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不感症なリバでバイな受けが元セフレと壁尻プレイしてメス堕ちする話

 女も男も抱く方なら射精でイけたけど、オナホ使ってるのと変わりないな……っていうか、ぶっちゃけテンガならオナホのが気持ちイイまであった。2人目に付き合った彼氏は受けも攻めもやるリバだったから流れで俺もヤラれてみたんだけど、俺にはその才能がなかったのかケツでは全然気持ち良くなれなかった。  その彼氏にはガッカリされて、それから射精も出来なくなって、中折れっての? 攻めやって途中までは一応勃ってるんだけどハメると萎えるし‪――‬気づけばフェラや手コキでもイケなくなってた。  つまり俺は、17にして男も女もセックスはおろかバニラどころかオナニーでさえもイケない不能で不感症な、性的楽しみを感じない男になってた。  それでもウリ専バイト始めた時は、これでも少しは期待していた。  俺の入った店はコンセプトが特殊っていうか、壁に開いた穴から下半身だけ出して客にちんぽハメさせるだけ……っていう、本番メインの壁尻店。  客は俺らキャストのケツ穴だけ使いに来るのがほとんどで、俺らが気持ち良くなろうがならなかろうがどーでもいい。ガチでオナホに使われるだけのセックスとは言えない抜きだけど、一応本番なのでそれなりに稼げる。むしろ案内やら喋りやらの接客しないで良いし、表のマトモな店で客からの本強あしらう煩わしさ考えたら俺的にはだいぶ楽。  ゴムは必須だし、イッてもらえれば終わる。俺はちんちん触られようが舐められようが、ケツに手マンされようが舐められようが、ちんぽ突っ込まれようが突かれようが、全然気持ち良くも何ともないからドキドキもムラムラもしない。客が必死で腰振ってる間、好きなだけスマホでゲームしたりネットしたり本読んだりで時間潰してた。  この店では、入店初日は3人目の客を装った店長にケツ穴具合を確認されるのが恒例で、モロ感じゃないヤツとかもみんなして店長の手マンやファックでイキまくるのも恒例なんだけど、そんな歴戦の猛者な店長の手ほどきでさえもやっぱり俺はイケなかった。俺のケツ、前立腺とか無い? 自分で触ってみればその感触はあるはずなんだけど、結局メスイキとかした事ないし‪。  普段は大学生してる。  見た目ギャルっぽいけど神経質そうって言われるの、なんかよく分かんないけど好きな人には好かれるみたい。  男もイケるってこと隠してないからなのか? 男の友情とかもあんま成立してないっていうか、気づけばヤラれてる。 「俺、不感症で感じないから面白くないよ?」  って言っても、とりあえず1回はヤラれる。  ちんちんも気持ち良くないけど勃ちはするから、結局攻めか女子を抱くことにはなるんだけど、遅漏過ぎてディルド扱いされてた。遅漏っていうか、最後までイかないんだけどさ。  18になったけどセックスの楽しさを忘れた俺の未来は明るくない。  バイト先で知り合った夜綱(よつな)は俺とは正反対のモロ感ヤローで、俺と同いの18にして雄交尾楽しみまくってる。  ケツの才能ありすぎたみたいで、体入の日に店長から系列他店に引き抜かれてた。もっと実入りの良い高級ソープ。客層も違うしパパだとか愛人とか交渉もされるらしいけど、夜綱は店長のちんぽに狂ったクチだから風呂に沈められても店長に貢いでて決まったパパは作ってないらしい。愛人になったら数千万とか引っ張れるような相手ばっかしてるのに、専属になると店長とヤレなくなるの嫌なんだってさ。  どうせ売るなら高級店ってのも羨ましいと思ったけど、不感症では話にならないしイくフリも接客も苦手だからそこまでして頑張りたいとも思ってなかった。  