1 / 1
第1話
【悪役令息になって右も左も分からない俺の性処理も手伝おうとする執事の愛が重すぎる】
なんやかんやあって乙女ゲームの世界に転生して悪役令息に。
平凡を絵に描いたような高校生の俺にゲームの悪役が務まるわけがなく、ましてや貴族としてもまるでなっていなく、まわりからは不審がられて、ヒロインからは憎まれるというより、気色わるがられている。
まあ、救いは資産家の父が親ばかで「社交界で浮いていて辛い!?だったらずっと屋敷にいたらいい!」と盲目的に甘やかしてくれること。
「ひきこもり上等!」との心がまえは、ありがたいとはいえ、心苦しくもあり、なんとか努力をして貴族社会に馴染もうと。
その助力をしてくれたのが俺に仕える執事。
執事というと老年のイメージがあるが、二十代前半と俺とあまり年の差がなく、ゲームの攻略対象になりそうな、やや陰のあるイケメン。
親ばかに劣らない坊っちゃん命の強火担で、俺が貴族失格の風体でも気にせず、いちいち過剰に誉めながら社交界のマナーやルールの指導を。
「自分が仕えるのがこんなポンコツ令息だなんて・・・」と見放されなくて助かったが、過保護すぎるような気が。
なにせ一日中、俺から離れず口だしをしてくるので。
相手がお世辞を口にすると「そーなんです!我がお坊っちゃまは天性の愛嬌がありまして!」と真に受けて、延々と坊っちゃん自慢。
一応、悪役令息なので、たまに敵意を向けられることもあり、そうなったらもう「なんという冒涜!我がご主人を通し王族の方にかけあって没落させましょうか!」と俺の父親のコネをあてに脅迫するから困ったもの。
【万年発情期の兎だからって召喚獣の俺に夜伽をさせるな】
召喚獣の世界にも人間界のように序列がある。
権威や権力を持つのは、よく人間に呼びだされ重宝され、報酬の召喚宝石を多く保有するもの。
俺ら、兎族は残念ながらカーストの下位。
たしかに俺らは非力だし、見た目に迫力はないが、使い勝手がいいというのに。
基本は耳と尻尾が生えた人間のようなすがたをし、完全に兎、完全に人間に化けることが可能。
偵察や敵地での隠密行動に適し、脚力を活かして人を背負い、川や谷間をとび越えられ、戦闘時には敵を倒せずとも囮になったり、相手の隙をつくったりと補助役として優秀。
まあ、いってしまえば雑用係で、ほかの召喚獣のように突出した独自の能力はないから報酬の召喚宝石をあまりもらえず。
それでも腐らないで仲間と団結し、日々、細々と仕事をこなして召喚宝石を集めていたのだが。
その日、俺が呼びだされたのは夜の宿屋の一室。
金髪青目の美男ながら、やさぐれた風情で開口一番「抱かせろよ」と。
「俺が抱くやつ、皆、重度の依存症になるから行く先々で禁止令だされてさ。
召喚獣でも兎族なら人間に近いし、年がら年中発情しているから相手してくれるだろ?」
「いや!発情といっても人間と同じようなもので・・!」と慌てて説明するも「これ報酬」と山盛りの召喚宝石を見せつけられ「分かりました!」と即答。
【BLゲームの主人公がモブの俺にまで手をだそうとしたら、とりあえず推しの体育教師を抱きます】
BLゲームに転生したのはいい。
いや、よくはないが、名もなきモブになったのだから、メインキャラの恋愛沙汰に巻きこまれずに傍観者でいられると思いきや。
主人公がメインキャラをすべて抱いて口説きおとし、さらには背景の一部のようなモブまで食いちらかして、このままの勢いだと男子校の全員が制覇されそう。
ゲームでメインキャラはそれぞれ受け攻めに分かれて、それに合わせて主人公も立場を変えたものを、この世界では超肉食系で超テクニシャン。
おかげで完全攻めのようなキャラも今やすっかり乙女で、プレイしていたとき「どっちかというと攻め」だった俺が餌食になるのも時間の問題だろう。
