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第69話 気持ち良いことのすゝめ(side修平)【*】

「修平、それ、何か怖い……」 「大丈夫ですよ。初心者用ですから、ゼリーをたっぷりつければ痛くありません。もし万が一痛ければ、直ぐにやめると約束します。保先輩の知らない快感を、またひとつ知ることになりますよ」 ベッドの上、俺が保先輩を後ろから抱き締めるような形で壁に寄り掛かり、裸の身体を密着させていた。 俺が手にしているのはステンレス製の尿道プジーで、保先輩のドライオーガズムを掴む感覚を鍛える為に購入したものだが、単に尿道拡張プレイが病みつきになる人もいるらしいので、保先輩に合うプレイであれば尚更良いと思っている。 それこそ、保先輩が気付かないうちに、俺から離れられない身体に調教するのにぴったりだ。 俺はそんな心のうちを隠して、保先輩のサラサラな頭を撫でた。 ああ、やっとこの距離までになったんだ。 触りたくても触れない距離から、好きな時に触れる距離感へ。 保先輩は、耳まで赤くしながら、こくりと頷く。 相変わらず、好奇心でいっぱいなようだ。 可愛い。 「うん……じゃあ、少しだけやってみる。修平が教えてくれたこと、みんな……」 気持ち良かったし、と続ける保先輩が愛しくて、思わず首筋にちゅ、ちゅ、と口をつけるだけのキスを落とした。 「ふは、くすぐったい」 保先輩の気が紛れたところで、保先輩のペニスの中心に、くぷり、とプジーの先端を埋めた。 「んっ……」 ビーズ連結式の尿道プラグで、ビーズがひとつ埋まった時点で一度手を止める。 まだまだ先は長い。 けれども、こうして二人、酒も勢いもなく、ただひたすら同じエロい時間を過ごしていられることが、とてつもなく幸運で幸せなことなのだと思う。 「どうですか?痛くはありませんか?」 一応無菌ゼリーをたっぷり使用していれば痛くないし衛生的、と書かれていたが、いくら口コミが良くても保先輩に合わなければその場で却下だ。 「うん……思ってたより、痛くはないかな。何か変な感じはするけど」 「わかりました、ありがとうございます。少しずつ入れていきますね」 俺も保先輩も、視線は先輩のペニスに一点集中していた。 お互いの鼓動が速く、興奮が伝わり合い、触れ合うところが熱い。 そんな中、俺は指を動かして、ゆっくりゆっくり、確実にじわじわと保先輩のペニスにプジーを埋め進めていく。 想像以上に保先輩は耐えてくれて、先輩が声を上げたのは膀胱ギリギリ手前のあたりだった。 つまり、前立腺を刺激出来る場所まで、全長十八センチのプジーが取手となる輪っか以外全て埋まっている状態だ。 「あっ……なんか、おしっこ漏れちゃいそう……!!」 「では、ここまでですね。最後までしっかり入れられましたよ」 俺が再び頭を撫でれば、保先輩は嬉しそうに笑って、俺の顔にスリ、と頭を寄せた。

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