまに従弟に見せてもらう注意喚起のプリントにはマスクにサングラス、帽子を装着した黒ずくめの典型的な変質者しか描かれていないし。 なにより従弟は顔がよければ、性格もよく、体もエッチだし。 変質者が道にうずくまり「助けてくれ」と乞うたら、手を差し伸べてしまいそう。 俺か、俺の母の身になにか起こり「早くいこう!」と手を引かれれば、従ってしまいそう。 「そして車に押しこまれ、人気のない場所で!」と想像すると心配でたまらず、そのくせ息子は元気になってしまうのだけど・・・。 というわけで、今の時代のより悪質な変質者についてとことん学び、きょとんとする従弟に教授。 町にでかけた母のいぬ間に。 俺より過保護な母の耳にはいろうものなら「登下校ついていくわ!」と奮起しかねないので(従弟にしたらいい迷惑)。 「変質者がいかに脅威であるか!」を熱弁をふるうこと二十分くらい。 息を切らしながら「わ、分かったか?」と問うと、生真面目な従弟だけに「うん」と神妙な面持ちでうなずく。 賢いから内容は理解しただろうものの、変質者の真のおそろしさを痛感したとは思えない。 「いや、お前は分かっていない」と俺は険しい顔をして告げたもので。 「変質者がいかにおぞましいのか、その身に叩きこんで教えてやる」 なにかと思い出深い畳の部屋にて、目隠しをさせ、手を拘束した従弟をしばし放置。 襖を開けたなら「お、おお、おじさん、もう耐えられないよ・・・」と呼吸を荒くはあはあ。 そう、俺が変質者のふりをして襲い、従弟に恐怖を植えつけようとしているわけ。 従弟の視界を閉ざし、俺が声音を変える、それだけで怯えさせることができるか不安だったけど、呼吸を浅くし、白い太ももを震わせているあたりいやらしい、ではなく狙いどおり。 柔らかい太ももを持って広げれば、歯を食いしばり抵抗。 「こらこら、そんなのしたら乱暴にしちゃうよ?」と耳元で囁くと「うう・・・」と呻きを漏らして無抵抗に。 俺の剥きだしの息子が股間に当たり「っ!」とびくりとし、でも、なるべく反応を見せまいとしてか顔を背けてお口チャック。 「なんだい?口のへの字にしちゃってえ。 俺に怒っているの?でも、わるいのはきみだよ? きみが、あまりにかわいくて淫乱で、俺の息子がこうなっちゃったんだから責任とってよ。ねえ、ねえ?」 下卑た言葉で追いつめ、ぎんぎんの息子擦りつけながら、従弟の体を両手でねっとりと撫でまわす。 服の上から際どいところに手を滑らせて、湿った吐息をして、これまた、ねっとりした視線で犯しまくり。 羞恥を覚えつつ、怖気だってだろう、肌にさぶいぼを立たせて震えつづけ、涙と涎を垂れ流しにし、ズボンのなかを萎ませたまま。 固く閉じた口に無理矢理指をねじこめば、強く噛みついて、従弟らしからず反抗的態度を示し、目隠し越しに睨んでいるようなのに、ぞくぞく。 加虐心が疼くも、どうにか堪えて、十分に口内を指でかき回してから引きぬく。 糸を引いた指を、音を立ててしゃぶり「ああ、きみの唾液おいちい・・・」と我ながらど変態発言。 演技と知りつつ、耐えられなかったのか「うう、ううう・・・!」と従弟は泣きじゃくり「にい、ちゃ、にいちゃあ」とうわごとのように。 「やだ、やだあ、にいちゃあ、助け、助けてえ、にいちゃあん・・・」 すっかり、その気になっているらいいさまに、従兄としての俺は胸を痛め、変質者の俺としては不服。 目隠しをとって抱きしめたいのを歯噛みして「今は俺と愛しあっているんでしょ 」と低い声で。 「ほかの男の名を呼ぶなんて、妬けちゃうじゃないか」 「おしおきだね」とTシャツをめくり、両手で乳首をつまんで引っぱる。 腰を跳ねて「や、やあ!いたああ!」と悲鳴を上げるのかまわず、引っこぬかんばかりにぐいぐい。 「助けて、兄ちゃん!」と叫ぶたび指の力を強めると、そのうち口にしなくなったから「いい子いい子」と舐めて痛みを和らげるように。 弱弱しく泣いていたのが、徐徐に「はう、あ、ああ・・・」と悩ましく鳴き声が漏れだし、俺の息子に固い感触が。 従兄の俺としては「変質者の愛撫に反応するのか」とショックなれど、変質者の俺としては「げへへ!たまんねえ!」と嬉々として興奮。 複雑な心境とはいえ「変質者にイかされる屈辱を覚えれば、より警戒心を持つだろう!」と心を鬼にして続行。 