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第87話

1人で先に寝るのもなんだし、ぼんやり座って待っていると、ドアが開いた。 「まだ寝てなかったの?」 「待っとこうと思って」 風呂上がりのバートは髪を全部うしろにあげていて、少しかっこいい。 「ビールでも、飲む?」 なんとなく、まだ寝たくない気分だったのでああと返事した。 「はぁー!風呂上がりのビール最高!」 「バート、何歳のセリフだよ」 おじさんみたいにさけぶバートに、笑みをこぼす。 「ひどいなぁ」 「ははっ。なぁ、台所借りていいか?おつまみ作ってくる」 「ほんとに!?やった〜あるもの適当に使っていいからね」 冷蔵庫を開けると意外にも充実していた。 クラッカーがあるから、上に色々のせて、机に持っていった。 「かわいい!」 バートはふおーなんて言ってる。 「大げさすぎだろ」 「いやいや、酒のつまみなんて、手作りしたことないもん」 バートは美味しいと言いながら、3本目の缶に突入している。 俺も気が緩んで、もう2本目だ。 ここらへんで、そろそろ止めないとな。

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