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第1話
俺ら双子、シュウとアキラ、日々、大学の勉学とラグビーの活動で大忙し。
目まぐるしくスケジュールをこなすなかで唯一の癒しがサウナや。
行きつけのサウナは大学近くにあって、一ヶ月分を払えば、はいり放題でお得や。
こじんまりしたところやけど、俺らがいく時間は混んでないし、客はみんな行儀いいし、顔見知りになった常連と世間話をするのも気分転換になってええ。
話したくないときは挨拶だけして放っておいてくれるのも居心地よおて、今日はアキラとそんな気分。
忙殺されて頭がパンクしそうなのを、ひたすらぼうっとして回復させとったとき。
常連の一人、堀田さんが入室してきて「よっ、双子」と挨拶したのにかるく頭をさげた。
それからすぐ、また頭空っぽモードにしようとしたら、もう一人入室してたのについ目を向けてしもうてん。
堀田さんも年齢のわりに引きしまった、ええ体しとるけど、初めて見るつれの人は一級のスポーツ選手かと思うほど筋骨隆々。
全体的にふくよかで、といって太っとらんし、盛りあがっとる筋肉は柔らかそうやし、痩せとる筋肉質なお相撲さんっぽいというか。
髭が似合うお顔はどこか日本人離れしとるから、両親か祖父母が外国人なんかもしらん。
ラグビー部の俺らより逞しい体をしとるとはいえ「や」のつく人ではなさそうや、おっとりとしたライオンというた言葉がぴったりで、圧倒的強者ながら心に余裕のあるダンディーな紳士やな。
なんや見とったら、その厚い胸板に「パパー!」と顔を埋めたくなるような父性が溢れとって、それでいて、なんかねっとりエロさを醸しとる。
「たしかに、かっこええおじさんやけど、いうて俺らの親父と変わらん年代やで?」と自分でも不思議に思いつつ、アキラとほぼ同時に太ももを閉じてもうた。
堀田さんと話しこんでいるおじさんは、にこやかに会釈をして、斜め向かいに着席。
「なんや、東京生まれ東京育ちみたいに洗練された人やな!」と好奇心が湧くも、人懐こい俺らにしてなんか声をかけられん。
俺らかて関西出身なれど、都会育ちや。
それでもやっぱ大都会にはいまだ萎縮するところがあるし、やけにお上品な根っからの東京人は近寄りがたいし、いや、なによりおじさん見とると、体温と心拍数があがって息子がむっくり起きあがってしまいそうやし。
アキラも同じらしく、二人してぴったり太ももを閉じてそわそわしつつ、堀田さんたちに勘づかれんよう俺らも話しこんどるふりを。
退室したほうが安全なのは百も承知やけど、おじさんのことが気になってしゃあないし。
大学の課題についてアキラと話しとるふりしながら、堀田さんたちの会話に聞き耳を立てて、分かったことには、おじさんが大学まで陸上の砲丸投げをしとったいうこと。
堀田さんとは大学の陸上部で知りあい、以降、二十年以上のつきあいらしい。
大学卒業後は砲丸投げをやめたものの「体を動かしていないと、なんか落ちつかなくてな」と筋トレに励んで、がっしりとした体型を保ち、なんなら「若いころより、むきむきなんじゃないか?」と堀田さんが感心するほど若々しい肉体を誇っとるようや。
あとは会社経営しとる社長さんとか、いかにおじさんが見た目どおりハイスペックなんかを聞かされて、ここまでは、まあ、さほど驚く内容やなかってんけど「そういえば、離婚してからけっこう経つけど・・・」の一言で俺らはどきり。
唇を噛んで顔を背けたけど、おじさんの揺れるおっぱい越しに、おじさんの羞恥を噛みしめる顔を見るんはご褒美やねん。
「なあ、こっち見てえや♡」「双子フェラの感想聞かせてえや♡」と顔に精液べっちゃりつけたまま、くすくすと冷やかして、尻の奥に指を埋めこんでアキラとぐっちょぐちょにしたる。
「あかんでえ?バツイチおじさん、一人でするのは虚しいからって、ちゃんとナオニーしてないんちゃうかー?