ツレの男って感じになってる店長にも、 「(みさお)はルックスもスタイルも良いのに惜しい」  って言われた。  俺の不感症とケツの才能の無さは店長からもお墨付き。体入時には、開発したらどうにかなるかな? と思われていたらしいが、今では店長からもお手上げくらっていた。  そんな俺にも、実は腐れ縁のセフレがいる。  出会ったのは中学の時で同中。  中学のころ付き合ってた彼氏の元カレで、当時は俺も攻めしかしてなかったからソイツと繋がることはなかった。せいぜいたまに街で顔を合わせれば話すくらい。ビジュは良いやつなので一緒に居ると良く逆ナンされたが、俺はともかくアッチはガチゲイで女の子に興味ないので、 「俺たち今デート中だからごめんね♡」  とか俺をハグするという断り方がテッパンだった。  高校は中学の学区に囚われないから、生活圏……というか、放課後遊ぶ街が重ならなくなって偶然出会うようなこともなくなった。  それでも色んな偶然が重なって再会したのは高校卒業間近。俺は受けもやるようになってて、むしろほぼ受けしかヤらなくなってたまである。だって中折れか遅漏だから、ディルドさせられんならイケなくてもオナホのが楽な分マシ。  近況報告でそんな話してたら、ソイツが初めて俺と「ヤリたい」って言ってきた。――ハ? 俺と? 今さら? って感じだったんだけど、断る理由も無かったから両親不在の家に連れて帰ってヤッた。  案の定というか、通常運転で俺はスンとも感じなかったんだけど、体力消耗がないだけに何度でもヤレるのに味をしめたアイツは、俺を本格的なオナホにし始めた。元々性欲強すぎて特定の彼氏作ってもすぐにギブされ浮気せずにはいられなくなるから、セフレだけ沢山作ることにしていたらしい。更にオジ相手とか嫌だし、同世代としかヤリたくない上にそこそこの面食いだからマッチングアプリとかは好きじゃないらしい。  前から俺のルックスは好みだったけど、バリタチだと思って誘うことは無かったらしいんだけど、ずっと「惜しいな」って思われてたそうだ。店長といい、俺はすぐに惜しまれる。  それでも俺には快感というものがないから、ガチで肉オナホするだけ。結局俺のが先に飽きて、高校卒業前に受験に集中しなくちゃならないのもあって秋くらいからフェードアウトって感じで会わなくなってそれきり。  更に再々会したのは、壁尻店でバイト始めてからだった。  街で声かけられて、ファッションのセンスちょっと代わってたし髪も赤っぽかったけどすぐ分かった。  むしろ俺のがシルバーアッシュまで髪色落としてたし、髪型も服やアクセも中性的な感じに見えるようにしてたから、良く一発で分かってもらえたな? とか思った。 「バンドでもやってんの?」  とか的外れなこと聞かれたけど、パンクとかロックとかバンド系ではないと思う。まあ、ちょっと……バンギャに居る地雷系ぽくなくもない? と自分でも思いはするけど。  あ、俺は地雷じゃないよ? むしろ淡白だよ? 病んでもないし、むしろメンタルは強めと思う。  そのまま居酒屋行って、近況報告しあって、彼氏作らずセフレ1ダース以上居るアイツと、不感症で不能な俺なのは相変わらずなの笑った。まあ、会わなくなってから1年も経ってなかったし。 「オマエがモロ感だったらタイプだったのにな、惜しいな」  また、惜しいと言われてしまったが、こっちはセフレ1ダース男を彼氏になんてしたくない。 「俺がモロ感だったらオマエの絶倫に付き合いきれないし、無理くない?」  それで訊いたら、笑ってた。  まあね、コイツもビジュはほんと良いんだよ。時々「ほんと顔良いな~」とかは思うもん。  