尻を掘られるのが避けられないなら強引にでも思いをとげたいところ。
メス堕ちするまえに、推しのガチムチ爽やかイケメンの体育教師を抱きたい。
名もなきモブだから、恋の成就をはかろうと諦めていたが、今は「一発でもいい!」とやけくそ。
ノープランで体育教師の待機部屋に「先生!」と乗りこんだ。
【不人気のショタ令息になった俺は歩く十八禁のイケオジ侯爵に手ほどきされちゃう】
ゲーム全般に疎い俺にして、ある乙女ゲームのおじさま侯爵がエロすぎると耳にしていた。
見目麗しく、中身を完璧紳士、なにより襟元から覗く胸からはむせるような色香が放たれているとか。
「歩く十八禁」とまで称されて、魅了される乙女はもちろん、男も虜になってイケオジ侯爵攻略に躍起になっているという。
まあ、体育会系の俺には無縁の世界で、柔道一筋に鍛練を励んでいたのだが。
道路にとびでた子供を突きとばし、車に跳ねられて死亡。
「わるくない最期だ・・・」と天に召されたはずが、目覚めたそこは豪華絢爛な屋敷の一室。
座るソファの隣には、例のイケオジ侯爵がいて「で、精通はまだなのかい?アルフ?」と上品に笑いかけながら下ネタ。
間近に見る胸の谷間は、想像以上に魅惑的で目を眩ませるも「アルフ?」と脳内で反芻。
「歩く十八禁のおっさんって?」と興味本意でクラスの女子に聞いたところオタクだったようで。
一通りキャラ紹介をされて、そのなかにアルフも。
見た目は小学中学年くらいで、俺と同い年の金髪青目の美少年、いわゆるショタ枠。
イケオジ侯爵の人気が断トツすぎるせいか、ショタに惹かれる人はすくなく、なんと最下位だとか。
「まさか一位と最下位が揃うとは」と思いつつ「てか、今、なんていった?」とあらためて首をひねる。
【最弱最低の勇者は最強最悪の魔王を孕ませて世界平和を遂げたい】
俺は女神に選ばれし勇者だが、ぽんこつだし、素行がよろしくない。
魔力も体力もなく、戦闘ではアイテム供給しかできず、村や町では酒と色に溺れてギャンブルに狂う。
そりゃあまわりからは顰蹙を買っているとはいえ、女神さえ見つけられない魔王の居場所を知っているのは俺だけだから。
小指に赤い糸が結ばれ、その先に魔王がいるという。
俺にしか糸は見えないようなので、まわりは渋々勇者として持ちあげ、ご機嫌をとり、資金援助しているわけ。
なれど、いい加減、女神は堪忍袋の緒を切らして「一ヶ月以内に世界平和をもたらさないとクビ!」と宣告。
勇者としてうまい汁をすすれなくなるのは死んでもいやで、悪友の魔法使いに相談。
「だったら魔王におまえの子供を生ませたらいい」と。
魔王は人型で、皮膚が赤く角や牙があったりするが、一見、筋肉質な美青年。
体のつくりも基本は人の男のようで、子供を生むことが可能らしい。
「そのうえで、魔王はものすごい子煩悩らしい。
かつて生んだ子が死んだときは十年ほど根城にこもっていたというし」
「だから人間との合の子を生めば、人間界に手だししなくなると?」
【罰ゲームで女子高生になった俺はえらいこっちゃなスカートの中を見せられない】
大学の講義がおわったあと、友人宅に集まって課題を。
提出日が近いとあって意見を交わし助言したりされたり真剣に取りくんでいたのだが、一人だけ落ちつきなくスマホを触ったり部屋を物色したり。
寝室のほうに消えたと思えば「おまえ!なんだよこれ!」とセーラー服を見せつけた。
「元カノのやつだよ。
コスプレでプレイするの好きだったから買ってあげてさ」
「けっこう高かったから捨てるのもったいなくて」とのこと。
すっかりセーラー服のせいで俺らの集中は切れて、不真面目な一人の「罰ゲームで一人は帰るまでこれを着ることにしようぜ!」との提案に乗ってしまい。
