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第1話
新人のシナリオライターとして俺が制作に関わった乙女ゲームがヒットしているという。
人気になったのは、推理ゲームが組みあわさっての異色なゲームだからだろう。
ゲームのはじまり、ある侯爵令嬢が殺され、その犯人が主人公のヒロインではないかと疑われる。
官憲(今でいう警察)が逮捕するための証言や証拠を集めている間に、ヒロインは自分に罪を着せようとしている真犯人を見つけるため奔走。
独自に捜査をしていくうちに攻略対象のキャラと関わり、好感度があがったりさがったり、関係が親密になったり壊れてしまったり。
捜査を通して恋愛するわけだが、必要不可欠な証拠や証言を収集し、王様の御前で正解の推理を披露しないと、いくら好感度をあげても死刑というバッドエンドに。
乙女ゲーム、推理ゲーム、どちらも本格的につくりこんであるから恋愛も謎解きも不足なく堪能できるし、組みあわさったことで新境地を味わえると大評判。
とくにミステリー部分のシナリオの評価が高く、俺が書いたのは一部分とはいえ、すこし誇らしかったもので。
ゲームが脚光を浴び、売れたことで、べつに調子には乗らなかったが、自分が思うより舞いあがっていたのだろう。
打ちあげの帰り、千鳥足でふらふらと歩き、いつの間にか車道にでていたようで、猛スピードで走るスポーツカーにはねられてしまい。
宙を舞いながら「シナリオライターとして輝かしい第一歩を踏みだして、これからというときに・・・!」と悔しさを噛みしめものの、次の瞬間、目を見開くと夜の景色が一転、光が溢れる眩しいところに。
中世の西洋風の豪華絢爛な建物の中、天窓から降り注ぐ日差しをスポットライトのように浴びて、俺はひざまずいていた。
天井が高く広々とした室内、荘厳な雰囲気に覚えがあると思えば、ゲーム内の映像、城の玉座の間だ。
俺がひざまずく、すこし先に階段があり、のぼりきったところに玉座、そこに気だるそうに座る目隠しをした王様。
背後には兵士二人が槍を交差させ、逃亡は決して許すまじとばかり、警戒を怠らず佇んでいる。
「シェリルさまを殺したのは侯爵令息、シューマッハにちがいありません!」
朗々と声が響いてくるのにふりむけば、巻物のようなものを持つ官憲。
彼が睨みつけているということは、俺はシューマッハなのか、ゲームでは悪役令息の。
そして「シェリル」は主人公のヒロインであり、悪役令息になった俺が彼女を殺したと官憲は主張をしているわけで。
「は?」と口をあんぐりしているうちに犯罪の詳細が語られる。
「三日前の早朝、自室で死亡したシェリルさまが発見されました!
胸にナイフが突き刺さっていたことから他殺であり、使用人がドアに体当たりをするまで密室だったのことです!
我々が綿密な捜査をした結果、部屋に特殊加工がされたブローチを発見!
一見、宝石のようですが、光を当てると模様が浮かびあがるものです!
このブローチはオーダーメイド品で、店の者に聞きましたら、客のために世界にひとだけつのデザインのものを手がけ、決して複製はしないとのこと!
よって、このブローチの持ち主はシューマッハ以外いないと断定できましょう!
ブローチには血がついていたことから、シェリルさまを殺した可能性が高いとみて、彼について調べました!
すると、ここ最近、彼はシェリルさまに執拗につきまとい、いわれなき叱責をし、悪質ないやがらせをしてたというではないですか!
彼には彼女を殺す動機があり、且つ密室に血のついたブローチが落ちていたとなれば、犯人だと結論づけてもよろしいかと!」
どうやら俺はゲームの世界に転生したようだが、容疑者が悪役令息だったり、犯罪の内容が異なったりして「そんなの知らない!」と大慌て。
ただ、官憲の無能ぶりはゲームどおりで「それにしても、ここまで脳なしとは・・・」と呆れつつ、このシーンの流れを思いだし「王様!ぼくは殺していません!」と訴える。
「密室のからくりを解明しないで罪に問うのは権力の横暴です!
たしかに、わたしは彼女と仲がよくなかったし、所有のブローチが室内にありましたが、これにしろ決定的な証拠にはなりません!
わたしはブローチを紛失していたのですから、濡れ衣を着せるためにだれかが盗んだ可能性があります!
その可能性があるからといって、わたしが無罪である証明にはなりなせんが、有罪を決定づけることもできないんです!
彼女との関係性についても、よくなかったからこそ、わたしを疑わないほうがいいと思います!
密室をつくって犯罪をするような人間は疑われないよう、ふだんから彼女にきつく当たらないだろうと考えられるからです!
まあ、これもまた、だからといってわたしが無罪とはいいきれませんが・・!
ただ、この二点だけでわたしを裁くのは、とても危ういことではないでしょうか?
特殊加工が施されたオーダーメイドのブローチなど、持ち主が特定されるものが殺人現場があれば、それだけで有罪・・。
これがまかり通ってしまっては、真似ての偽装工作をした殺人が増えるでしょうし、前例ができたら覆しにくくなる!
被害者の関係性についても、それを重要視すべきでないでしょう!
仲がよくない人間など、だれでもいるというのに、それらが全員、容疑者になるのですか!
官憲が突きつけた、至らぬ証拠でぼくを裁いてしまっては、大袈裟でなく、世の秩序が乱れるかもしれません!」
官憲は絶大な権力を持っているとはいえ、最終的な決定を下すのは王様だ。
布で目隠しをする若き王は「黙れ!この・・!」と官憲が怒鳴りつけようとしたところで、手を叩いて大笑い。
「お前!おもしろいな!もっと話を聞かせろ!もっと!もっと!もっと!もっとだああ!」
王様の設定はゲームと同じようで(転生前の)俺とそう年が変わらないながらに、知恵遅れとあって中身は五才児。
キャラデザをした人曰く、おとぎ話の「裸の王様」をイメージしたらしく、いつも肌の露出多めで玉座に座っている。
「ふーん♡きみ、耳、気もいいんだぁ♡我が愛犬、リブといっしょだねえ♡」
転生前の俺は耳が弱くなかったし、悪役令息にそんなキャラづけはされていないはずが。
両方の耳を指でいたずらされて「あぁ♡やっ・・んふぅ♡だめ、ですうぅ♡」と火照って震える体からどんどん力がぬけていき、咥えようにも顔をあげるのもままならない。
息を切らしてふらつかせる顔に、おしっこをしたあとのような濡れた巨根がなすりつけられ、にゅっちゅにゅちゅにゅちゅ♡
性器で顔をすりすりされてあんあん♡悶え、まったく奉仕できない俺を、王様は咎めずに耳の愛撫に勤しみ、笑いを漏らしながら腰を揺らしてくる。
前回と同じようにまんまと弄ばれて、あっという間に一人で絶頂へ。
「俺ってこんな胸が感度よかったけ!?」とまた新たな扉を開かされて、目をくらくらさせながらも、置いてけぼりにした王様に申し訳なく思い、熱く震える体を揺らして尻に挟む巨根にご奉仕しようと。
が、俺が動く前に腰を持ちあげられ、巨根を股に擦りつけられる。
二人の体液にまみれた足の谷間をぐっちゅぐちゅぐちゅっ♡摩擦してくるのに「ああんっ♡うそおぉ♡玉がつぶされて擦られるの♡これも気もちいいいいぃ♡」と魂が絶叫。
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