だけど中身がクズだから、色々残念。  そういやまた「惜しい」って言われたな? と思い出し、連想ゲームのように店長を思い出した俺は、ソイツにバイト先の話をした。 「エッ? ウリやってんの?」  俺のバイト内容に驚いたようだったが、 「俺不感症だからコスパいいんだよね、ハメるだけの壁尻店」 「まあ‪――‬たしかにそうかも」 「接客どころか声すら出さなくていいし」 「オマエ愛想ないもんな」 「愛想ふりまく意味分かんないし」 「ほんと変わんねー」 「顔バレないし、回転率良いから短時間で稼げるし」 「今度客で行ってみていい?」 「俺は指名しないでね?」  って言ったのに、次のシフトでソイツは店にやって来た。しかも俺指名。  いやいや、ヤりたいだけなら直接言えばヤラせてあげなくもないよ? 現にあの日だって俺の部屋泊まってくかと思ったのに‪――‬泊まっていかなかったのは、あの時にはもう店で俺にハメるの楽しみにしてたからだったのだろう。 ◇  俺を避けさせるために、セラピスト番号が「330」だっての教えたのが逆にダメだった。店長や他のバイトにあだ名されてる「みさお」で覚えるよう言ったのもダメだった。 「操くんヤッホー♡」  って壁の向こうから掛かった声に、すぐにヤツだと分かったのだから嫌になる。 「……なんでだよ」  って思わず唸ったけど、俺からヤツは見えないし、ヤツからも俺のケツとちんちんとタマしか見えないでいる。壁尻の上にプロフィールカードがあって、そこに雰囲気分かる写真も貼られてはいるけどさ。  でもまあ、客だから仕方ない。料金分のプレイはするしかない。といっても今さらだし、消化試合みたいなもん。  尻を揉まれながら、 「うわ、マジでただの穴じゃん。種捨てる穴」  笑うようにそんなこというヤツに、 「ごっ……ゴムはしろよ? 俺が通報したら店の人らに奥連れてかれるからな?」  念押しすると、ハイハイって言いながらゴム着けてる気配がした。  なんか変な感じだ。本当にヤること自体は今さらなのに、身内とセックスするような‪(したことないけど)そんなソワソワ感がある。面と向かってヤッてた時はそんなこと露ほど感じなかったのに、久々だからだろうか? 高校の時フツーの接客バイトやってた時に、バイト先に客として親が来たことあったけど、あんなソワソワかな?  ローションのついた指が入ってくる感覚に、ソワッとしながら息を詰める。ちんちんピクピクまでしてくるのに戸惑って、気を逸らす。 「今日何人目?」 「接客とかしないんで、あんまり話しかけないでくれる?」 「まあまあ、世間話じゃん」 「‪――‬3人目」 「へ~、感じなくてもトロトロになって来るもんだな」  言いながら手マンしてくる指の動き、エロかった。セフレでヤッてた時も最初は手マンとかフェラとかアナ舐めとかして来たけど、俺が本当に反応しないのに諦められたのか次第に慣らすだけの「作業」で終わってほぼ即ハメになってった。 「アー、でもちんこ勃って来てんじゃん」  言われ、「エッ?」て声出かけたの口を押さえた。不感症だし不能だけど、まあ状況によっては勃つこともある。中折れしちゃうし射精しないだけ。だけどコイツに手マンされて勃つとは思わなかった。多少ちんピクするとは思ってたけど、俺の気まぐれな身体の生理だ。  硬くなって来たちんちん舐められて、変な汗が出る。不感症なの嫌ってほど分かってるのに、これ以上勃ったらどうしよう? とか思ってる俺がいる。  こいつのフェラは上手いんだと思う。というかハメやすいよう腰の位置にある俺のちんちん舐めてるってことは、コイツが床に膝をついてしゃぶりついてるってこと。