178 / 186

溺れて沈む-9

 慣らされたことで後ろの違和感も減り、気持ちよさのほうが上回っていたところで、期待した通り前まで触られ、そのままベッドへと出してしまった。  タオルを敷こうと思っていたのに、その前に翼が触れてきたせいで、ことごとく外し、ベッドに大きなシミができた。 「はあ、あ……」  1回の射精ではちっともおさまらず、変わらず弄られ続けている後ろの感覚におかしくなってしまいそうだ。  これを何回も続けられたら、俺は持たないかもしれない。  その前に早く翼のを、と腰を捩って後ろを向くと、大きく勃起しているちんこを握った。   「待って、ゴムするから」  枕元に置いてあったゴムを1つ取ると、翼は俺でもしたことがないのに口で開け、それからするするときれいに付けた。  前回はダメだったけれど、今日は綺麗にしたし、これだけほぐしてもらったのだからと、押し付けるように腰を落とす。  翼の亀頭が、ぐぐぐと俺の穴を押し広げて入ってくる感覚がした。 「航大……っ」 「あ、ああ……」  翼も我慢してきついだろうに、無理に押し込むことはせずに、自然と俺の穴が迎え入れるのを待ってくれていた。  何度もひくひくと収縮を繰り返し、押し出しては飲み込む、を繰り返す。  そうこうしているうちに、後ろから「亀頭が入った」と声が聞こえた。 「少しだけ、動いていい……?」  翼の声が興奮で震えている。頷くと、ゆっくりとちんこを引き、また同じスピードど俺のナカへと戻した。  カリ部分が引っかかり、それが気持ち良いのか翼が声を漏らす。  

ともだちにシェアしよう!