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22.Refusal~涙の理由
オレが――。
『ヘサームのことが好きだから』なんだ。
――じゃあ、いつ?
いつからヘサームを好きだった?
それはきっと、初めて会った時から……。
乱暴な物言いをするオレに対して怒りもせず、優しくしてくれた時からだ……。
「ヘサーム、オレはここから逃げないよ」
――そう。
ヘサームが本当にオレを好きでいてくれているのか、真意を突き止めるまでは!!
従者たちが、ヘサームの傷ついた腹部に包帯を巻き、止血する中、オレはヘサームの額から玉のように流れ続ける汗を袖で拭き取ってやりながら、静かにそう言った。
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