恥かきまくって若い男に思いっきり顔射して、でも、ここまだたっぷたぷやん」
「だ、だからぁ、年、だからっ・・!きみたち、みたぁ、にっ、そこまで、盛んじゃ・・んくううっ♡あぁ、ああっ♡やめ、なさいぃ・・!そんな奥ぅ、んふっ♡ふっ♡んむううぅ♡」
「あんま、デリケートなことずけずけいうなや、シュウ。
図星つかれてお尻いじられて喘いでもうてる、バツイチおじさんかわいそうやん♡
で、おじさんは、いつもどんなナオニーしとんの?やっぱ、おかずは元奥さん?」
「き、きみのほうが、ずけずけぇ・・!そんなぁ、教えるっ、わけ、ないっ・・!んひいぃ♡やっ、やあぁ、やめなさあぁ♡指ぃ、何本っ、いれてえぇ・・!くううぅ♡や、やめなさいっ・・!そんなにぃ、はいらないっ・・♡」
サウナで知りあった筋肉髭ダンディーおじさんは教授ながら気さくだし、下ネタもいける口。
下ネタの話になると知能指数ががくんと低くなって「ちんこ!」「まんこ!」「うんこ!」と幼児のように喚くのがおもしろい。
そんな下ネタで阿呆になる教授が今日は憂鬱そうな顔をして「このごろ、我が息子が元気なくて・・・」とため息。
一人エッチをしないと、居ても立ってもいられなくなるが、触ったら触ったでうな垂れてしまうという。
「ぼくの手とぼくのちんこが、ぼくの知らない間に喧嘩をして、それが長引いているのかもしれない・・・」との呟きに返事のしようがなくて困るも、ふとひらめいて「あ、そうだ!」と提案。
「ノータッチ射精、やってみません?」と。
「触ったら萎えるなら、勃起はできるんでしょ?
そこからアナルを締めて緩めての繰りかえしをして、前立腺を刺激しつつ、根元とアナルの間の筋肉を意識すると、触らずイけるんすよ!」
「俺もイけたっすから!」なんて嘘を自信満々にいえば、やっぱり下ネタでは脳が幼児化する教授は「すごい!やってみたい!」と男子みたいに目を輝かせて、即実行。
ちょうどサウナでは二人きりだったし、
いやはや、すべては計画どおり。
はじめて彼を見たときからおかず確定とし、下ネタで幼稚化するのを知ってさらに興奮した俺は、距離をとって教授が汗蒸す筋肉をびくびくさせて射精するところをずっとずっと見たいと思っていたから。
その願いを実現するためにどうすればいいか。
頭を悩ませて、思いついたのがノータッチ射精をさせよう!という。
下ネタ大好きおじさんはまんまと提案に乗って、俺の指示どおりノータッチ射精をしようとしているが、やはり初めてではままらないよう。
勃起したままとはいえ「んっ・・くぅ・・・くうぅ・・!」と苦戦して悶えて呻き、まあ、それもそれで御馳走様なれど、やっぱりイくときの淫らな筋肉の痙攣が見たいから助力することに。
「ほら、教授、想像して♡かわいいかわいい教え子の俺が、教授が悩んでいるのを知って、手伝うって申しでたよ♡
教授の足の間にしゃがんで、ちんこ扱いて玉を揉んで先っぽにしゃぶりついてる♡
いつも教授にお世話になっているからお礼ですっ♡って健気な教え子の俺がめいいっぱい奉仕してあげているよ♡」
教授は心理学を教えているくせに暗示にかかりやすい。
はじめは「な、なにをいって・・・!」と困惑したとはいえ、萎えることなく「あっ♡あぁ♡だめだよぉ、伊藤くんっ♡ぼく、おじさんだよおぉ♡」とうっとりとした顔になって、腰を跳ねまくり、足を閉じないで太ももをびくんびくん♡
