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2.番外編~我ら、アティファ副隊長を守る隊!
兵士1「お前、新入りか?」
新入り「はい、よろしくお願いいたします」
兵士1「そうか。俺たちがいるこの隊は『特に』守らなければならない秘密事項があるから、今から話すことをよく聞きなさい」
新入り「ま、守らなければならない規律ですか?」
ごくん。
新入りは緊張した面持ちで唾を飲み込んだ。
兵士1「そうだ。暗黙のルールってやつだ」
兵士2「第一に、隊長ヘサーム様に用がある場合は、大きな足音をたてて行きなさい」
新入り「はあ? 静かにではなくてですか?」
兵士2「そうだ。できるだけ、大きな足音をたてるんだ」
兵士3「第二に、我が隊にはアティファ副隊長がおられるが、その方に、『可愛い』と間違っても言うな」
新入り「はあ……」
兵士4「思っても言えないこの苦しさ! 我々も苦労しているんだ。昨日だってさ、口いっぱいに食べ物を詰めて話す副隊長ったら……もう小動物並みの可愛さだろう?」
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