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第1話

【満員電車で友人を】 兄に借りたスーツを着て、髪をかき上げ、伊達眼鏡をかける。 アパートをでて徒歩一分の駅へ。 大学の友人、直人がホームにいるものを、ちらりと俺を見ても気づかず。 電車がきて乗りこんだのに、俺もつづいてぎゅうぎゅづめの人混みに。 人をかき分けて直人の背後に立つと、耳元に顔を寄せて熱い吐息。 びくりとして、漏れそうになった声を手で覆ったよう。 直人は耳がひどく弱い。 耳に息を吹きかけたら、腰を抜かしたほどだし。 さすがに今は堪えているものを、耳元で荒い呼吸をしつづけ、太ももの際どいところをなでなで。 「っ・・・!」と膝を折りそうになったのを片手で支えつつ、もう片手を滑らせて股間に。 唇がつくようでつかない距離で耳に息を吹きかけ、膨らんでいくのを指でゆっくりとなぞる。 がくがくと震えだしたのを見て、低い笑いを漏らし、先っぽを指で弾いたら「んん・・・!」とイったよう。 取っ手をつかみ、うな垂れるのに覆いかぶさるようにし、ズボンの中に手を侵入。 尻の奥に指をねじこみ、じゅっぽじゅぽ奥を突きながら、微妙に浮かせた舌を耳の輪郭に這わせて、水音を立てて。 「ん、ふ、くう、んふう・・・」と喘ぎが漏れだし、腰を揺らしてやまず。 「は、もお・・・!」と顔を起こし、イきうになったとき、降りる駅に到着。 指を抜いたら、慌てたように上体を起し、開いたドアの外へと跳びだしていった。 振りかえらず走っていくのを見送り、呆けていたら、スマホにメッセージ。 「助けてくれ。今、トイレの個室にいる」 次の駅で降りて駆けつけたら「これ、これちょおだい!」と股間にすがりついてきたに、手を引いて近くのホテルへ。 急かされるまま、痙攣する息子を食わせてやれば、あんあん腰を跳ねつつ「ね、ねえ、耳、舐めてえ!」とおねだり。 耳をしゃぶりまくって腰を強打すれば、狂喜してあられもなく乱れて。 「ああ、もっとお!痴漢、にい、焦らされてえ、もお、俺、我慢、できなああ!」 どれだけ注いで潮を吹かせたやら。 事後に二人してぐったりしつつ、あらためて俺が告白し交際することに。 OKをもらえたとはいえ「裏切ったら許さないからな」と睨まれ、内心ひやりとしたのはいうまでもない。 【満員電車でサラリーマンたちに】 登校は通勤ラッシュと重なって電車は満員。 おかげで痴漢が横行しているらしく、高校では注意を。 まあ、男でラグビー部の俺には関係ないし、もしやられたとしても返り討ちにする自信が。 どうやって痴漢を懲らしめようかと考えていたら、尻を撫でられた。 がっしりとつかんで揉み揉み。 「いい度胸だ!」と不埒なその手をつかもうとしたが、まわりのサラリーマンが圧迫をしてきて身動きがとれず。 もがいているうちに両手で尻を揉まれるし、複数の手に全身をまさぐられるし、とくに股間には集中的に。 さすがに息子を多くの大人たちにいたずらされては、たまらず。 「はあう、んん、だ、だめえ・・・!そんな、いっぱあ、でえ、ちんこ、触んなああ!ひいああ!や、やあ、イったのにい、触っちゃ、やだああ!」 精液で濡れたズボンをいたずらされつづけ、ズボンに侵入した無数の指に尻の奥をかき乱されぐちょぐちょに。 イっきぱなしで限界を超えて「やらあ、いっぱい、指い、そ、そこ、やらああ!」とメスイキまで。 息づかいの荒いサラリーマン軍団はまだまだやる気満々のようだが、一旦、離れて。 倒れそうになった俺を、背中が水平になるよう支えたら、目のまえにぴくぴくする蒸した一物を。 顔を背けるも、多数の手で飲まされて、ほぼ同時にうしろでも咥えさせられ、畳みかけられる腰の強打。 前後だけでなく、四方からサラリーマンたちの息子を突きつけられ、頬になつりつけられ、乳首に押しつけられ、俺の息子に意地悪されて。 「んんん、くう、ううん、ぷはあ!ああう、らめえ、ださない、でええ!」 懇願するもむなしく、顔射されて中だしされて体中に精液を噴きかけられる。 濃い匂いに目をくらませる間もなく、抱きあげられ「俺たち全員と愛しあおうよ」と囁かれたなら、順番にサラリーマンたちが息子で貫いて・・・。 なんて妄想をするのは、現実には空いている電車。 座席は埋まっているが、痴漢されるほど混んではいない。 「まあ、田舎だし、痴漢されたくて上京するっていうのもなあ」とため息を吐いたら、ねっとり尻を撫で上げられて。 びくりとして振りかえれば、幼なじみがにんまり。 「欲求不満そうな顔しちゃってえ」 否定はできなかったものを、思いっきり肘鉄を食らわしてやった。 この小説を含めてBLショートショート20作を収録した電子書籍の短編集を販売中。 詳細を知れるブログのリンクは説明の下のほうにあります。

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