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第77話 つがい ③
「恥ずかしい?」
聞かれて頷く。
「恥ずかしいよね。でもレオのあそこは正直で、ほらもうこんなに硬くなって、蜜を垂らしてる」
楔から流れ出る粘り気のある白蜜を掬い上げられ、親指と人差し指にの間で糸をひく白蜜を目の前で見せられた。
「ほら、ね」
サイモンは素指をペロリっと舐める。
それを見ただけで、楔を扱かれた時と同じ快感が体を巡る。
早くしごいて欲しい。
でもそんなこと恥ずかしくて、絶対言えない……。
|楔《あそこ》を扱かれた時の疼きが思い出される。楔が疼き、腰の奥が疼き、腹部が疼き、乳首が疼く。
「レオ…、どうして欲しい?」
「あぁ……ッ!」
先走りが流れ出る楔の先端を、人差し指の腹で触れるか触れないかの力で撫でられる。
それ以上を全身が期待しすぎて、身体が震える。
「このまま、終わる?」
嫌っ!
そう思う前に、首を横に振っていた。
「じゃ、どうして欲しい?」
あくまでも、サイモンは僕の口から言わせたいんだ。
してほしいことを思い浮かべると、頭の中でサイモンに犯される自分まで映像で再生され、もうそれだけでおかしくなりそうだ。
無意識に腰を振り、サイモンの体に自分の楔を擦るつける。
汗ばんだサイモンの肌に先走りがつき滑りよくなり、そこに自分の楔を擦り合わせると待ち望んでいた刺激が走り、腰を振るのを止めることができない。
「言葉で言わずに腰を振って教えるなんて、レオはなんて悪い子なんだ。そんな子には、お仕置きが必要だ。レオ、足を大きく開きなさい」
ベッドに押し倒された。
いつもは優しい口調のサイモンに、命令口調で言われ鋭い視線で見つめられるとゾクゾクし、恥ずかしさよりサイモンの命令通りに、ゆっくりと脚を開く。
「もっと大きく開いて」
サイモンに太ももを押し広げられ、そり返った楔が丸見えとなり、恥ずかしさで震える。
「閉じたら、もっとひどいお仕置きになるからね」
僕がこくりと頷いたのを確認すると、
乳首から口を離し、今度は楔を根本から咥える。
暖かくて、舌を楔に絡ませながら吸い上げる。
はじめから喉に当たるぐらい深く咥え込まれ、ぐぽぐぽと音がなるほどのスピードで攻め立てる。
「あっ……あ、や…だぁ……そんな…、きゅう……に…」
楔の根本に集まってきた熱いものが、サイモンの吸い上げる力で、絞り出されそう。
イきたい!
そう思うと、自分でもわかるぐらい後の蕾がパクパクし、中が寂しい。
「サイ…モン…、な、かも…触って…あ、ああ…っ!」
すっとサイモンの手が蕾に触れる。
やっと触ってもらえる。
今から与えられる快楽に愉悦したが、サイモンは蕾の周りを指先でくるくる撫でるだけ。
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