244 / 256
3
「け、健人、さん……」
息を荒げる由宇の頬はバラ色に染まり、瞳はおねだりの光を妖しく放っている。
「由宇くん、いいかい?」
「は、早く……」
それでも健人は、やはり由宇にキスをした。
逸る気持ちをなだめるように、ゆったりと優しく。
だが、今の由宇には、その健人の優しさが逆に恨めしい。
「健人さん、んぅ。は、早く、うぅ……」
キスをしながら、むにゃむにゃと急かす。
「ふふっ、可愛いね」
そんな由宇が、愛おしくてたまらない、健人だ。
もうそれ以上は焦らさずに、お待ちかねのものを彼の秘所にあてがった。
「う、はぅう……」
「挿れるよ」
「んん……ぅ。あ、はぁあ、あぁ!」
由宇が上げる悦びの声を、健人は耳に心地よく聴いた。
ともだちにシェアしよう!

