玲のことを恋人だと唇に乗せて発する度に、俺の心の奥が歓喜に震える。俺たちは両思いを通り越して、お互いを甘い蜜で絡めとる恋人同士なんだ。 　それを体現する様に、玲がトロンとした表情で俺に手を伸ばして挿れてくれって強請ってくる。しかも生で。俺の指はぬめる温かな粘膜の中に吸いつかれて、それだけで俺の股間は熱くてたまらない。 　俺はそれでも、持ってきたジェルをビクビクする俺自身にたっぷり塗りつけると、ゆっくりと玲の窄みに擦り付けた。時々吸い付くそのぬかるみ目掛けて、俺はゆっくりと腰を突き出した。 　ああ、何でこんなに気持ちがいいのか…。俺は直ぐに腰を乱暴に動かしたくなる衝動を堪えて、ゆっくりと玲を串刺しにした。甘く呻く玲の胸はカチカチに尖って、俺に吸って欲しいと突き出されている。 　俺は汗を滲ませながら、ゆっくりと玲の感じやすい場所目掛けてなぞった。途端に甘い嬌声を上げてビクンと可愛い股間を揺らすから、俺は睨みつける様にその淫らな姿を目に焼き付けながら、何度も浅い場所を擦りつける様に腰を動かした。 　けれどそれはそう持たなくて、俺は目の前の胸に齧り付いて、ひときわ高い声で喘ぐ玲を確認すると、両腿を掴んでグイグイと腰を押し付けた。目の前が赤く染まる様な興奮と快感に、俺は玲を抱きしめて切れ切れに叫ぶ玲の甘い言葉に釣られるように、自分を解放した。 　玲の俺を締め付けるその収縮に、俺もまた堪えきれずに何度も玲をえぐってしまった。ピッタリと重なる俺たちの肌が汗ばんでいるのに気づいたのは、しばらく経ってからだった。 　けれど、俺は玲に啄む様にキスするのに忙しくてそんな事は二の次だった。クッタリとした玲が無防備に俺に全てを開け放している気がして、俺は胸の奥がムズムズとくすぐったい。湧き上がる甘い感情に支配されて、これが愛しいと言う感覚なのだと改めて目を見開かされた。 　そう感じれば、玲のお腹に溢れた、トロミのある白濁を柔らかなお腹に手で塗り広げて、俺との交わりで玲がちゃんと逝けた事も何だか誇らしく感じた。でも、普通はそう簡単に後ろだけじゃいけない筈だ。玲は本当に敏感体質なんだな。 　俺がズルリと引き抜いた、そのポッカリと主人の居なくなった赤らんだエロい窄みの光景は、直ぐに俺を張り詰めさせた。俺は誰にも邪魔されずに、只々目の前の可愛い玲を貪る事が許されるこの時を、本当に幸せに感じていた。