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これは夢なのかもしれない。 走馬灯、ってやつかもしれない。 だけど俺は触りたくて仕方なくなって、 震えている莉衣を抱きしめた。 「わ…、な、なんだよ…!」 「本当?嬉しい」 「え、は、はぁ!?」 その身体をめちゃくちゃに抱きしめて、 額にキスを落とした。 彼の顔は赤くなっていて、それは怒りではないと思いたい。 「でも残念。絶対に別れませーん 俺は莉衣のことが好きだから、何があっても一緒にいるので」

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