「ああ、教授は先っぽ吸われるのが好きなんですねっ♡
じゃあ搾りだすように両手で扱いて、先っぽちゅうちゅうしてあげすよ♡ほらほらほらっ♡」
「くうぅ♡い、伊藤くぅ、だめ、だよおぉ・・!伊藤くん、みたぁな、かっこいい子がっ、おじさんの、ちんこをぉ♡ふうぅ♡ふうっ♡むふううぅ♡やめてぇ、伊藤くううぅ♡お、おじさんっ、先っぽぉ、弱いんだよおっ♡ああっ♡そんなとこぉ、舌あっ、いれないでえぇ♡んんくぅ♡は、放れてぇ、伊藤くうぅ♡どしよっ、おじさん、若い子に、ぶっかけちゃうよおぉ♡」
「い、伊藤くうぅ♡だめっ♡だめだよおぉ♡ふっ♡ふっ♡ふうぅ♡んっふううぅ♡」と勢いよく射精して、張りつめた蒸し蒸し筋肉をぶるんぶるんっ♡
想像以上の絶景に「ありがたやー」と拝んで俺もノータッチ射精。
目的達成、あとは「いや、教授初めてにして上出来っす!」と笑って済ませるはずだったのが、人とは欲深いもの。
「教授、俺もう、ちんこ辛いっす・・・どうか、お尻、貸してくれませんか♡
太もも持って、尻の奥が俺に見えるように足を開いて、そうそう♡」
快感に酔ってさらに暗示にかかりやすくなっている教授は指示されるまま、恥ずかしい格好を。
「これでいい?」と小首をかしげるのに、胸をきゅんきゅんさせながら「じゃあ、指でほぐしてあげますね♡」と卑猥な暗示をかけていく。
丸見えのそこをひくつかせて、太ももの筋肉の魅惑的な震えを見せてくれ「んああぁ♡そんな、深くううぅ♡」と悩ましい鳴き声をあげる教授は、理想を超えたエロ神だ。
「あうっ♡あううぅ♡あっふうぅ♡ど、どしよっ♡どおしよぉ、伊藤くうぅんっ♡おじさん、若い子にぃ、お尻、いじられてっ、気もちよくぅ、なってるよぉ♡おじさんっ、いい年、しているのにぃ♡恥ずかしいっ♡くっ♡くうぅ♡くううぅんっ♡い、伊藤くうぅ♡おじさぁ、お尻、いじられて、イくよおぉ♡おじさんなのにぃ♡おじさんなのにっ♡ああくぅ♡んくうぅ♡くあああっ♡♡」
まさかのノータッチアナニーでも射精するとは。
筋肉が気だるげに痙攣するのを見て、俺も射精しそうになり、でも、教授が恥ずかしい格好のまま「ど、どしよ、伊藤くぅん・・」と物欲しげな顔を向けてきたのにぐっと堪える。
まだまだ勃起しているし、誘うようにひくついているし、小刻みに跳ねる筋肉は艶めかしいしで、唾を飲みこんで立ちあがり、教授のもとへ。
「ああっ・・教授とぉ、教え子がっ、こんなぁ・・だめだよ、伊藤くん・・♡」といいつつ、爆発寸前の俺の息子から目を放さないのに、お望みどおり食わせてやろうと。
「いやあ、この前ノータッチ射精しようとして、だめでさあ!」と教授が笑うのにはっとする。
「このごろ元気なくてさ」と悩んでいるふりをして、意気揚々とノータッチ射精について話しだしたから、つい妄想に浸ってしまったのだ。
頭をふって気をとり直してから「じゃあ、俺が手伝ってあげましょうか?」と半分冗談、半分本気で提案したら「だめだめえっ!」と大笑い。
「伊藤くんみたいなイケメンにエアーナオニー見られたら、絶対、抱かれたくなるよ!」と無邪気に馬鹿笑いをする教授の口に今すぐ男根をねじこんで、ぶっ放して咳きこませて黙らせてやりたい。
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