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第89話 甘とろホイップplay R18

「じゃあまずはシャワー浴びてきて」  由羽が希逢の背中をぐーっと押してバスルームへ誘導する。希逢は「はいはい」と子どもを相手するように相槌を打つ。 「ゆっくりシャワー浴びてねっ」 「おー」  語尾にちっさい「っ」が聞こえてきて可愛すぎて悶えた。希逢は制服のワイシャツを脱ぎながら洗面台に映る自分をまじまじと見つめる。鍛えた腹筋と胸筋が今日も一段と輝いて見えて「ふ」と鼻を鳴らす。 「やっぱり俺かっこいいー」  髭脱毛をしてあるつるつるの顎に手を添えながら顔の角度を変えてみる。 (うん。360度ダウナー系イケメン)  あたたかいシャワーを浴びながらさっきの由羽のメイド服姿にむらむらしてきて兆しそうなのを耐える。 (つうかもう今日で6日目か)  「お試しで週7日セックス」チャレンジは順調に進み由羽の足腰も問題ない様子だ。初めは遊びのつもりだったが連続して抱くことで由羽の抱き心地の良さに今更気づかされた。白くて雪化粧をしたみたいな肌はつるつるすべすべで触り心地最高。化粧は日によって濃いときとナチュラルなときがあるがどちらもタイプだ。そういえばさっきはメイド服姿だったのでやや甘めのメイクだったなと思い出す。きゅるるんとした黒フチのカラコンはうるうると光に反射していた。垂れ目の下に泣きぼくろを描いていた。それがなんかえろさを格段にアップさせている。チークはほんのり血色感のあるピーチピンク。リップは少し濃いめのアプリコットチェリーでふっくらと。プランパーを塗っているのか少しテカテカとしていた。その様子を「天ぷら食べた後みたい」と言うと由羽は「それ絶対化粧してる子に言っちゃダメ」ときつくお説教をされたのも懐かしい。  感慨に耽っていると20分もシャワーを浴びっぱなしだったことに気づいてシャワーを止める。ぽたぽたと伝う水をバスタオルで拭き取りダル着に着替える。希逢の部屋着はだいたいがバンドTシャツにスウェットという組み合わせだった。日中は制服を着ていて少し動きづらいので家の中でくらい着心地のいいダル着を着ていたい。髪の毛をドライヤーで乾かしているとコンコンとバスルームのドアが鳴る。 「準備できたからいつでもいいよ……!」 「おー。了解。あとは髪乾かすだけだから10分くらい待って」 「うん」  由羽の声、なんか震えてたな。髪の毛をブローしながら毛流れを整える。美容師である由羽にはヘアケアについて詳しく教えてもらっていた。くしゃくしゃと前髪を揺らしながらドライヤーで温風を当てると満遍なく熱が行き渡るとか、襟足の毛流れは丁寧に癖をつけるとか。  ヘアセットを簡単にまとめてからバスルームを出る。髪の毛は最近襟足がかなり伸びてきたのでハーフアップにした。

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