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第1話
俺は社長のお気にいり。
能力を買ってとかでなく、性愛の対象としてだ。
俺は二十代半ば、社長は五十代と親子ほどの年の差。
とあって「パパと呼んでもいいんだよ?」と体を触りまくり。
まあセクハラする以外は仕事の妨害をしなかったし、まわりが同情してくれたから、辞めたいまで思いつめなかったのだが。
ある日から、ぱったり社長が寄りつかなくなった。
逆に落ちつかなかったものを、一か月経って「飽きたのかな?」と思った矢先に社長室へ呼びだし。
頬杖をついてため息をして曰く「飽きたんだよね」。
「子供のころから飽き性だったからさ。
でも、きみにフられる形で終わるんじゃあ『飽きた』は負け惜しみになるでしょ?
その屈辱に耐えられないから、きみクビね」
そりゃあ「はあ!?」だが、噂では社長のクビ宣告は絶対、覆らないとか。
社長以外、環境も人間関係も給与もいい職場からは去りたくなくて。
奥歯を噛みしめたなら「どうか」と頭を深深と。
「どうかクビにしないでください。
なんでもしますから」
「なんでもって分かっているよね?」と立ちあがり近づく社長に「パ、パパ・・・」と上目づかいで。
「パパ、お願い、意地悪しないで・・・」
屈辱を噛みしめる間もなく、ソファに押し倒され、股間を撫であげられる。
「くう・・・!」と喘ぎを漏らすまいとするも「ん?どうしたの?」と促されて「パパあ」と媚びまくり。
「パパ、おちんちん、気もちい・・・あう、ああ、もう、濡れちゃあ、パパああ!」
「汚れるからやめて」とはいえず「直に、おちんちん、触ってえ」と恥を忍んでおねだり。
「いい子だねえ、いいよお」と脱がせて、先走りまみれのをにちゅにちゅ。
悔しいかな、社長はテクニシャンだし「パパ」と口にすると屈辱だけでなく快感が湧きあがるし。
つい「パパ、パパあ!」と連呼して射精。
「そんなに愛おしげに呼ばれるとうれしいなあ。ご褒美あげちゃう」と俺を四つん這いにして尻の奥に舌を。
指で突きながら舌で内側を舐めまくり。
「汚い」の言葉を飲みこみ「パパ、恥ずかし・・・!」と腰をふりふり。
もう媚びているのか本心なのか分からず「そこお、パパあ、しょこお、もっとおお!」とはしたない、ふるまいを。
また仰向けにされて、社長の巨根を丸丸飲まされ、腰を強打されれば、押しよせる快感に痺れるまま「パ、パパああん!」と目も当てられないほどに狂い乱れてしまい。
「パパのお、おちんちん、ごりごりい、気もちい、はああう!いっぱ、お腹、いっぱあ、パパの、ちょおだあ!んん、んああ、ああ、おっき、パパ、おっきいのお、しゅごお、気もち、よおお!」
精力剤でも飲んだのか、どれだけ「パパ」と呼ばされ泣かされ注がれたものやら。
事後に息も絶え絶えになりながら「これで、クビにしないんですよね」と確認。
対して「んーどうしようかなあ」とにやにや。
どうやら「飽きた」は嘘で、これからクビをちらつかせて俺を弄ぶらしい。
「辞めてやろうか」と思ったが、果たしてパパプレイを堪能した体は耐えられるのか、自信はなかった。
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