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第50話 凄く甘いキス
キヨくんに恥ずかしい事をこれ以上言われるのは耐えられなくて、僕は思わず頷いた。僕も昨日のキヨくんの部屋であんなにキスしたのに、スイッチが入ってしまったのか、まだ足りない気がした。
なぜかキヨくんは僕のシャツをズボンから抜き取った。僕がボンヤリそれを見つめていると、キヨくんは悪戯っぽい顔で僕に言った。
「昨日、玲気持ちよさそうだったから。」
途端に僕は自分の胸が疼く気がした。昨日馬鹿みたいにキスしてた時、僕はキヨくんに身体をゆっくりなぞられて、うっとりとしてしまった。その時に胸元を撫でられて、妙に甘い声が出て自分でもびっくりしたんだ。
あれをここでするの?僕は困るような、でも期待するような矛盾する気持ちで、素直にキヨくんに従った。自分でも妙に協力的なのが分かって顔が熱くなってしまった。
キヨくんは眼鏡をジュースの側に置くと、いきなりひとくち口に含んだ。僕が見つめているとそのまま僕に唇をあわせてきた。そして少しずつ僕にそのジュースを流し込んだ。僕は少し垂らしてしまって、慌てて口を開けてコクコクと飲んだ。
その勢いのまま、キヨくんは僕の垂れたジュースを舌で舐めて、そのまま僕の口の中を追いかけて少しシュワシュワするレモンスカッシュを味わっていた。
僕はすっかりドキドキしてしまった。キヨくんがなぜそんな風にしたのか分からなかったけれど、でも凄くえっちな気がした。キヨくんは顔を上げて、色っぽい眼差しで僕を覗き込むと、囁いた。
「玲も俺に葡萄ジュース飲ませてよ。俺がやった様に、もっと甘くて美味しくなる様にして。出来そう?」
僕はますますドキドキしたけれど、キヨくんに負ける気がして口いっぱいに含むとキヨくんの方を見た。途端に吹き出すキヨくんに、僕は慌てて飲み込んで咽せ込んだ。
「酷いよ、キヨくん…。笑うなんて。」
背中をさすってくれたキヨくんを睨むと、キヨくんはまたクスクス笑って言った。
「ふふ。いや、玲が口いっぱいに入れすぎて、可愛いハムスターみたいに見えちゃって。ごめん。お詫びに俺が甘いレモンスカッシュ飲ませてやるから。」
そう言って少し口に含むと、僕を引き寄せて凄く甘いレモンスカッシュを味あわせた。僕はキヨくんの分厚い舌で唇の内側を撫でられて、気持ちよさにゾクゾクしてしまった。
そしてキヨくんの節張った手の平がシャツの内側の僕の素肌を撫で上げ、脇腹を撫でられると、ビクンと身体が震えた。ああ、もっと触って欲しい場所があるの、僕知ってる…。
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