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「け、健人、さん……」  息を荒げる由宇の頬はバラ色に染まり、瞳はおねだりの光を妖しく放っている。 「由宇くん、いいかい?」 「は、早く……」  それでも健人は、やはり由宇にキスをした。  逸る気持ちをなだめるように、ゆったりと優しく。  だが、今の由宇には、その健人の優しさが逆に恨めしい。 「健人さん、んぅ。は、早く、うぅ……」  キスをしながら、むにゃむにゃと急かす。 「ふふっ、可愛いね」  そんな由宇が、愛おしくてたまらない、健人だ。  もうそれ以上は焦らさずに、お待ちかねのものを彼の秘所にあてがった。 「う、はぅう……」 「挿れるよ」 「んん……ぅ。あ、はぁあ、あぁ!」  由宇が上げる悦びの声を、健人は耳に心地よく聴いた。

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