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30話(3)#私以外を見る貴方を分からせ?!口の中に入れられた指すらも愛しい?!
「本当に覚えてないんですか? ひどいなぁ」片手を睦月のTシャツの下へ這わせた。
「ま…まったく覚えてないわけでは……っん……誰かにあんな風に触られるのは初めてだったから……ぁっ……」睦月の胸の先端を親指で優しく擦る。
「覚えてるじゃん。嘘ついたの? 悪い子だねぇ」焦らすように先端を親指で潰して弾く。
「……っん……」ピクッと小さく、いじらしい反応をするのが可愛い。
「ふふ、どうする? ここ、閉める? 開けとく?」脚を伸ばし、脱衣所のドアをスライドして動かして遊ぶ。
「閉めっぁあっ…やっ」突起を親指と人差し指で摘む。くにくに。
「開けておこうかな~~? 見られるかもって方が睦月さんは感じてくれそうだし?」
「っん…恥ずかしいから…はぁ…んっ……閉めて……ぁっ……」親指でゆっくり先端を擦り、焦らしていく。
「ん~~? ヤダ。悪い子だから。悪い子にはお仕置きが必要なんだよ?」
睦月の顔を覗き込む。頬を赤らめ、恥ずかしそうに見つめてくる姿にそそられ、ゾクっとする。
「……お仕置き……? 悪い子じゃないしっ……んっ…」
低刺激しか与えない。もっと触しいのか、物欲しげに見てくる睦月さんには、欲情するが、応えない。
「アレ? 無自覚? 私が何も知らないと思った? ねぇ?」
旭さんとのことは、何かあるだろうと思い、卯月さんとジュースを買いに行った際に、全て情報収集した。まさか、キスしてるとは思わなかったけど。
「えっ……?」視線が逸れた。何か、思い当たることがあるのだろう。
「何かあるのかな? 睦月さん。例えばこんな風にキスされたとか?」睦月の頬を両手で挟み口付けする。
「っん……ん…んんっはぁちが……んっ…ん…ん…んはぁっしてないっ…」唇で唇をこじ開け、その隙間から舌を捩じ込み、少しだけ絡め合わせた。
「……でもキスはしたでしょう?」胸の先端を弱く摘み、親指と人差し指で擦る。
「っん……俺からしたわけじゃ…んっ…急にされて…んっ……」睦月の肩が小さくビクッと震えた。感じやすいなぁ。可愛くて仕方がない。
「ちゃんと認めたら? 旭さんとキスしましたって」促すように、人差し指で突起を弾いた。
「あっ……あさ…ぁっ…旭と…んっ…キス…やっ…しま…っあっ…した」
肩を震わせながら話す睦月が可愛くて、先端をつまんで離してを繰り返す。しかしやってることは気に食わない。
「それだけ自分に隙があったってことでしょ? それってどうなのかなぁ?」
「ゃっ…そんなつもりは…ぁあっ…ごめんなさ…あっ…んっ」これだけじゃない。まだある。
「そうそう。抱き合って寝たんだって? あの布団の中で2人で何をしたのかな? 睦月さん」睦月の下着の中に手を入れる。
「たとえばここ。触られて、喘いだりしたのかなぁ?」硬く張り詰めた幹に手を添え、少しだけ擦る。
「ぁあっ……何か…んっ…別に……んっ…した訳では…はぁ…」目が泳ぐ睦月にまだ何かあると、直感的に思う。怪しい。
「本当は少し触られたんじゃない? 今、白状したら、許してあげようかなぁ?」下から上へ手を動かし、ゆっくり擦り上げる。
「はぁん……すこ…んっ…少しだけ…あっ…はぁ…触られた…んはぁ…けど…それ以上は何も……」焦ったいのか、ゾクゾクしながら、深く吐く吐息に下半身は熱が帯びた。
「どうせ感じちゃったんでしょ? 私以外に可愛い声で鳴くなんて、許せないなぁ。イカせてあげない」
「えっ……?」今にもとろけて閉じそうな目で私を見つめてくる。
「お仕置きですから。ちゃんと分かるまでイカせないよ」
*
もっと早く擦って欲しい。胸の先端は強く摘んで欲しい。全てを焦ったく触られ、自分の中には欲求ばかりが積もっていく。焦ったい快感のせいで、後ろが疼く。
「んっ……んはぁ……如月……んっ…ぁっ…ごめん…あっ……ちゃんと…んっ気をつけるからぁっはぁっ」絶妙な強さで擦られる下半身と胸元。身体全身は少しずつ熱くなる。
後ろが疼き、攻めて欲しくて欲しくて堪らない。早く挿れて欲しい。
「あぁ~~っあっ…やっ…うしろっんっさわってぁあっ…」
「いいよ? 睦月さん」
妖しい笑みを浮かべながら、ハーフパンツと下着が如月によって脱がされていく。ゴムがはまった指先はローションがかけられ、どろどろとした2本の指先が、窄みにめり込み始めた。
しかし、全然、奥へ入ってこない。もっと奥に挿れて欲しい。気持ちいいけど、そこじゃない。焦ったい。焦ったい。焦ったい。じんわりとした緩い快感に物足りなさを感じる。
「如月ぃ……んっ…もっと奥……ん…あっ…」身体は快楽を求め、気持ち良いところに当てようとしてしまう。
「睦月さん、ダメでしょ。勝手に動いたら」
「あっ…ごめんってぇ……んっ…我慢出来なぁああ~~っっ」急に奥まで指先が入り、感じるところを押された。焦らされていた分、気持ち良さが全身に伝わる。
