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第1話
他愛ないことだったのだ。
ゲームに負けた罰として網タイツをはかされただけ。
いや、まあ「凝った罰ゲームだな?」とすこし引っかかったとはいえ、俺を含めみんな酔っぱらっていたから深くは考えず。
罰ゲームの考案者に指示されるまま上半身裸になり、パンツも脱いで網タイツを装着、
その上からパンツを再装着。
しばらく腰をくねらせて踊って「俺のセクシーダンスで勃起すんなよっ♡」「やべええ♡ホクトちゃん♡俺、たっちゃうう♡」「足広げてえ♡チップあげるからあ♡」とふざけて大盛りあがり。
それからも網タイツを装着したまま、パンツ一丁でゲームをプレイしていたのが、いつの間にか、みんな寝落ち。
起きたら昼で、みんなは不在。
部屋を片付けて帰ったようで、俺にはブランケットがかけられていたが、相かわらずパンツ一丁。
網タイツの締めつけが痒いようで股間をぼりぼりとかいて「いい加減、脱ぐか・・・」とパンツを脱いでから、ウェスト部分に手をかけるも、びくともしない。
瞬間接着剤でも塗られているのか、ウェスト部分のゴムがすこしも持ちあがらないし、タイツの網は破れないし。
ハサミやカッターの刃も通さないとは、この糸、超合金でできているのか。
たかが網タイツを脱ぐことに悪戦苦闘して、なんだか疲れてしまい、床に大の字で寝ると「ふはははは!俺に選ばれたことを光栄に思え!」とにわかに大声が。
信じがたいが、網タイツが発声をしているようで、喚くたびに網の糸がぴんぴん跳ねる。
「まずは自己紹介だな!俺は元社畜の新田寛平!
ブラック企業に勤めて、毎日、死にたいと思いながら生きていた!
ただでさえ毎日、激務に追われているというのに、忘年会の幹事役を押しつけられてな!
しかも、みんなを一発でどかんと笑わせる芸もしろって、どんだ無茶ぶりだ!
疲弊しきっている社畜が、秀でた一発芸を思いつけるわけがない!
芸はできないが、網タイツをはいて踊れば、そのまぬけさを笑って許してくれるんじゃないかって考えてな!
早速、ネットで買った網タイツをはいたら目覚めてしまったんだよ!
足全体が性感帯になったみたいに、締められるだけで勃起してしまう!
網を指でなぞるだけでお漏らしするんだから、もっとエッチなことをしたら、もうパラダイスよ!
それまで人生どん底だったのが、視界がぱーっと開けるように薔薇色になってな!
一晩中、ナオっていた疲れもなんのその、いつもは辛い出勤もるんるん気分で、帰ったら網タイツをはいて男とエッチをしよう!って浮き浮きしていた矢先、暴走トラックに吹っとばされてしまった!
人生の希望を見いだしたというのに悲惨なものだろ!?
あまりに哀れに思ったのか、神様がチャンスをくれたんだよ!
それで俺は網タイツに転生したわけだ!よろしくな!」
ただでさえ網タイツがおしゃべりする現実を飲みこめていないところに、社家のエロ事情をまくしたてられても頭にはいってこない。
というか、それどころでない。
話すのにあわせて、足に張り巡らされた糸が跳ねたり震えたり、パンツの中も締めつけてきて「わ、分かったから・・!すこし、声を、抑えろ・・!あぁ、くうぅ・・♡」と情けない声を漏らしてしまう。
ふと静かになったかと思いきや「すばらしい!お前にも素質があるんだな!」とますます高らかに声を響かせて、パンツの中にも響かせてくるのに「やめっ、ばかぁ・・んっ♡ふぅ♡くうぅ♡」と膨らむのを抑えられず。
ボリュームアップすれば、もちろん締めつけが強くなり、ちょうど糸が先っぽに食いこんで「神様!ありがとうございます!」と声を張りあげられると、ぐいぐい擦られるからたまったものではない。
「いやはや!お前の友だちは不感症なのか!?なにをどうやったって澄まし顔の無反応で、渾身の締めつけをしても、あくびをしていたからな!
早々にあきらめて、網タイツが似合いそうで助平な体したやつに渡してくれって頼んだら、みごとビンゴ!
そうそう!俺もこの独特の締めつけに甘美な快感を覚えてしかたなくて、おしっこするみたいに射精したもんだ!
ん?なに、唇を噛んで堪えようとしている?
恥ずかしがることないぞ!網タイツの締めつけに悶えて喘ぐお前は、お前が思う以上にエロかわいいから!
ほれほれほれっ!俺が手伝ってやる!
触らないで、絡みつく網タイツを軋ませるだえでイくのは、もうまともに自慰ができないほど中毒性があるぞお!」」
「ふぐうぅ・・♡金森の、やつっ・・!罰ゲームで、網タイツって、なんか、変だとぉ、思っていたら・・こんな、呪われたぁ、もの、押しつけ、やがって・・!
はっ♡はぁ♡はあぁ・・!や、やめろぉ・・!大声ぇ、先っぽ、ぺちぺちぃ・・♡ば、ばかぁ、笑うなっ!すっげぇ、響いてくる・・!
くぅ、くああっつ・・♡う、うそ、だろぉ・・網タイツ、はいてる、だけでぇ、俺っ・・♡
ちょ、お前っ、わざと、奇声あげて・・!すっげ、締めつけえぇ♡やめっ、先っぽぉ、そんなぁ・・!んふぅ♡ふっ♡ふっ♡ふううぅ♡んんんんぐうぅ♡♡」
こちらは試し読みになります。
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