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第6話 二人の気持ちが通じたとき

俺は伝えるべきだ。好きだって。 でも、告白しようとするとドキドキしてなかな か無理だ。あいつにあわせるかおがない。 「先生?さっきから顔百面相してますよ」 「お前いつからいたんだ?」 「ひどいなー先生。さっきからいたんだけど。俺のこと嫌いなの?」 「嫌いなわけないだろ。」  「じゃあ好き? チュッ。」 「本当に甘えん坊だな。可愛い。」 「可愛くないですよ。俺は。」 「可愛い。お前の全てが愛しい。好きすぎて好きで本当に溢れそうなくらい。」 「先生?どうしたんですか。俺嬉しいんですけど。泣きそうです。」 「そうか。なぁ啼かせてもいいか?」 「先生。啼かせて下さい。いや、啼かせてもらってもいいですか?」 「いいぜ。っていっても始めてだけど平気か? まあ、優しくするよ。最初は犯すようにしてしまったから。謝っても許されないと思うけどごめん。」 「気にしないで下さい。俺はあれはあれで興奮しましたし。って、後ヤンキーだったおれが素直になれたのも先生のお陰なんですよ。 まだ、仲良くはしてますけど勉強頑張りたいと思います。」  「じゃあ始めるか。」 隼人と俺は端から見ればおかしい関係でしかも男同士で普通は付き合えない。 でも、二人の間に愛が有る限り付き合えるはずだ。こんなにも思っている人と巡り会えて、好きになった。 好きと言う言葉を言えるまで凄い時間がかかってしまったけど、生徒である隼人という認識じゃなくて恋人になれるかは分からないけどその一歩は踏み出せたはずで、ちょっとずつ変わっていっている。誰かが俺達を否定しても、いつか二人を裂く人が居たとしても、離れることはない。本当に好きだよ。隼人。 最初は、犯されて嫌だった。でもそれが快感になっている俺がいて。こんなことから恋に発展するなんて誰も思わないだろう。先生と生徒 禁断の関係だけど、出会えて良かった。 嫌いだったのに今では大好きになっている。 深くに潜んでいた思いに気づかせてくれて。 男女で付き合っていなくても、男と男だって立派なカップルだ。 いつか否定されたとしても先生とは離れたくない。先生も同じことを思ってくれているとおもう。

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