「もうしない? ちゃんと私だけ見る?」顔を覗き込む如月と目が合う。挑発的で艶やかな瞳に背筋がゾクっとする。
「はぁんっあっしないっ…ぁあっ見るっんっ…見てるっあぁっんん」
前立腺を的確に攻めてくる指先は、俺を喋らせる気がない。気持ち良さでだらしなく開いた口に、如月の指先が入れられる。
「そう。指舐めて、私に誓ったら、今回は許してあげる」
クスッと笑う如月に歪んだ愛を感じる。でも別に怖くない。そんなところも含めて好き。後ろから突いてくる指先に身体は、おかしくなりそう。
「んん…あぁ…んはぁ……ん…はあ…ん……ん」
愛情を受け止めるように口の中に入っている手を両手で持つ。唾液を含み、口に入れられた2本の指に舌を這わせた。何をさせられてる、とは思わない。口に入れられた指すらも愛おしい。唾を使いながら音を立てて舐め上げる。
くちゅくちゅ。
上目遣いで、如月を見つめ、微笑む。
俺には如月しか見えていない。
もうしないよ。如月。ごめん。
「睦月さんのえっち」口から指を離し、指の根元から指先まで官能的に舐める。
「上手に出来たってこと? ここも舐める?」如月の下半身に手を添えると、後ろから指が抜かれた。
如月が脚を伸ばし、脱衣所のドアをスライドさせ、そっと閉めた。如月の正面を向き、四つん這いになる。
「じゃあ舐めてくれる?」
如月の下着をずらし、口を開け、咥えた。おおきくて硬い。気持ち良くさせてあげたい。口内に唾液を含む。
「っ……はぁ……きもち……あぁ……はぁ…」
円を描くように舌を滑らせ、愛撫する。如月を見つめると、頬を染め、肩を小さく震わせていた。少し身体をくねらせる姿がまた色っぽい。
「はぁ…っ……可愛いよ…ぁあ……睦月さん……はぁ…」
如月が頭を撫でてくれるのが嬉しくて、喉奥まで深く咥え込むと、更におおきく、硬くなった。感じていることが口内を通し、伝わる。
「……気持ちいい?」口元から離し、びくりと跳ねる幹に手を添え、甘い蜜が滲む先端を舐める。
「んはぁ……あぁ…ん……気持ちいい…ん……はぁ…」舌先で、優しく舐めながら、全体を舐めていく。
「……睦月さん…はぁ…これ以上は…あぁ…出ちゃうので…ん……もう良いですよ……んはぁ…元々口に出す趣味はないですから…ぁあ……」少し先端を咥え、口内で舐めながら、吸ったりして刺激する。
でも……。
如月を見つめると、目尻が下がり、蕩けた瞳で静かに吐息を漏らしていた。気持ち良さそう。自分の愛撫でこんなに感じてくれて、嬉しい。
「出してもいいよ。どうせ卯月が居るからえっち出来ないし。その代わり……後ろ……あとで…もうちょっと触って……」言っていて恥ずかしい。頬が染まる。
「はぁ……ん……仕方ないなぁ…あ…はぁ…んはぁ…睦月さん…ん…ぁあ…」
もう一度深く咥え、如月を見上げる。奉仕している姿に掻き立てられたのか、口内でびくりと動いた。快楽へ向け、舌先で責め立てる。
「ん……はぁん…あぁ…出る……はぁ…んんっ……」
如月の身体がビクビクと震えたのと同時に、口の中に温かくどろっとしたものが広がった。
俺だけを見て、感じたからこその、白濁。吐いたりはしない。この如月から出た白濁も俺のもの。全て飲み込み、体内へ取り込む。愛しい。
「口に付いてる」指先で唇をなぞるように拭われた。
「ん……ありがとう」
「膝の上、おいで」身体を起こし、両手を広げて待つ、如月の膝の上に座った。
ぎゅ。
如月の腕に包まれ、胸に耳を当てる。少し早い心臓の音に耳を傾け、高揚する気持ちを落ち着かせる。
そう、次は俺の番。焦らされた分、反動が絶対に来る。潤滑剤でどろどろになった如月の指先に期待と不安が絡まり合う。
「どうします? いきなり挿れてもいいけど。ふふ。まずはキスから始めようか」
先ほどの雰囲気とは違い、頬が優しく両手で包まれ、如月へ引き寄せられた。口唇がゆっくり触れ合う。唇の感触を確かめるように繰り返し、柔らかく押し付ける如月のキスは愛情が伝わる。
「舌入れていい?」
「うん……」
「睦月さん、開けて」
少し口を開けると、隙間からあたたかい舌先が入ってきた。如月の舌を感じながら、少しずつ絡め合わせる。
ぐちゅ。
「んっんんっん~~~~っっん…んっんっ」
指先が後ろから入ってきた。吸い付き、離れない唇に出したい声が籠る。感じるところを探す指先に合わせ、肩がビクビク上がってしまう。
「ーーはぁ……可愛い。そうだ、悪いこと出来ないようにしておかなきゃね」
「あっ待っんっやっ…はぁ…だめぇっ明日あっ…から…んっぁあっ仕事んっはぁなんだからぁあっ」首筋に湿った如月の唇が付き、強く吸い上げられた。
「ついちゃった。ふふ……ん~~」
終わったと思うと、場所がずれ、また首筋に甘い吸い付きが始まる。
「んっはぁ…やっあっだめぇっそんなに付けちゃっあっゃあ~~っっ」
何個、首筋に跡が付けられたかは、分からない。
激しく前立腺を突く指先に脳は甘く痺れ、全てが溶けてしまいそうになる。
身体が熱い。
流れ出る汗と共に、瞳に溜まった涙が溢れた。
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