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第4話 命尽きてからからで
早川からの叱責はほぼ毎日で、もちろん自分がミスしたことを怒鳴られるのは自分が悪いと自覚しているが、早川の愚痴やストレス発散のサンドバッグにされている節もよくよく理解出来ている。だが、誰にも助けを求めることはできないし、転職するアテもないので毎日心を無にして出勤している。
しかし、そんな日々も3ヶ月も続けば身体も心もボロボロになり、休みの日は動けなくなるほど疲労と心的ダメージにやられていた。
「おばあちゃん。ごめんなさい」
勤めているオフィスビルの22階。そこから顔を覗かせる。下を見て、公園があるのを目に捉える。下には誰もいない。道連れにせずにすむ。
僕は闇夜に身を投げた。夜風に包まれると、少し心が凪いだ。
(いいんだ。これで。もう疲れた。生きていくのは辛いよ。いいよね。最後の瞬間くらい自分で選択して。もうずっと眠っていたいよ。寝てるときが唯一の幸せだから)
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