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あらすじ

 レザーの図書館で、カイラは偉大なる魔導士マティアス・マジェスティックと出会う事となる。  カイラの呪いを見抜いたマティアスは呪いを分析する為に、ヴェルトと共にマジェスティック邸を訪れたカイラを迎えたのだった。  分析の休憩中。カイラは何気なく自分と一緒にいてくれている理由を訊ね、ヴェルトの初恋の人の存在を知る。  自分と同じ茶髪に緑の目を持ち、魔法を勉強しており、雰囲気がカイラととてもよく似ていたらしい。  だが、その人は既に病気で亡くなったそうだ。  やがて休憩を終えて、再びマティアスがカイラの体を分析しようとした時。背後に置いておいた研究中の植物が鉢から根を抜きマティアスとカイラを捕まえてテラスへ連れ去ってしまったのだ。  マティアス曰く「カイラの呪いに当てられた」らしい植物は、媚薬成分を含んだ汁液を出しながら何本ものツルで2人を責め立てた。  しばらくしてようやく2人の位置を突き止めたヴェルトが、怪我を負いながらも、カイラの力を借りて植物の討伐に成功する。  マティアスから媚薬漬けになったカイラのそばにいるよう頼まれたヴェルトは、ゲストルームにてカイラと体を重ね合う。  その時、カイラから2度目の告白をされたのだ。  「大人になってから」という事は、自分が大人になったら付き合ってくれるという事。大人になるまで待っていてくれないかと。  ギリギリで欲望を抑えていた理性が、傷口から入り込んだ媚薬効果も相まってヴェルトの中で音を立てて崩れ落ちる。  ヴェルトもカイラの事を想っていた事を改めて伝え、2人は冒険仲間という枠を超えた不健全な関係となったのだった。

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