そのあと…ちゅぽちゅぽとユンファ様にソレをしゃぶられ、あわやその喉の奥まで自らぐうっと勃起を差し込んだ彼は、激しく頭を上下させた。 　遠慮ないその責め――俺の目を上目遣いに見ながら、…すぼめた唇でむにゅむにゅと擦られ、熱くぬかるんだ口内で圧をかけられながら舌を動かされ、ときおりに熱く狭い喉奥に差し込まれ、かぽかぽかぽ、と手慣れた様子で責められては。 　 　出てしまう、と――焦り俺はユンファ様を止めようとした、「このままではお口に、」…しかし俺の言葉は途中で途切れた、…なぜなら。 　 「…っはぁ…、出してソンジュ……」 　 　口の中から俺自身を出そうとも、俺が気を遣りそうだと見るなり至極幸福めいた笑顔を浮かべ、いっそ恍惚の微笑みで俺を見ながら、「出して、出して、子種をおくれ、僕に子種を飲ませておくれ」と――硬く膨らむソレをくちくちくち、と絶妙に摘んで扱く、ユンファ様に。 　 「……グ、……ッ」 　 　言葉もなく――俺はグッと息を止め。 　…その気配にはむ、と先端を咥えたユンファ様のお口の中へ、…トプッと――根本から弾けて溢れ、根本から幹が波打ち、跳ね、脈打ち。…トプ、トプッと――。 　 「……んっ…♡ …んん…、…」 　 　俺の射精――ちゅうっと吸い付いてくるユンファ様は、尿道に精が残らぬように口内で圧をかけてくる。…何秒かで跳ねが収まると、彼は裏筋に親指を添え…表からも、にゅうっと残滓(ざんさい)を搾り取る。――射精後では、それすら腰から跳ねるような刺激であった。 　 　そしてユンファ様は、先端にさえ残らぬように唇をすぼめて吸い取り、全体を猫がじゃれてくるように優しくもぺろぺろ、ちゅぷちゅぷと舐め回し――擽ったかった――そしてちゅぽんと口を離すと、やはり精の苦味からか眉を顰め、その薄紫色の瞳をたっぷりと潤ませて苦しげな顔をしながらも、寝台に手を着き…むくり、起き上がる。 　 「…ユンファさ…いやユンファ、飲まなくてよい……」 　 「ん、…は…、…」 　 　しかしユンファ様は、ふるりと顔を横に振ると…皿の形にした両手を顎の下辺りに翳しつつ、その赤い唇をあ…と開いて、口内を俺に見せてきた。――ユンファ様の瑞々しく潤んだ、桃色の口内…たっぷりとした透明な唾液の中、白濁した精がいまだ混ざらずこってりと溜まっている。 　赤い舌にくちゅくちゅともてあそばれ、はぁ、はぁ、と息を乱しながらもユンファ様は、んっと唇を引き結び。 　 「…んん…っ、……っ」 　 　苦しげに目元を顰めつつも――俺の目を見ながら、…片手で口元を押さえ、…ゴキュリ。 　 「……、ユンファ……」 　 「っは…、…はぁ…は…、へへ……」 　 　俺の精を飲み干し、苦しげに息を乱していたかと思えば、俺ににこっと笑いかけるユンファ様。――頬を真っ赤に、涙目で、その黒々としたまつ毛には涙のしずくが宿っている。 　 「…ご馳走、さま…はぁ…、美味しかった……」 　 「……、ありがとう…」 　 　美味しかったとは、確実に嘘である。 　あれほど無理した様子でその白濁を飲み下したユンファ様は、俺が愛しいあまりにそう言ってくださっただけなのだと、俺はよくよく理解している。 　 「……しかし…ご無理を、なさったのだろうに…」 　 　俺が心配に聞けば、ユンファ様はふるふると顔を横に振り、「無理はしていないよ」と。 　 「…ソンジュの子種であれば、僕が飲みたかったんだ…、本当に、美味しかったよ」――にっこりと笑った、その無垢な美貌。 　 「……、…」 　 　あまりにも、愛おしい――俺はユンファ様を抱き寄せ、一度ぎゅうっと抱き締めてから、その人に口付けた。 　ん…と嬉しそうに声をもらした彼の口内、頭が冴えるような苦味を、舐め取ってやる。