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全身に強い電気の流れを感じた次の瞬間、ロイドの視界に光が入ってきた。スリープモード解除の時間になったようだ。
部屋はすっかり太陽で照らされている。ロイドは上体を起こし、床に足を下ろして寝室を見る。
そこにはまだぐっすりと眠っている彼の姿があった。よほど疲れていたのか、動いた気配すら見えない。
このまま起きないということはないだろうか。そう思いながらロイドは彼を見ていると、次第にドキドキしてきた。やはり彼には何かあるのだろうか。
「んっ……んー」
すると、彼は突然呻くような声を出しながら腕を伸ばした。どうやらようやく目が覚めたらしい。
ロイドはすっと立ち上がり、彼の方へと近付いていく。
「おはようございます」
「ふぅ……って、あれ。君、どうしてここに……?」
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