キモオジとかチー牛ぽいのがヤッても「必死だなw」くらいにしか思わないのに、イケメンがそれするのはちょっと……ちょっとだけ興奮する俺が居る。いつもなら客の顔とか意識することとかないから余計に。 「操くんにベロチューしたい、オプションとか無いの?」 「ない」  顔バレの危険がありそうなオプションはないから、基本的に俺らは壁の穴に顔を近づけることはない。セラピスト側からのフェラとかもない。  チェッと残念そうな声がして、 「じゃあこっちにベロチューしよ♡」  ヤツは言いながら、俺のケツ穴にベロ突っ込んで舐め回して来る。ビクッてしちゃったのは不覚。他のブースから漏れ聞こえて来るセラピストたちの喘ぎ声を聞きながら、尻にかかるヤツの息が荒い。 「なんかすごい興奮するな、このシチュエーション」  ヤツが言うシチュエーションが壁尻という非日常で人格を無視した穴を使い性処理することなのか、既セクとはいえ知り合いが壁尻になってる状況のことなのか。  ケツにベロ突っ込まれたり、アナルにブチュブチュと下品な音を立てるキスされたり、啜られるよう唇を擦り付けられながら、俺のケツ穴はムズムズする。何この感じ。恥ずかしい……とか今さら。  だけど、だけど‪――‬。 「‪――‬ぅ、ん……」  喉の奥で出かけた吐息を、喉の不調のよう鳴らして誤魔化す。何いまの……って思ってる間に、息を詰めてる自分に気づく。  俺、興奮してる? このシチュエーションに興奮? 「はぁ……ッ」  乱れそうになる吐息を殺し誤魔化して、だけど手マンされながら尻の膨らみ舐められたら‪――‬鳥肌が立った。 「わ、どーした?」  鳥肌立ったのは誤魔化しようもなくて、気づかれる。 「しっ、しつこいから、くすぐったいんだよ、バカ」  知り合いとはいえ客に「バカ」と言ったことを笑われる。だけどそうして何気なく笑われることにすら、また羞恥してる俺がいる。 「くすぐったい感覚あるなら可能性あるんじゃない?」  言われ、 「な……訳……ッッ」  反論しかけて、またぞわぞわッと肌が粟立った。 「ケツがキュッてなったよ、操」  言われ、顔が熱くなるのに暴れ出したくなった。俺のケツは最初から今まで愛想のかけらもない性感死んでるただの穴で。当時の彼氏にガッカリされた顔、今でも忘れない。  今さらどんなシチュでも……、 「‪――‬~~ッッ♡ ッ♡ ッ♡ ッぅ……」  堪えきれなかった声がちょっとだけ漏れちゃって、 「操くん?」  呼ばれたことに一気にたまらない衝動が押し寄せた。ものすごい羞恥と、暴れ出したくなるような居た堪れなさ。情緒的にはこのまま続行不可能! って震えてるのに、軽く傾斜のついた尻の角度で客から容易に逃げられない。  そしてそのまま、 「ちんぽ挿れるよ」  興奮したような声が聞こえて、気づかれてる! って思ったら、 「やっ……ヤダ、まって、いまダメ……だめ……ッ♡」  パニックするよう小さな声出たの泣き声みたいに情けなくって、こんなの変なのに、ケツ穴はキュンキュンと収縮してる。 「マジで?」  彼の声と同じこと、俺も思ってた。  そうして無感情なオナホでしか無かった俺のケツ穴に‪――‬アイツの太マラの先っぽがぐぬぬぅ~~って埋められてく。そのちんぽの形も大きさも覚えてる。遊び過ぎて黒く灼けたちんぽはグロテスクなほど凶悪な形してる。カリの立ち上がりとか、ナカ太に張り出した血管バキバキのサオとか、ガン勃ちするとやや右寄りに上反る角度とか。  見えないのに思い出すだけで、今からソレに犯される! って剥奪感に暴れ逃げ出したくなる。  だけど逃げることなんて出来なくて、胸の下に敷いていたクッションに抱きつきながらも、腰を反らすような角度のまま‪――‬、 「アっ! ぁぁあ……ッああああぁぁ~!!」  