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「はぁっ……ケイさん、好き……」  隆光は顔を近づけてきて、慶吾の口を塞いだ。下で口腔をかき混ぜながら、繋がっている下肢は角度を変えて擦り続ける。  激しい快楽に慶吾の視界は滲んできた。それにもかかわらず、全身は隆光を求めてしょうがない。壊れてしまってもいいほどに隆光にかき乱されたい。  慶吾の欲望が届いたのか、隆光は速く腰を動かしていた。時折奥深くに触れてくる熱はひときわ大きい。 「っ……はっ」  隆光は突然、慶吾に下肢を密着させたまま動かなくなってしまった。離れていった顔は少し苦しそうで、その次には中に熱が広がる感覚がした。 「……あっ、中。すみません……」 「いい……。ミツ、今まで足りなかったんだな」 「それ、は……」 「こんなに激しくヤられたら、今までのじゃお前の愛を感じられねー……」  慶吾は視線を逸らしながらボソリと呟いた。  それでも隆光の耳にはしっかり届いている。その証拠に、慶吾の目の前には輝かしい瞳がじっとこちらを見ている。 「今日は、限界までとことんケイさんに愛を見せますね!」 「お、おう……」  繋がったままの隆光のものは、熱が引くことを知らないような気がした。

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