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終焉

 「ちょ、ちょっと白銀・・・ ・・・」   部屋に戻ると、裕太は性急に洋服を脱がされた。抵抗するも、直ぐに生まれたままの姿にされる。  「もぅ!白銀、前もだけどまだ昼だよ⁉」  前にメイド服で野外をやらかしてしまった時も、同じような時間帯だった。いくらなんでも朝から元気すぎる。   「だって、裕太がせっかく好きって言ってくれたんだからさ。想いを確かめ合わないと・・・ ・・・」  白銀は嬉しそうに言うと、洋服を脱がして生まれたままの姿の裕太に抱きついた。  「・・・ ・・・単にえっちしたいだけでは・・・ ・・・?」  「うっ‼バレたか」  「もう!やっぱり‼」  裕太はふてくされながらも、ようやくタイガも撃退して、白銀に『好き』とも伝えられて、心は軽やかだった。  ちゅ、ちゅと軽いキスを交わしていく。直ぐに白銀の固くなったモノが裕太にぶつかってきた。  「や、ちょっと・・・ ・・・早いって・・・ ・・・」  「可愛い裕太を目の前にして、大人しくなんてしてられないよ」  元々大きいのにさらに勃起して大きくなって、裕太のモノとは比べものにならない大きさになっていた。白銀のモノは、色が赤黒くて少しグロテスクで、経験の多さを物語っていた。裕太のモノは色が薄く淡いので、コントラストが絶妙だった。  白銀も裕太も早く繋がりたかったので、前戯もざっくりでローションの力を借りる事にした。なぜか白銀が用意してあって、甘い匂いのするピンク色のローションを裕太の秘部に大量に塗りたくられた。  「ふぁぁぁ!つ、冷たいよぉ‼」  「ごめんな裕太、すぐ熱くなるから」  つぷり、と裕太の蕾に指が入ってきた。性急に、かつ確実に弱い部分を責められていく。  「あっ、ふぅ、あぁぁん‼」  丁度前立腺が当たる部分を責められて、裕太は脚がガクガクになる。立っていられない。  「裕太、ベッドに転がって、脚を開いて?」  「あ、脚を広げろって・・・ ・・・」  裕太が恥じらっていると、白銀がガバっと彼の脚を開いて、肩に足首を乗せた。  「やだ、白銀‼すごく見えちゃうから・・・ ・・・!」  「本当だ。裕太の可愛いアナルが丸見えだ・・・ ・・・桃色で可愛いなぁ・・・ ・・・」  うっとりした白銀は、完全にいきり立った彼の剛直を当てがってきた。  「・・・ ・・・待って白銀、早い・・・ ・・・くぅぅぅん‼」    グチュリと白銀の大きなモノが突然入ってきて、裕太は目を白黒とした。星がちかちか飛び散る。  「・・・ ・・・裕太、キツキツだよ、緩めてくれよ?」  彼は真っ赤になって恥じらった。直ぐにフシュフシュと威嚇してしまう、ハリネズミの習性が可愛いらしい。  「・・・ ・・・裕太・・・ ・・・愛してるよ・・・ ・・・」  「・・・ ・・・フシュ・・・ ・・・ぼ、ぼくも・・・ ・・・フシュ・・・ ・・・ああっ‼」  いきなり上下に律動されて、裕太は身体をビクビク震わせた。後ろの孔が、きゅうきゅうと白銀の肉棒を美味しそうに咥え込む。    想いが伝わって、今までで一番温かな気持ちの性行為は、堪らなく気持ちが良かった。終焉も早い。  「裕太・・・ ・・・で、出る・・・ ・・・!」  「あ、逝く、逝っちゃう・・・ ・・・‼」  ドクン‼と大量の精液が裕太の最奥で弾けた。長い時間、注がれたような気がした。  「はぁ、はぁ・・・ ・・・」    「裕太、まだ・・・ ・・・」  裕太のナカに居たままの白銀自身が、ムクムクと太さと固さを戻していった。  「・・・ ・・・ひぃっっ‼」  「裕太、まだまだ時間はあるから・・・ ・・・」  裕太は何度も何度も逝かされ、意識を手放した。 ***  「白銀は元気過ぎるんだよ!」  裕太はベッドで腰を擦りながら白銀に訴えた。  「ごめんごめん、ついつい裕太が可愛くて」  「ついついじゃなくって!」  二人は仲良くベッドで抱き合っていた。白銀のもふもふの尻尾と耳を撫でながら、裕太はとても幸せな気分になった。  一人ぼっちだと思った自分に、大切な人が出来た。家族ができた。過去の辛い思い出も彼となら乗り越えられる。裕太は不意をついて白銀の額にキスを落とす。  「・・・ ・・・ずっと一緒にいてね、白銀」  「裕太こそ、側に居ろよ?」  半獣の小さなハリネズミとオオカミの恋は、まだはじまったばかりだ。

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