声が絶望感に満ちた声は止められなかった。 「ッあ~、すげぇ、感じてんじゃん」  繋がった男の声が腹まで響いて来るみたいで、俺は身悶えながら両手で口を押さえる。  やだ、やだ、やだ、やだ、やだッ!! 今さらコイツの前で痴態を晒すとか、感じたりイッたり、そんなの耐えられない!! つか、まってよ、待ってまってまって……何これ、やだヤダやだヤダ……ケツをそんなふうに擦るな!! 浅いとこしつこくピストンしてくんのなんなの!?  待って…まって、まって……このままじゃ俺……おれ、 「ッあ“ぁ~♡ あ“ぁ~♡ ッあ"あ"あああああ……ッん♡」  声堪えきれなくて、緩んだ口からだらしない悲鳴みたいに止まらない。涎が垂れて、クッションにシミを作る。身体中がジワリと汗を浮かべるみたいにして、熱くなったそばからゾクゾク♡ と冷たい震えが来る。 「なんか変ッ! なんか変らからぁ! 待って♡ 待って♡ ギブ! ギブ! 止まって! 待って! ~~ッッ♡ ……~~っオ“♡ お"ぉ……ンッ♡ っあ♡ っあ♡ っあ♡ ぁあ"♡ ぁあ"♡ ぁあ"♡ ぁあ"んッ♡ あ"んッ♡ あ"んッ♡ あ"あ"あ"あああああんッ♡♡♡」  途中で店長が覗きに来たのは分かったけど、俺はそれどころじゃなく喘ぎまくって悶えてた。完全に不感症でお手上げだって思われてたキャストが、初めて客に喘がされているのに驚いたのだろう。  近くまで入ってきて、しゃがみ込み、 「操、大丈夫か?」  声までかけて来たのは、薬物でも使われたのではないかと思ったかららしい。 「らぃじょぶ♡ ちんぽじゅごいの♡ こんなのはじめてらよっ♡」  呂律の回ってない俺の言葉にますます眉間と目つきを鋭くした店長だったけど、 「じゃましないれよ、てんちょー♡ おれ、コイツのちんぽせらぴーしなきゃ♡」  俺と店長のやりとりに気づいたのか、ピストンはぴたりと止まった。  はぁ♡ はぁ♡ と息を乱す俺を見下ろし、 「問題ない?」  ともう一度囁いた店長に、涎を垂らした俺がうなずくと、 「それは失礼」  店長はそれだけ言って出ていく。 「オマエ、不感症治ってんじゃん」  ヤツは俺のケツ穴をより露出させるよう、両手で尻肉掴んで押し上げるテンションかけ言うと、ケツハメされてる結合部に注がれる視線にまで刺激されるよう切ないのが込み上げてくる。  あ‪――‬ダメ……おれ、見られてる♡ 生まれて初めてまんこにされてんの、アイツに見られてる。アイツの前でメスにされちゃう……。そんなのダメ……ずっとセックスなんで大したことないって、あんなのに溺れるヤツら心のどこかでバカにしてたのに‪――‬バカになっちゃう……おれ、バカになっちゃう♡ バカになっちゃうよおぉ♡ 「ばかになっちゃう♡ ぜんりつしぇんおきて♡ まんこになるぅ♡ だめ、こんなの……らめッ♡ ちんぽスキになっちゃう♡」  いくら擦っても押しても振動を与えても俺に快感を与えることの無かった前立腺が、押され擦られるたびに脳までビリビリしびれさす♡ 気づけば射精していて、客側の壁や床に伝い落ちてるのだろう。  ケツ掘られて強制射精させられるの、無様としか言いようがないのに気持ち良すぎて脳が考えることを放棄する。  しゃせーってこんな気持ち良かったっけ? ちんちんってこんなに熱くなったっけ? ケツってこんなぐちゃぐちゃにされて気持ち良くなったっけ?  四つん這いになる時のよう腕を突っ張って仰け反りイク♡ 「いッ‪――‬イッた!! イッた♡ イッたからあぁ~♡♡♡ いきなりこんなしゅごいのうけとめきぇなぃかりゃぁぁあああああ!!」  