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8-4 ※

優成はゆっくりと俺のパンツを脱がせ、太ももに手を置き、濡れきった中心へ指先を伸ばしてきた。 「うぅっ……」 まだ触れていないのに、近づいただけで腰がビクッと跳ねる。 「……こんなに濡れて」 優成の指が、柔らかな割れ目をそっとなぞった。 指先が濡れに包まれて、ぬるりと滑る。 割れ目に引き寄せられた優成の指が、ゆっくり陰唇を開くだけで、そこから糸がとろりと伸びた。 「世利……見ろよ、すごい……」 俺の目の前に、指先と透明な糸を見せつけてくる。 その光景は、俺の童貞脳に火を付けた。 「優成の指に……俺のおまんこ汁が……っ!」 荒い鼻息を出しながら卑猥な匂いをまとう優成の指先を凝視した。 生で見てみたかった景色を作り出しているのが、自分の愛液と優成の指先だと思うと、何故か余計に興奮した。 「エッチだな、お前のヌルヌル」 そう言って、優成は糸を引く指先に舌を絡めていく。 「……ん」 ぺろりと舐め取る音が耳に響く。 「甘い……」 蕩けた声でそう呟かれた瞬間、俺の中から──トプンと水が溢れてきた。 視覚だけで犯されているようだった。 「あっ……俺、また出ちゃうっ……」 「綺麗にしてあげる」 そう囁くと、身を屈めた優成が今度は指ではなく顔をゆっくりと近づけていく。 優成の赤い舌が俺の秘部に迫ってきた。 ──ヌル……ッ。 柔らかな舌が、割れ目の表面を這った。 「んにゃぁぁっ!」 声が裏返り、腰が跳ね上がる。 舌の温かさと、濡れをすくい取る感触に、頭の中が溶けそうだった。 「世利のここ……ハァハァ、どんどん溢れてくる」 舌が縦スジをなぞるたびに腰を震わせ、快感を逃がそうと力が入った太ももは、優成の頭を挟み込んでいた。 壁に預けていた俺の背中は、いつの間にかフローリングの上に変わって、玄関横の床に寝そべっている。 優成の舌先が俺の小さな先端を円を描くように舐め回す。 「あっ……気持ちいいっ……クリっ……」 ──ジュッ、ジュルッ……ジュロロ…… 優成の唇が俺のクリトリスに吸い付いてくる。 部屋に響く水音が、俺の羞恥心を刺激する。 「世利……すごい……全部飲みたい」 優成は唇を這わせたまま、溢れる液を吸い上げる。 生々しい音が、次第に羞恥よりも甘い快楽を呼び込んでくる。 そして、吸い上げながら徐々にズレていく優成の唇は、ついには俺の膣口にまで来ていた。 俺は、何かを期待して優成の口元を凝視した。 「……あ……っ、そこは……」 膣口に唇が触れた瞬間、待っていた刺激に全身が跳ねた。 温かい吐息が一番奥に吹きかけられるだけで、腹の奥がギュッと掴まれるように疼く。 「世利……ここも……欲しがってる」 優成の低い声が股間に響いて、余計に恥ずかしくなる。 「んん……俺、まんこ欲しい……」 自分で言った恥ずかしい言葉が、膣口からぬるりと液を溢れさせた。 ──ヌルルッ……。 舌先がゆっくりと穴を押し広げるように這ってくる。 「はぁんんんっっ!!!」 思わず声を噛み殺そうとするけれど、鼻の奥から勝手に甘い音が漏れた。 舌が膣口を抜き差しするたび、腰の奥がビリビリと痺れて、足先まで震える。 力の入らなくなった太ももは、ダラリと左右に開かれた。 「ハァハァ……」 一瞬、唇を離した優成が、舌に絡む糸を名残惜しそうに啜る。 その姿がいやらしくて、見ているだけで体の芯がさらに熱を帯びた。 「優成……エロすぎるよ……」 「世利のほうが……」 そしてまた優成の舌は俺の濡れそぼったそこに這わされた。 舌を求めるみたいに、自分の体が勝手に動いてしまう。 ──ジュルッ、チュプッ……ズルルッ……。 「んあぁぁぁぁっ!!」 膣の狭い入り口に深く舌を差し込まれた瞬間、背筋が反り返る。 羞恥も抵抗も吹き飛ばされ、快感だけが全身を支配していった。 優成の指先がクリトリスを激しく撫で付ける。 そのたびにお腹の奥が切なくなって、ガクガクと腰を揺らした。 「あ、あうっ……ゆうせ……おれ……っ……」 涙目で呼んだ声は、自分でも驚くほど甘く震えていた。 「……世利?」 優成が顔を上げると、俺は胸の前で手をぎゅっと握りしめ、震えながら必死に言葉を紡いだ。 「……もっと……クリ、強くして……っ」 腰が疼いて仕方なくて、もう優成にどうしてほしいかを隠しきれなかった。 腰がズンズン疼いて、頭の中が“もっと”しか考えられない。 俺は蕩けきった顔を優成に向けて、疼く中心を優成に差し出した。 