スマホのゲームで競ってビリになったのは俺。
セーラー服を着てお披露目すれば「お前、このなかで一番男らしいから似合わねえ!」「似合わないのが逆にかわいい!」と大盛りあがり。
囃すのが一段落したら、また課題に。
案外、早く見慣れたのか、以降、だれも冷やかしてこなかったが、俺は唇を噛みしめて太ももを擦りあわせもじもじ。
テーブルのしたで剥きだしの太ももをだれかに撫でられているせい。
「痴漢がいるぞ!」とツッコめなかったのはタイミングを逃して、その間に勃起したからで、おまけにTバックだし(夜に彼女に会うため)。
「ばれるまえに、どうにかしないと」と焦りつつ「トイレ行ってくる」と澄ました顔で退室。
どえらく古いアパートとあり、トイレは共用。
【BLゲームで裏技を使って推しを攻略しようとしたら風紀委員にお仕置きエッチされるなんて】
ネットで囃される俺はゲームマスター。
あらゆるジャンル、いろいろなタイプの難関ゲームを完全制覇でクリアすることで有名。
とあって「この地獄レベルのゲームを完膚なきまでに攻略してほしい!」と日々、数えきれない依頼がくるのだが、今回、とりあげたのは十八禁BLゲーム。
依頼者曰く「まだ誰一人として生徒会長を攻略できていないんです!」とのこと。
キャラのなかで一際、見目麗しく中身も文句なしに輝かしい生徒会長。
高嶺の花的存在とあり、もともと攻略しづらいのが、さらに、ほぼ不可能としてるのが風紀委員の存在。
十八禁とあり、エッチな雰囲気になると駆けつえけて「アウトー!」と笛を吹くのが彼ら。
生徒会長に至っては、心の距離を縮めようとするだけで邪魔をしてくる。
たしかに実際プレイをして風紀委員にことごとく阻止をされてしまい。
「どうしたものか」と考えて思いついた裏技。
このゲームでは主人公以外のキャラ同士をくっつけたり、エッチをさせることが可能。
プレイヤーが後押しをして、同時多発的に何組かエッチな流れにしたら風紀委員があちこち派遣されて、生徒会長がフリーになるのでは?という。
「ゲームのシステム的にはありかなー?」と試したところ、目論見がどんぴしゃり。
奥手な生徒会長に、時間をかけてアプローチができ「よし、このまま!」と意気ごんでいたのが。
【事故物件でライブ配信したら視聴者の前で一人エッチしているように辱しめられました】
事故物件に泊まっては朝までライブ配信をする。
というのを趣味ではじめたら思った以上に人気がでて、今や同接2000人くらい。
「さーて今日もはじめましょう!事故物件一晩生配信!」
ノートパソコンのカメラに向かって挨拶。
基本はそうして俺がおしゃべりしつつ、たまに部屋中に置いてあるカメラの映像を流すというのがパターン。
まだ本格的な怪奇現象に遭遇したことはないが「あれ?今、手が見えなかった!?」「うそうそ!どこ!」といつも視聴者のチャットは大盛りあがり。
「今回の事故現場はどんな?」「由来をはやく!」と乞われて「ここは哀れにも初夜を迎えられなかった男の部屋なのだよー」と大袈裟におどろおどろしく語りだす。
「二年前、男同士のカップルが住んでいたらしい。
住んでから一年、二人は決意をして養子縁組をすることに。
友人らと結婚パーティーをたのしんだあと、一人は用があるからとどこかへ行き、一人は家で待っていた。
待っているほうは、初夜を迎えるためにどきどきしていたらしい。
というのも、三年も交際していてエッチをするのが初めてだったから。
前の彼氏が暴力的だったせいで、でも、やっと結婚をきっかけにエッチができそうだと思っていたのだけど・・・。
こちらは試し読みになります。
本編は電子書籍で販売中。
詳細を知れるブログのリンクは説明の下の方にあります。
ともだちにシェアしよう!