およそ2年分のセックスの快感が今頃になって全部襲って来てるんじゃないか? ってくらい容赦ないアクメに精神がもたなかったのだろう、呂律が回らないだけじゃなく、子どものように泣きじゃくりだした俺に、壁の向こうで続けられていた高速ピストンが止まる。  嗚咽のような喘ぎをヒクヒクと漏らし震える俺に、 「やっぱかわいいな、操。オマエの喘ぐ声も、ちんぽに媚びるまんこも最ッ高♡」  メス扱いで女性器(まんこ)って言われんのたまんなく、顔どころか頭までカッと血が昇りクラクラする。 「好きになっちゃう♡ ちんぽ好きになっちゃう♡ こんなの……俺じゃないぃ……!!」 「ハ? 今さら? 不感症のくせにあんな美味そうにちんぽしゃぶりついてた口で、今さらそれ言う? オマエはずっとちんぽ好きなメスだよ‪――‬……ッ♡ と、図星さされてメスイキとか、ヤバいよオマエ。脳イキできんじゃん? 操くん可愛ぃ~♡」  悔しいのに、泣いてるのに、もう既に涙でぐちゃぐちゃなのに、ちんぽに敗北した俺に言い返せるような言葉は何もない。 「ちんぽやめないでぇ~♡ もっと♡ もっとちんぽしてぇ~♡ いっぱいちんぽジュボジュボしてよぉ~♡」  ちん媚びにピストンが再開されると、口からあふれるのは喘ぎと悲鳴と咽びだけ。覚束なくなってた口調はとうとうヒトの言葉を失い、メスイキが連続して終わらない♡♡♡  更に奥まで擦られて、ケツん中ちんぽに媚びる♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡  突き込まれるのと、奥をグリグリ♡ 擦られるのを繰り返される。  プレイ終了2分前のピー音がして、 「時間終わっちゃうよぉ♡ イッて♡ ちんぽイッて♡ ちんぽイッて♡ 俺のまんこでしゃせーして♡」  身動きしにくい状態で、それでも腰をカクカク揺らしながらねだると、壁に手を突き壁尻に向かいひたすらピストンし始めたのだろう。射精目掛け雄の本能のままめちゃめちゃに突き込まれるちんぽに、俺はアヘ声しか出せなくなるほどの強アクメに痙攣イキしかできない。  ケツの中でドクドクドクッ♥ と脈打ったちんぽが、ゴムの中にいっぱい♡   射精♡♡♡ してる♡♡♡  しかしその直後にプレイタイムの終了を告げるブザーが鳴って、カーテンが開かれた。プレイの時間は一定で、時間になったら客たちは一斉に移動する。使い終わったちんぽからゴムを外して、端を縛ったのをブース内のクズ入れに丸めたティッシュと一緒に捨ててから、ボーイに渡されたおしぼりでちんぽ周りを拭いてから出ていく。 「またね」  ヤツは言って、俺の尻を撫でてから出て行った。  出口方向へ向かって客は一方通行に歩いていくから、ここより奥のブースの客からは俺の使用済まんこが晒されたまま。太くてデカいちんぽに使われて、ぽっかり開いたまんこ穴が後イキしながら名残惜しそうにパクパクしてるの見られてる♡  その日はそれでシフトを上がったけど、店長からは色々詰められた。  自分でも何で急にあんなことになったのか分からなかったし、客の素性も知れてたからおかしなことをするヤツではないって弁明しておいた。 ◇  次のシフトに入った時、俺はまたまんこにされる快感を期待してたんだよね。  いっかい強制覚醒された前立腺や、まんこ化したケツ穴でアクメできると思ってた。  だけどいくら客が手マンしても、アナ舐めしてもフェラや手コキしても、ちんぽでズボズボピストンしまくっても‪――‬俺はやっぱりほとんど勃たなかったし、メスイキどころか射精すらしなかった。試しに店長の研修受け直してみてもダメだった。  なんなの!? 一体!! 