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20.Meet Again~同衾

 今まで自分で触る以外には触れられたことがないその感触に、オレの体が跳ねる。  ――根本から先端へ……。  骨張った手は器用に動き、裏に爪を立て、強弱をつけて擦る。  先端からあふれて伝う先走りがヘサームの骨張った長い指に絡まり、濡らす。 「っひ、あっ、あっ!!」  ヘサームの指が、オレ自身の亀頭を小刻みに擦って追い上げを図る。 「あっ、あっ、あっ!!」  ヘサームの指の動きに合わせて鳴る水音が、オレの聴覚を襲った。  その音さえも、快楽を導く道具になる。 「ぃっ、あっ、もう、だめっ!!」  それが刺激になって、自身から勢いよく白濁を流した……。  ――達したことで疲労した体が、砂漠の大地に沈む。  それなのに……。 「なに……? なんでっ!!」  一度は萎えたと思ったオレ自身が、ふたたび身をもたげはじめていた。

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