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第1話
両親は二人とも浮気しまくり。
辟易した俺は「婚前交渉は絶対しない!」「結婚したら妻一筋を死ぬまで貫く!」と中学生のときに決意。
とはいえ、今の時代、世には性的サービスが溢れて誘惑が多い。
スマホのボタンひとつで卑猥な画像や動画を見られるとあり、むやみに性欲を刺激されるから困ったもの。
結婚するまで、できるだけ自慰もしたくなかったから、あるゲームで自制心を鍛えることに。
比較的新しいソフトながら古きよき時代風のRPG「ゴブリンクエスト」。
ファンタジーながら魔物はゴブリンしか出現せず、旅の目的は女王蜂のようなゴブリンママを倒すこと。
戦闘にしろ、ゴブリンは攻撃でなく男女どちらにもセクハラをして、勇者たちの抵抗力を削り、それがゼロになると犯されて死ぬという十八禁システム。
プレイヤーのなかには、わざとゴブリンに襲わせて興奮する人もいるらしいが、俺は徹底的にセクハラ対策をし、これまで一回もゲームオーバーになったことなし。
「このまま犯されないでゴブリンママを倒せれば、俺も婚前交渉を貫けるだろう!」とまでの思いをこめてプレイしていたところ。
ゴブリンママのねぐら、旅の最終地点に迫ると、さすがにゴブリンが手強く、勇者以外の仲間が全滅。
まあ、ゴブリンのほうもあと一匹とはいえ、勇者の抵抗力はすくなく、次のターンでお尻を揉まれたらゼロになりそう。
「一旦、落ちつけ」と自分にいい聞かせて、ゲームを一時停止。
緊張をほぐすために散歩していたら、暴走トラックに吹っとばされてしまい。
が、全身に激痛を覚え、意識が途切れたのは一瞬。
瞼をあげると、ステンドグラスの窓越しに陽光を浴びる十字架が目にはいったもので
。
葬式の場かと思い「俺の家は仏教のはずが?」と首を捻り「体が動く!?」と跳びあがった。
全身が骨折したような衝撃を受けたはずが、問題なく手足は動くし、痛みも傷もないし、で、なぜか黒いワンピースを着ているし。
急な女装に驚くも、ついさっきまでゲームをしていたから「まさかシスターに俺が!?」と察しがつく。
勇者の幼なじみにして仲間の蘇生をしてくれるキャラ、ジーナ。
夢なのかなんなのか、それにしても男の象徴がついたまま、鏡を見たら疲れた顔の俺のままで、もし転生したというなら、なんと中途半端な。
「こりゃ淡い恋心を寄せる勇者も興ざめだな」なんて思った矢先、扉が叩きつけられる音と「ジーナ!」との叫びが教会内に響いた。
ふりむけば、しかめ面の美少年。
ゲームではドット絵でよく容姿が分からなかったものを、俺を気安く呼ぶ態度、甲冑などのものものしい装備、棺桶を引きずっているのからしておそらく勇者のユタ。
目を丸くするうちに「あーこいつら弱すぎて、やってらんねえ!」と棺桶を放って、俺のほうへと。
シンプルイズベストなゲームとあり、あまりキャラの性格づけはされていなかったのが、今、目の前にいる勇者は薄幸の美少年風ながら、柄がわるそう。
いきなり俺に抱きつき、尻を揉みながら「もう十分、考える時間を与えただろ?」といきなりのイケメン風を吹かす。
「俺についてきてサポートしろよ。
おまえがいれば、猪突猛進の阿呆どもは死ななくなるだろうし」
「夜が寂しくなくなる・・・」と美少年ながら、ぎらついた目をして尻を撫でる手つきがなんとも卑猥。
ぞっとして「俺の貞操が!」と突きはなそうとした、そのとき。
けたたましくステンドグラスが割れて、ドアが叩きとばされて、教会内にどっと侵入してきたのは大量のゴブリン。
すぐさま「くそ!魔除けが効いていないのか!?」と勇者が剣をぬいて応戦するも、俺は無防備で無力なシスターだし、相手の数が多すぎるしで、すぐに捕まってしまい。
ゴブリンといえば、人間に危害を加えるのではなく、とことん、わいせつ行為をするもの。
という設定はこの世界でも同じようで「て、貞操があああ!」とパニックの俺を拘束したゴブリンは服越しに触りまくって、足を広げさせてスカートのなかに侵入。
服を破って露になった乳首を爪でひっかき、舐めて、スカートにもぐりこんだ二匹が扱いてしゃぶっって先っぽを吸って、尻の奥にも侵入を。
リアルで生々しいゴブリンは醜くおぞましく、生理的に受けつけたくないというに「はあう、だ、だめえ・・・!や、やあ、またあ、で、ちゃああ!」とびくびく射精しまくり。
まあ、そりゃあユタはおかんむりで「ジーナ、てめえ!こちとらガチで戦っているっていうのに!ゴブリンにはしたない顔見せやがってえ!」と激昂して剣をふるい、血を浴びまくり。
