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第1話
幼なじみの重喜は悪友だ。
幼いころから俺ら二人で数多のいたずらをして、まわりりに迷惑をかけ親を泣かせつづけた。
高校生になっても、親不孝まっしぐらに非行に走ろうと思ったのだが。
俺に好きな人ができた。
彼女は男自体苦手だし、不良の類は生理的に受けつけないと聞くに、悪餓鬼から卒業しようかと。
そのことを重喜に伝えると「まあ俺たち、もう高校生だしな」と快諾。
「にしても、お前が女をなあ」と興味深そうに俺を見て「でもさ」とTシャツをめくって腹をつまんでみせた。
「女に好かれたいなら、この贅肉どうにかしたほうがいいんじゃ?
お前、一見、痩せているようで腹だけ、肉づきいいんだよなあ」
腹の肉を揺する手をふりはらって「や、痩せるよ!」と宣言。
といって今までダイエットを成功したことはないのだが「じゃあさ」と重喜がつめ寄って告げたことには。
「いちばん効果的といわれるダイエット試してみる?」
これまで重喜のいうことを俺はほとんど鵜呑みにしてきた。
だって重喜の判断はいつも的確だったし、指摘は的を得ていたから。
とはいえ、すこしは自分の頭で考えたほうがよかったのかも。
「はあ、くうう!や、やだあ、も、もう、紐、はずしてよお・・・!」
「イきそうなときに腹に力をこめるだろ?
だからイけそうでイけないことで、いい運動になるんだよ、ほら、がんばれ」」
紐で先っぽを縛られて、イきたくてたまらないのに射精できず。
重喜に足を広げられたまま、あんあん悶えるのを、さっきからずっと。
「彼女にふりむいてほしいんだろ?」と乳首をつまんで引っぱられて「んひいいい!」とメスイキを。
射精をすっとばしての絶頂を超える絶頂に至り、目を回す。
呼吸が整わないうちに重喜がしゃぶりだし、尻の奥に指で拡張。
過剰な快感が染みて泣きじゃくりながら「やっぱあ、だめえ!」と重喜の髪をかき乱す。
「ダイエット、って、割り切れなあ!はう、んん、こ、こんな、気もちい、のお!お前を、好き、なっちゃあ・・・!」
セックスは好きな人とするものという俺の恋愛観。
なれど重喜の助言はまちがいないと、試してみたが、やっぱり体と心を切りはなせず。
そんな心情を理解してくれたのか、愛撫が停止。
上体を起した重喜は真顔で「ほんと?」と。
意外な反応に目を丸くするうちに、性急に剥きだしにした息子を丸丸埋めこまれてしまい。
「だからあ、だめってえ!」と訴えるも、聞く耳持たず、断続的に腰を強打されて、狂喜する体はどうしようもなく。
「だめ、ってえ・・・!これ以上、気もちよく、しちゃああ!やだ、やだああ!好き、なるうう!しゅきい、ああ、もお、しゅきいいい!」
「お前、やばい・・・!」と勢いよく注ぎこまれ、体の快感も気分の高揚も最高潮に達して「あひいいん!」と潮を吹いて。
力尽きたのか、倒れてきた重喜とくっついたまま、ひたすら呼吸。
吐息交じりに「くそ・・・」と漏らしたなら抗議を。
「お前のせいで、初恋が終わったじゃん・・・」
鼻で笑った重喜曰く「これまで共犯だったろ」と。
「これからも、いや一生、共犯関係でいようぜ」
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