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第59話 (2)※

 先程ジスの指で押されて中でイってしまった部分を、ジスの怒張の先端で押される。甘い響きが脳天から直接腰に響く。僕のものはまだ触れてもいないのに、涎を垂らしたままだ。  ジスも余裕がなくなってきたのか、息を詰めて僕を揺さぶる。正常位のまま、密着する肌が鳴らす粘着質な音が恥ずかしいのに、たまらなく嬉しい。  僕ももっとジスに感じて欲しくて、つぶらな胸の突起に指をかける。優しくなでなでと撫でていると、ジスのものが中でさらに大きくなったのが伝わってきた。  ジスも胸が感じるのかな?  目の前に広がる胸板に舌を滑らせてみる。汗の匂いにも頭がクラクラとする。左の胸の突起に吸い付き、舐めているとジスの律動が弱まり、上から微かな吐息が降ってきた。 「……っ……はぁ……阿月……だめだ。中が気持ちよくて溶けてしまいそうだ」 「……ん。いいよ。僕の中にいっぱい出して。ジスのもので満たして」  ジスの長い黒髪が、僕の頬をくすぐる。頬を紅潮させたジスを見れるこの特等席から離れたくない。 「……ああ、わかった」  再び律動が早まる。 「……っく」  ジスが声を洩らして、僕の中で達する。中がどくんどくんと脈打っている。それは数秒続き、弛緩したジスの上半身が僕の身体にのしかかってくる。 「……すまない。余韻が……」 「いいよ。このままで。ジスの温かいから」 「……そうか」  ジスの背中に手を回すと、しっとりと汗ばんでいる。1分ほどそうしていただろうか。ジスの身体がゆっくりと僕の体内から出ていく。とろ、としたものが蕾から溢れているのを感じて、僕も嬉しくなる。たまらなくなって蕾を撫でてその白密を指にのせて口に運ぶ。ジスが目を丸くして止めようとしてきたが、もう遅い。 「……ん」  ぺろ、とジスの吐き出したものを舐めてみる。  ちょっと苦いかも。  独特な匂いに驚いていると、ジスに頭を撫でられる。 「そういうのは心臓に悪い」  ジス照れてる?  顔を見上げれば、目元が真っ赤なジスと対面した。 「湯浴みにいこうか」 「うん。そうだね」  汗と白蜜で濡れた身体を軽くティッシュで拭き取り、シャワーを浴びる。お互い泡を付けて洗いっこした。僕は少し試したいことがあって、全身泡まみれのまま、ジスの背中に抱きついた。  ぬる、という感触のままに背中を胸で擦る。

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