俺の不能と不感症治ったんじゃ無かったの!? オナニーやアナニーもダメだった!! 当然、女とのセックスも攻めもダメだった!!  なんでアイツとの時はあんな風になったんだろう? って考えても答えなんて出ないまま、2週間後、アイツから声かけられた。  正直、顔合わせるのめちゃくちゃ気まずかった。だって俺、あそこまでの痴態を今まで誰にも見せたことなかったし、自分ですら知らない俺だった。  だけどヤツとまたヤッたら、あの快感をもらえるんだろうか? って期待する気持ちもあって。  その日はそのままラブホに行った。やっぱりメスにされて、まんこにされて。俺はバカになりながらちん媚びして‪――‬どころか、生ナカまでねだって調子に乗った絶倫奴に種壺にされた。  とりあえず暫定で付き合うことになったのは、前にも言われていたのが嘘じゃなかったらしくメス堕ちした俺がヤツのタイプにドはまりしてたらしいから。「惜しい」が「たまんねぇ」になって、「セフレにしとくの勿体ない」になったらしい。  アイツは1ダースほどいたセフレを全部切って、俺は「彼氏できたから」って壁尻店をあがった。  こないだ久しぶりに夜綱(よつな)に会ったんだけど、やっと店長の愛人に昇格したらしい。一応店長にとっても夜綱がただの金ヅルではなさそうだったのちょっと見直したんだけど、それでも高級ソープは相変わらず続けてるらしい。  たまたまアイツと待ち合わせてたカフェで出会って、遅れて来たアイツを見て、 「彼氏めちゃくちゃイケメンじゃない? 芸能人?」  とか言われてんの笑った。顔とスタイルとセックスだけは本当最高なんだよな、アイツ。  中身割とクズだけど。  最近は元々アイツのバイト先だったコンセプトボーイズバーの店員なんてしてる。やっぱ接客ダルいけどホストほどガチなやつじゃないし、割と塩でも推してくれる客居るし、アイツとのBL営業とかなかなか面白いこともさせてくれる。  ここでの源氏名は「ミサ」。  前の店で店長やバイト仲間に呼ばれてた「(みさお)」って名前は、「330号セラピスト」という番号が振られたのを夜綱が「みさお」と文字ったのから来ていたのだけど、実は俺の本名とカブってたんだよね。  アイツには、 「なんで本名で風俗やってんのかと思った……バカかと」  とか言われたけど、本名の方は苗字で御佐尾(みさお)。ツレからはよく「ミサ」って呼ばれてるから、今のバイト先ではそっちにした。  BL営業時の俺らのコンセプトは、俺はアイツを塩対応……どころか岩塩で殴るくらいのツンギレキャラで、アイツはめちゃめちゃ俺に甘いのにちょいヤンデレることもある。――みたいなw  実際の俺らも割とその通りなんだけど。  ここはノンケや腐女子だけでなくゲイもバイも分け隔てなく受け入れてる店だからか、俺を推してくれてる客には男も女も居る。  ナンパもしょっちゅうされるのには気を持たせるようなやり取りしてたら、彼氏になった元セフレに「色恋」だとか「本営」だとかヤンデレ絡みされんのに、 「俺をオマエなしじゃいられないカラダにしといて、なに焦ってんの?」  ツンとした態度でデレたこと言うのも『BL営業』だと思われてるんだけど――割とガチなんだよなあ。ウケる。 「生意気すぎてムカつくけど、マジで顔が好み過ぎるんだよなあ~~」  悔しそうにボソッと言うのもガチなのに、ニヤつきそうになっちゃうのはグッと堪える。  俺らが付き合ってること自体ナイショ……っていうか、キャスト同士の恋愛は御法度らしいので店には言えないでいるけど、バレるのも時間の問題? な気がしている。

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