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第1話
叔母は叔父と共に海外出張が多く、家に不在がち。
ということで、赤ん坊のころから従弟のケージは俺の家で生活を。
一人っ子で妹か弟がほしかった俺は大歓迎。
母の出番がないほどに甲斐甲斐しく世話をして、躾もばっちり。
そうして実の弟のようにケージをかわいがって育てて二十年。
俺は二十五才、ケージは二十才に。
一人暮らしのアパートに、成人式を終えたケージが遊びにきてビールで乾杯。
「いやー立派になってえ」と親のような気分になって涙ながらに思い出話をしていたのが。
途中でケージが勃起して迫ってくるという一大事が。
今は俺の股間を触ろうとするのに必死に抵抗中。
酔っぱらってふざけているのかと思ったが「兄ちゃん・・・」と瞳を濡らし、色っぽく囁いてきたから、さあ大変。
「お、俺は、男同士で、こんなことするの教えた覚えないぞ!」
「たしかに今も親のように世話をしてくれるけど、兄ちゃんの知らないところで俺もいろいろ、やってんの」
「なに!?まさか、いや、くそお、お前、淫売になったのか!?」
「そーじゃなくて!
いっておくけど、俺が触りたいと思うのは兄ちゃんだけだから!」
「俺だけ?」とどきりとした隙を突かれて、それを両手で握られ揉み揉み。
弟のような存在に触られて性的な快感を覚えるのはまちがっている。
はずが「やあ、ああ、く、ああう・・・!」とみっともない喘ぎが漏れて、手首をつかむ力がぬけてしまい。
「お、お前、どこで、こんなこと覚えて・・・俺は、なるべく、健全に育つよう・・・!」
「ああ、教育熱心な兄ちゃんが、性教育だけは基本だけしかしなかったしね。
ていうか、感度いいし反応が初心じゃない?
もしかして俺の世話にかまけて、こういうのはあまり?」
図星だったから沈黙。
「へえ、そう」とにんまりしたなら「兄ちゃん、好き」と耳に囁き、濡れた先っぽを引っかいた。
熱と快感が湧きあがって「ひいあ、くうああ!」と射精。
早漏なのを恥ずかしがる間もなく、力の入らない体を押し倒され、尻の奥の拡張を開始。
座薬しか入れたことがない場所を指でかき回され「だめ、そこお!」と叫ぶところを強く摩擦され、挙句に先っぽを絞めつけられ「はぐううう!」と空イキ。
刺激的すぎる初体験に、意識は朦朧。
ケージががっつくのに流されつつも、固く太いのを当てられて「お願あ、やめてくれえ!」と号泣。
「お前には幸せになってほしい」と懇願するも「いっしょに幸せになろ?」と情け容赦なく腰の強打の畳みかけ。
突かれるたびに精液を噴きながら「どうしてえ、なんでえ!」と嘆かずにいられず。
「お前の、結婚式、泣くのおお!夢、見てたのにい!や、やあ、やだあ、こんな風に、育てた覚え、なああ!おお、おふう、くうああ!」
俺が夢見ていたのは、赤ん坊を抱くケージであって、俺に子種を植えつけるケージではないのだが。
大量に注がれて、未知のその感覚になぜか恍惚となって「んあああ!」と潮を吹いてしまうお粗末ぶり。
息を切らし「俺じゃなく、美人の奥さんが・・・」とぶつくさ独り言ちていると、頬に口づけたケージはほざいたもので。
「結婚式には、二人でタキシード着ようね」
どこで育て方をまちがえたのか。
弟のように大切で愛しい存在は、俺と共にどこまでも道を外す人生を歩みたいようだ。
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