そう怒られるまでもなく、俺だって貞操を死守したいが、戦闘能力も武器もないシスターにはなす術がないし、そも美少年に見られていると思うと、羞恥心に苛まれてなおのこと「や、やあ、見ないでええ!み、見られたら、俺、俺ええ・・・!」と泣いて悶えまくり。
なんの罪を犯していないはずが、地獄で拷問を受けているよう。
「俺、シスターなのに!神様ああ!」と嘆くも、現実は容赦ないもので、スカートの二匹が退いた代わりに、巨体のゴブリンが巨根をふりかざし登場。
恐怖のあまり声もだせず、首をふっていると「くそがあああ!」と血しぶきをあげているユタが視界に。
力をふりしぼって「た、助けて!ユタ!お願いだあ!」と叫べば、間髪いれず「じゃあ、ぼくのものになるか!?」と問い返される。
限界まで足を広げさせられ、巨根の先っぽが押しつけられ、たまらず「なる!ユタのものにならからああ!」と泣き叫んだ、次の瞬間。
「いったなあああ!」と輝きを放つ剣をおおきく振りかぶり、とたんに教会内にいたゴブリンが一斉に停止。
時間を止める魔法でもかけたのかと思いきや、これまた一斉に首が切れて、そこたら中で噴きだす血で教会が染め上げられていく。
あまりにむごい光景に「これもこれで地獄絵図だな・・・」と吐き気を覚えていたら「神のまえで二言はないよなあ?」とゴブリンより凶悪そうに笑うユタが。
はっとして「いや、さっきのは・・・!」と弁解しようとするも「黙れ。もう俺のものだ。おまえも辛そうだしな!」とスカートをめくって、パンツの隙間から蒸した太いのをねじこんでずぶっちゅうう!
「て、貞操があああ!」と絶望を噛みしめる暇をくれず、腰を強打して突きぬけた快感を叩きつけてくるものだから「はひい!ひいいん!ふうああ!」とあられもなくヨがることしかできず。
そのうち腰の動きが緩やかになり、焦らすように浅いところを突いたり抜いたり。
もどかしくて腰をふりながらも、すこし頭が回るようになり、疑問を浮かべるように。
戦闘直後すぐに挿入したということは、ゴブリンを殺しながら勃起していたのか?
ゴブリンを一網打尽にできる必殺技があったなら、どうして、はじめから使わなかったのか?
見た目は無垢な美少年に、疑惑を抱いてやまないものを、先っぽでつつかれて焦らされて「あ、ああ、だめえ、もお・・・」と思考は混濁。
「お前の口から、一生、死ぬまで自分は俺のものだって聞きたいな?ん?」とおねだり、というか脅されて、全身をかきむしりたくなるような疼きに耐えられず。
「お、俺え、ユタあ、ユタのものにい、なる、からあ・・・ちょ、ちょお、だあよお・・・」
腰をずらして自ら先っぽに吸いつけば、美少年の顔が邪悪に歪んで凄惨な笑みを。
血の気が引いて「待・・・!」と叫ぼうとするも間に合わず「この無自覚性悪淫乱シスターがあああ!」と内蔵を破裂させる勢いで突入。
「浮気したら死んだほうがましなほど、痛めつけて精神崩壊させてやるからなああ!
ぼくだけだ!一生、ぼくだけに、その淫らでけしからん体を捧げて、神を冒涜しているかのような極上の快楽を味あわせろお!」
「ひいぐうう!う、浮気、俺も、やだあ、からあ・・・!ああ、ああ、でもお、こんな、望まず、貞操を、おおう!ゆ、ユタあ、のお、ばかああ!おふう、ふう、ばかあ、気もち、よしゅぎ、なのお、ユタあ、ばかああ!」
割りと反抗的な態度をとるも「望まずだと?ざまあみろ!」と高い笑いされて注ぎこまれ「うふああ、しゅごおお、いっぱああ!」と心に反して体は大よろこびでメスイキしてしまい。
切羽詰まっていたとはいえ、不本意に一生の愛を誓わされた挙げ句、ゴブリンの血みどろで極悪人のような美少年に犯されたとなれば、気分は最悪。
まだまだ物足りなさそうな発情糞餓鬼を「午後には村の人がくるから!」とどうにか制止させ、ひどく憂鬱ながら自分の後処理をし、教会を清掃。
シスターとしての仕事をこなしているうちに「いや、でも男の貞操といえば、守るべきは処女ではなく童貞だろ」と考えるようになり、村人の若い女性と談笑していて希望を持つように。
が、仕事を済ませて、ユタが寝ている部屋に行ったとたん、押し倒されて縄で拘束。
不遜な不良勇者ながら目ざといし、愛が激重のようで「女を抱きたいと思わなくなる体にしてやる」とめちゃくちゃに抱かれる始末。
ユタに抱かれるのをノーカンにして貞操を貫き、心から愛せる女性を見つけだして一途に抱きたいところなれど、神さまも鬼のように嫉妬深い勇者も許してくれなさそうだ。
「シスターになった俺はショタ勇者のために祈らない」のおまけの小説。
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