「知らない男に胸を吸われて、おちんちんを濡らして、いけない子だなあ。 こんなに旨そうに熟しちゃって、そんなに知らない男に食べられたいのかな?」 全身の肌を真っ赤にして「ち、ちがあ、だって、だってえ!」と顔をふって泣き叫ぶ。 「逆効果だ、ばか」と内心、苦言をしつつ「いただきまーす!」とズボンごとしゃぶしゃぶ。 キモイ変質者満点に「は、はあ、おいし、おいしい!男の子の、おちんちん、おいしいい!」と鞭打つように歓喜の声を漏らし、強く吸引。 「んああ、や、やあ、だめ、だめえ、にいちゃああ!」とまた助けを求めだした、かと思いきや。 「し、舌あ、にいちゃ、のお、舌なのお!ひい、ああう、だめえ、変質者、思えなあ!にい、にいちゃあ、舌あ、はあう、気もちひ、あ、あ、ああ、すき、にいちゃあん、しゅきいい!」 予想外の発言に目を見開いた俺は、咥えたまま停止。 性犯罪から守るため、鬼畜な変質者になりきろうとしたものを、従弟の無自覚な煽りに敵うはずがなく。 鼻息を荒くして、目隠しをむしりとり、顔を凝視しながらしゃぶるのを再開。 頬を真っ赤にして「やだあ、見ないでえ!」と目を逸らすも、焦らして先っぽに舌先をちろちろ。 「ほら、お前のちんちんを咥える俺を見ながら、乳首を自分で触れよ」 変質者の雰囲気を引きずってか、俺らしからず威圧的に命令。 顔を引きつらせる従弟は、でも、もどかしそうに腰を揺らして、唇を噛みながらも向きなおり、おそるおそる胸に手を。 胸を揉むのをしばし眺め、嘲笑ってからズボンと下着をずらし、剥きだしのを舌で愛でまくり。 その間も睨むように従弟の痴態を鑑賞しつづけたら「や、やあ、に、にい、にいちゃあ!」と痛ましげに泣きながらも、お漏らしをしっぱなしに。 「んんあ、は、恥ずか、し、のにい・・・!や、やあん、にいちゃ、のお、舌あ、ぼく、しゅき、なのお!や、やら、やらあ、気もち、気もちい、よお!にいちゃあ、どしよお、ぼく、気もちいひいい!」 はじめ変質者に脅かされて縮こまっていた反動か、奥ゆかしい従弟にして、あられもなく悶えて、はしたない発言を駄々洩れに。 そりゃあ脳が焼けるように高ぶってしまい「やあ、にいちゃ、イって、イってるからあ、はひい、ひいいん!」とどれだけ絶頂を迎えても、口を放してやらず。 とはいえ「にい、にいちゃ、なんか、きちゃう・・・!」と聞いてさすがに理性が待てと。 精通して間もない従弟にメスイキを覚えさせるのはためらわれるし、ビッチに育つ危険もあるし。 「わるい・・・」と体を起こしつつ、飢えた獣じみた衝動が湧いて視界がぐらつく。 自制するのが難しそうで、とりあえず従弟から視線を外し、呼吸を整えようとしたら、痛いほど張りつめた息子に柔らかい感触が。 ふり向けば「兄ちゃんの、エッチ・・・」と目を細めて、足でなぞる従弟が視界にはいり「う、ぐう・・・!」と耐えられず、勢いよく精液を噴射。 従弟の体どころか顔にも白濁の液体が散ったのを見て「やっちまったあ!」と嘆き「もっと穢したい」との醜い欲望をなんとか封じこめて。 母が帰宅する前に洗濯機を回し、従弟と風呂に。 体を洗う従弟を眺めながら「どうしたもんかなあ」と頭を悩ませて悶々。 このエッチを機に目覚めてしまって、望んで変質者に捕まったらどうしよう。 そうでなくても俺より年上、中年男性を求めだしたらどうしよう。 なんて不安が視線で伝わったのか、シャワーを浴びた従弟が振りかえり不服そうな顔。 湯船にはいったなら俺の太ももに乗って、じっと見つめてくる。 「・・・お願いだから、きちんと変質者をこわがって、全力で助けを求めるなり死ぬ気で逃げてくれよ」 「まあ、あんなことしておいて説得力はないだろうけど・・・」とうな垂れたら、額に額を当てて従弟が曰く。 「ぼくは変質者じゃなくて、変質者のふりをする兄ちゃんがいいんだよ」 「もし兄ちゃんが変質者でも・・・」と頬を赤らめて濡れた目を伏せる従弟の無自覚小悪魔的助平ぶりよ。 頭を沸騰させた俺は、一応、母の帰宅時間の予測をしつつも、大波の欲に押し流されるまま、変質者プレイの第二ラウンドへと。 「僕と従兄の性教育」のおまけの小説。 元の小説は電子書籍で販売中。 詳細を知れるリンクは説明の下のほうにあります。

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