「くそっ……お前っ……」 次の瞬間、クリトリスを弾く指が速さを増し、舌が膣口の奥へ深く潜り込んでくる。 「ひぁぁっ! あ、あぁんっ……! いいっ……そこ、もっと……!」 腰を突き出すように動かして、自分から舌を迎え入れてしまう。 もう受け身なんかじゃ我慢できない。 優成に舐められるたび、俺の体は勝手に欲望をぶつけてしまう。 「世利……ぐっ……うぶっ……」 優成の顔面にまんこを擦りつけながら、俺は激しく腰を揺さぶった。 もう、どっちが攻めているのかわからない。 「はっ……はん、うぐっうぅあ……っ!」 興奮と快感に汗が滲む。 涙と涎が頬を伝い、フローリングの上を濡らしていく。 ──ジュルルッ、チュプゥッ……。 舌と指の同時責めに、俺の背中は大きく弓なりに反った。 「ゆ、優成っ……まんこっ……イク……イクイクイクイクっ…………!」 喉が勝手に声を張り上げ、全身が切なく震える。 一瞬、息が喉につまり、なんの音も聞こえなくなった。 ──ビクンッ、ビクンッ……! 腰が上下にガクガクと揺れ、視界が白く弾けた。 クリトリスを擦り上げる指と、奥を舐める舌に同時に突き上げられて、俺の体は何度も痙攣した。 濡れそぼった中心からはとろとろと液があふれ、優成の顔面をぐちゃぐちゃに濡らしていく。 熱く荒い声をもらしながら、優成は吸い尽くすように俺の愛液を啜った。 「あん……んっ……」 とめどなく溢れる愛液を啜られながら、俺は全身で絶頂を感じていた。 開放されたようなフワフワとした快感は、女の体でないと味わえないものだと思った。 優成の口が離れると、俺はクッタリと床に体を投げ出して、しばらく放心していた。 「世利……大丈夫か?」 優成が心配そうに小さく声をかけてきた。 しっかりスーツを着ているのに、顔と頭がグチャグチャになっている優成がアンバランスで、俺は少し可笑しく感じた。 「フフ……お前だけ服着てて……変なの」 「?!…………か、かわっ……」 少し笑って言った俺の顔を見て、優成は体をビクつかせた。 顔を真っ赤にした優成は、ハッと我に返ったように自分の顔を手で拭った。 「タオル……借りる……」 そう言って洗面台からタオルを持ってきた優成は、俺の体と自分の顔と、そしてフローリングの上をゴシゴシと綺麗にしてくれた。 そのとき俺は、優成の股間が膨らんでいることに初めて気がついた。 「……あ」 つい声を出して、俺の視線に優成が困ったような顔をした。 「これは……今日は、いいから……」 「……そ、そう?」 俺は以前みたいに、気軽に『舐めたい』なんてことは、口にできなかった。 けれど一度見てしまった優成の股間の膨らみが気になって、チラチラと横目で見てしまう。 「……おい、我慢してんだからこっち見んな」 優成はタオルを片付けながら、俺から背を向けた。 その瞬間、俺の胸の奥がチクリと疼いた。 さっきまであんなに俺を夢中にさせていた優成が、今は自分を抑え込んでいる。 ――俺のために。 「……優成」 呼んだ声が思った以上にかすれていて、自分でも驚く。 「ん?」 「……ありがとな。掃除とか……その……」 言葉に詰まる俺を見て、優成が小さく笑った。 「お前、こんなことでお礼言うなよ。 俺が濡らしたんだから、当たり前だろ……」 「ひょえぇ……イケメンムーブかよ……」 その笑みの裏に隠された熱を感じて、俺は顔を押さえた。 「なんだそれ」 優成は少し笑いながら、身だしなみを整えていた。 「……さて、帰るわ」 そう言って立ち上がった優成は、慌ただしく鞄を肩にかける。 「ゆうせ……」 「世利、覚えておいて」 玄関のドアに手をかけたまま、振り返りざまに俺をまっすぐ見据えた。 「俺は、この先のことも世利としたいと思ってるから」 その一言を残して、優成は赤い顔のまま外へ飛び出していった。 ──バタン。 静かな玄関に取り残された俺は、半裸のまま床に座り込み、呆然と玄関のドアを見つめた。 沸々と湧き上がってきた恥ずかしさで、胸が張り裂けそうになる。 「アイツっ……毎回捨て台詞言うの、なんなんだよっ!!!」 その台詞にいつも翻弄されてる俺は、大声で文句を言ってやった。 今日も優成に触られて嫌じゃなかった。 むしろ……すごく気持ちよかった。 もっと触ってほしかった。 ──優成のことも触りたかった。 俺は半裸で自分の膝を抱え項垂れた。 「もうっ……俺、優成とエッチなことするの……期待してるじゃん……」 俺は自分の答えが出かかっていることに、うっすらと気が付いていた。

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