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第1話

厩務員として俺が世話をしてるのは若い馬男、ゴッドオアデビル、通称ゴトデビ。 名のとおり神がかった才能と、悪魔のような無邪気な邪悪さをあわせ持つ。 両親は名の知れた競走馬であり、その遺伝子を受け継いで適正のある肉体、並外れた能力に恵まれ、精神面でも屈強、いざレースになると、勝負強さや本能的な勘の鋭さ、ぴかいちなセンスを見せつける。 デビュー前は訓練生のなかで断トツに早かったとはいえ、競走馬になってからは、あまり成績はふるわず。 というのも、ゴトデビが人をおちょくるように、わざと勝ったり負けたりしているから。 賭ける人間が損をするように、期待をこめてエールを送るのを絶望させるために。 ゴトデビは憎たらしいほど頭が切れるからオッズを見たり、観客席の雰囲気から察して「ひゃはははっ!ばーかっ!」と多くの人にとって最悪な形になるよう走るわけ。 レベチといっていい走りの天才とあって、自分の思うようにレースを展開、好きな順番にゴールできるから、そうやって人を弄んでいるのだ。 賭けるほうはゴトデビの悪癖を知ったうえで、裏をかこうとするが、さらに裏をかいてぎゃふんといわせるのが大好きとあって、なんとも手に負えない。 ゴールしてから控え室にもどるとき、怒号をとばしてくる観客席にむかって、そりゃあ、勝ち誇ったように鼻息を吹いてみせるもので。 といって、あまりに大負けしてパトロンやスポンサーに大損させると、施設送りになるので「もう、あんな性悪馬男に賭けるかっ!」と人々が見限ったところで、超超超大穴の大勝利をおさめてみせる。 おかげで億万長者になった人もいるから「神様!仏様!ゴトデビさまあああ!」と号泣して崇めるファンもいれば「神聖な競馬をけがす、下劣な不届き馬男めえええ!」と激怒して中指をおっ立てるファンも。 熱狂的な信者にしろ、熱狂的なアンチにしろ、競馬界でどの馬男よりゴトデビは多くの人に注目されている。 とあって、その数知れぬ激励や叱責は、ゴトデビ本人でなく、騎手や調教師、厩務員に向けられるのだ。 俺の所属チームでは厩務員が下っ端扱いで、控えめな性格のせいもあって八つ当たりされやすい。 毎日毎日「この給料泥棒が!お前の世話に不満でゴトデビは荒れるんだ!」とオーナーは全責任を押しつけてくるし、調教師はことあるごとに「馬の心を分かっていないんじゃない?この仕事、むいていないんじゃない?」と(自分のことは棚にあげて)文句をつけてくるし。 実際、ゴトデビを手なずけられていないから反論はしにくいのだが。 まあ、厩務員のだれもあの暴君のようなじゃじゃ馬をまともに躾られるとも思わないが。 基本的に人間を舐めているゴトデビは、とくに厩務員の俺をあなどっている。 指示を聞かないのは当たり前、人前で恥をかかせたり、でっちあげの悪口を吹聴したり、なにかと厩務員としての評判を落とそうとし、まんまとまわりが俺を叱責すると、腹を抱えて大笑い。 もちろん憎たらしいし、屈辱に思うも、俺の世話の仕方にあまり関係なく、気分次第で勝ったり負けたりっしているから、ゴトデビの調子が落ちなければ、べつにいいかと。 オーナーにはさんざんクビ宣告されて、アンチにも役立たず呼ばわりされているが、ほんとうに辞めたとして、後がまの厩務員にだれもなたがらないのは目に見えているに、本気で望んでいないのは分かっていたし。 ゴトデビの父親の面倒も(助手として)見ていた俺を絶対に手放さないだろうと高をくくってもいる。 なので己の身の上より、このごろ心配なのは、ゴトデビの筋肉増量ぶり。 本人曰く「この世でもっとも男らしいのはボディービルダーだな!」らしく、それを目指して肉体改造にまっしぐら。 俺の用意した食事に見向きもせず、茹で玉子と鳥むね肉とブロッコリーをひたすら摂取。 調教師の考えたトレーニングメニューにも一切、従わず、憧れのボディビルダーの動画を見ながら、独自に体を鍛えて、もともと柔軟性のある肉体をしているからあっという間に、競走馬にあるまじき筋肉デブに。 腕を動かせないならと「おまぁ、やめえぇ♡糞おぉ、変態っ、厩務いいぃ♡」と俺の顔を太ももで挟んでくるのも「蒸し蒸し太もも筋肉圧迫ううううぅ♡♡」とご褒美でしかない。 もし薬が効いていなかったら、頭蓋骨が割れて脳みそがとびでていたかもしれないが。 「どっちが変態だよ♡変態厩務員に先っぽを舌でえぐられて、ちんぽしこしこっ♡されて、お尻を指でくぱくぱっ♡広げられて、おしっこするみたいに精液を噴きまくちゃって♡ 見た目は男らしくても、中身はヤリマンビッチの股がゆるゆるの馬女じゃないのか?」 「ほーら白濁の液体が溢れているの撮影中だぞお♡」と先っぽを指でほじくるようにしながら、尻の奥に四本の指をねじこみ奥を突きまくってぐぷっぐぷぅぐっぷうぅぐぷっぢゅうううぅ♡♡ 「んあああっ♡やっ、やめぇ、やめろぉてえぇ♡馬男のぉ、ちんこっ、なんかぁ、だれが、見たがる・・・!んくああっ♡あふぅ♡あううぅんっ♡やぁ、やめろよぉ、そこおおぉ♡」 圧倒的女性人気が高いホワプリにして、ファンサービスをするときより「かわいいっ・・かわいいあぁ、ぼくのゴトデビ・・」とうっとりしたように甘ったるく囁いて口づけ。 筋肉デブのゴトデビが暴れれば、比べたら華奢な白馬などすぐに突きとばせるだろうに、口づけを受けいれて、抱きついたまま「んふぅ・・・♡んんっ・・♡ふぅあぁ・・♡」と鼻にかかった喘ぎを漏らして、小刻みに筋肉をぴくぴくっ♡ 「っっんあぁ♡そ、そこぉ♡」と顔をそらして涎を垂れ流しに喘ぎ「ここっ柔らかいね♡ぼくのために準備したの?それともナオニーのしすぎ?」とホワプリに意地悪っぽく囁かれて、さらに濃い水音がたちはじめたに、とうとう尻の奥に侵入されたのだろう。 「ちがっ、ちがあぁ・・♡ばぁ、ばかあっ♡」と否定するのを汗蒸す体を擦りつけ、深い口づけをし、尻の奥をぐちゅぐっちゅぐちゅぅぐっちゅうぅ♡とかき乱して黙らせるホワプリのオス臭さ満点フェロモンむんむんの半端ない色気よ。 白馬と色黒の馬男がまぐわうさまは迫力があり、そのむさ苦しさは遠くにいてもむせそうなほど生々しく猥雑。 フェチだからなおさら、熱々の白い筋肉と黒い筋肉が絡みあうのを遠目に眺めてるだけで目が眩むし、汗だくの肉体が擦れて、舌が交じりあい、濡れた性器が擦れあい、尻の奥が広げられる、それらが混じった卑猥極まりない水音を聞いているだけで孕みそう。

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