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01. 即効性のそのシロップで敏感になった身体で指名された客前に立つ。
俺のバイト先はいわゆる本番可能なセクキャバで、表には看板出してない種類の裏店なのだけど毎晩ひっきりなしに客の訪れるその道では人気店。
アルコールの提供がないからクラブってよりカフェなので、セクカフェ?
……って言葉があるのかどうか知らないけど。
この店のキャストは高校生から20代半ばくらいの社会人まで割と幅広く、こんな子も風俗バイトするんだ? って意外なほど真面目そうな子から、バチバチにピアス空けていかにも地雷っぽいメイクもしているような不健康そうな子とか、女の子と見紛うほどの美少年男の娘とか、バキバキに腹割れてる雄っぱい大きなスポーツマンタイプまで居る。
一度しか会ったことないキャストも居るし、毎日のように顔を合わせるキャストも、とりあえず体験入店って子も。
待機部屋でもキャスト同士で絡むこととか滅多にないのだけれど、たまにリバ凹な子にナンパされることもある。
それというのも俺たちキャストが出勤したら、客につく前にリキッドの媚薬を飲み干すから。
これは一応ギリ合法……というか脱法扱いなドラッグというよりかはサプリ?
シロップっていうかな……なものらしいのだけど、実際俺たちキャストもその正体は知らない。
なんか甘いようで苦いトロッとした液体で、近いもので言うと咳止めシロップみたいな感じかな?
慣れないうちは水をひと口だけ飲んで口の中をリセットさせてたけど、すぐにその味にも慣れた。
というか、味とかすぐにどうでもよくなる。
身体がポカポカしてきて、ちょっと汗ばんで、勃起する。
即効性のその媚薬 で敏感になった身体で指名された客前に立つ。
この店のキャストの衣装はいわゆる逆バニーってやつで、黒いエナメルかサラサラした布素材。
俺はいつもサラサラした方。
首には襟の形したチョーカー、手首にはカフス。
頭にはバニー耳がゆらりと立ってる。
胸と腹、ケツとちんこは丸出しな状態で、ケツの穴には黒くふわふわのフェイクファーのついたアナルプラグを挿している。
オプションが入らなければケツを使うことはないのだけれど、一応毎回洗浄して慣らしてからシフトに入ることになっている。
もちろんそれらの準備もタイムカードを押してからするのだから、文句はない。
それに大抵オプションは入るから、無駄になることはない。
ケツ洗って、解して、円錐形のそれなりに太さもあるプラグ入れて、シロップを飲み込んで、おしぼり3本とゴム2つ入ったカゴを手に指名客の待つ席へ向かう。
ヒールのある黒いパンプスは最初慣れなかったけど、これもすぐに慣れた。
媚薬 キマり過ぎたらフラついちゃうこともあるけど、大抵の場合通りかかった客が助けてくれるし、助けてくれた客にお礼を言って名刺を渡すと次の時には指名もらえたりする。
俺、こう見えて結構売れっ子なんだよ?
キャスト同士で客取り合うのとか客が浮気するのとかは日常茶飯事だし、さっき言った通りキャスト同士の親交も交流もないからそんなに後腐れもない。
客も連続指名してくるの3回くらいで、あとは別の子に目移りしたり気まぐれに戻ってきたりする感じだしな。
俺もそこのところあんま気にしてない。
客の待つ席は、半個室みたいになってるブース。
立ち上がったら顔が見えちゃうくらいの低いパーティションに三方と、あと一方はブースの半分くらいのパーティションがたがい違いで仕切られてる割と開放的な席。
そこに2人掛けソファがあって、ミニテーブル、ゴミ箱。
1畳くらいで、広めのフィッティングルームくらい? のスペース。
ソファの対面のパーティション壁には鏡があるから、キャストと客が対面しても客からはキャストの後ろ姿(背中向けてたら前面)が全部見られる仕様になっている。
客に挨拶をして、指名のお礼を言ったらもうソファに座る足の間にしゃがみ込む。
しゃがみ込んだりM字開脚のうんこ座りみたいな状態だったり、ひざまずく子もいるらしいけど、俺は大抵M字座り。
M字に足開いて尻落として座るくらいじゃないと、ヒールを履いた足では客のちんぽの位置が低すぎる。
おしぼりで客のちんぽを丁寧に拭いてやって、皮被ってたら剥きむきしてやって、ちょっとずつ手コキもして勃たせてから先っぽから舐める。
大抵の客はこの時点で既に興奮でガン勃ちだけど、緊張してる奴は半勃ちくらいだから丁寧に舐めてやって。
俺らキャストもこの頃には媚薬 が効いてハアハア♡ になって来てるから、ちんぽめちゃくちゃ美味しくてたまらなくなってる。
ジュボッ♡ ジュボッ♡ って下品な音立てながらちんぽ咥えて、しゃぶって、吸い付いて。
周りの席の客にもキャストにも聞かれちゃってるけど、客は俺らのサービスに夢中だし、キャストもみんな媚薬 キマって客のちんぽに夢中になってるから聞こえてるようで聞こえてない。
むしろ聞こえてても興奮が上乗せされるだけ。
おじさん客は大抵いつも、
「おちんぽ美味しい?」
って訊いてくる。
「おいひぃれふっ♡」
答える俺は本物に美味しい♡ ってなってるから、ちんぽしゃぶるのに夢中でそれどころじゃ無いんだけど、一応接客業なので応えない訳にもいかない。
トロンとしただらしない顔つきで、サオやカリ首をレロレロ♡ 舐めてるところ見てもらう。
チュッ♡ チュッ♡ と音を立てるキスをして、
「ん~~♡」
唇の内側で亀頭をヌルヌル♡ チュッ♡ チュッ♡ と擦り付けては刺激してやる。
バキバキに勃ったちんぽがガマン汁垂らしてくるのも啜って、尿道口も舌先で擦る。
垂らした涎の伝った陰嚢を手のひらでやわやわ優しく揉んでたのも、ベロベロと舐めたら頭を撫でてくれる。
俺のちんこもガチガチに勃ってるけど、シコってイッたらヘロヘロになって仕事にならないからそれはガマン。
むしろ客に触らせたいって思わせる方がいい。
「しっぽを見せて」
言われ、尻尾つきプラグの入った尻を向ける。
ソファの上の客の目の前で、揃えた膝に手を置く角度まで前傾して、ヒールで踵の上がって足を伸ばし尻はツンと高く突き出されてる。
太ももを撫でられながら、俺はケツに力を入れたり抜いたりして自分でプラグを小さく出し入れして見せる。
自分でやってるのに刺激があって興奮するし、タマもピクピク♡ してしまう。
恥ずかしいとこ見られて興奮しちゃうのは、このバイトを始めてから知った俺の性癖みたいなものだった。
「すっごいエッチな動きだね」
言われ、ゾクゾクッ♡ とする。
肌がザワザワして鳥肌が立つの、太ももを撫でられながらバレバレだ。
この店のキャストは最初の客前に行く直前に媚薬 を飲むけれど、1シフトに2回までは追い媚薬 のオプションを受けられた。
つまり媚薬 の摂取は1日に3回までの制限がある。
常習性を避けるのと、身体への負担が考えられているらしい。
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