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第66話 放課後
エストレヤとは別行動だったが嫌ではなかった。
それは当然「エッチな格好で待ってる」とエストレヤから言い出したからだ。
俺は今、確りと浮かれている。
「グラキエス」
呼ばれて思い出した。
放課後に婚約者を紹介だったな。
振り向けば予想した人物がいた。
隣にいたのは…見たこともない奴だった。
「こちらがおれェの婚約者のラフィキ フロイントです。」
紳士的に振る舞う姿がぎこちなく「おれェ」と声が裏返っていた。
「ラッラフィッラフィキ フロイントです…よっちく…宜しく、お願いします。」
ティエンダの緊張が移ったのか、彼も噛んでしまっていた。
似た者同士だな。
彼はエストレヤと同じくらいの身長で髪も瞳もパープル。
エストレヤ程ではないが綺麗な顔をしていて、目元の黒子がエロくもあった。
目の前の二人を見ると、二人はいい関係であることを感じた。
それ以外にも安心出来たのは、婚約者があの練っとり男じゃないことだった。
アイツか来たら距離を置こうと考えていたからな。
そうならなくて良かった。
「アティラン グラキエスだ、俺の事はグラキエスで。フロイントで良いか?」
「はひぃ。」
「そんな緊張すんなよ…人見知りとか?」
「いぃえ。」
人見知りではないなら、緊張の方か。
緊張してる奴に「緊張すんなよ」は難しいが今後を考えれば慣れてもらうしかない。
「なら、今度エストレヤも一緒にいいか?」
「はひっ。」
「はい」より、「はひ」のが難しくねぇか?
「グラキエスは最近放課後忙しいのか?」
フロイントのあまりの緊張に助け船を出すティエンダを見ると、婚約者と不仲なのは単なる会話不足だっただけだろう。
「あぁ、もうすぐ学園パーティーだろ?俺、まだ記憶がなくてダンス覚えてねぇんだわ。」
「ダンスの練習しているのか?」
「あぁ。」
「…そうなんだな。ならダンス姿見られるんだな。」
「見れねぇだろ?」
俺のダンスみてどうすんだよ?
「ん?なんでだ?」
「ティエンダもダンスすんだろ?婚約者と。」
「「………」」
「えっ?しねぇのか?」
やべっマズイ事聞いたか?
婚約者って二曲目はダンスするもんなんじゃ…?
「するっ。」
…ティエンダ?隣見ろよ。
フロイントは目を見開いて「そんなの聞いてない」って視線でティエンダの決意を見つめてんぞ?
「………。」
即答するティエンダと違いフロイントは頷きもしない…。
ティエンダ?一人で突っ走ってないか?ちゃんと会話したんだよな?
「ダンスしたくないのか?」
ついフロイントに聞いてしまった。
不味いこと聞いている自覚はあるが、ティエンダはフロイントとの距離を近付けることに必死で気付いてないし、気付いても聞けないだろうな…。
他人の色恋の揉め事は勘弁なんだけどな…。
「ぼ…僕…今まで誰ともダンスしてなくて…その…上手く出来るか…。」
誰とも…今まで婚約者だったのに誰とも?
ティエンダ、お前なにしてんだよ。
「俺がリードする。俺と踊ってくれ。」
「……はぃ。」
そうだな。
そういうのもっと早くやれよな。
そして、そういうのは他所でやれ。
人の事言えないが、他所でやれ。
「なら、俺の練習に一緒に来るか?」
「えっいいんですか?」
「あぁ。」
あとは本人…フロイント次第だな。
俺も優しさからと言うより、周囲を気にしつつダンスをリードしろと言われた。
リードするが側が状況を確認し周囲とぶつからないようにしなければならない。
誰もいないところで上手く踊れても本番躓くだけだと…。
「どうする?」
「ぉ…お願いしまう。」
また噛んだな。
今日から三人のダンス練習が始まった。
これなら、エストレヤを誘ってもいいかもな。
当日驚かせたいという思いもあったが、ぶっつけ本番で失敗するよりかは事前にお互い合わせていた方がいいに決まってる。
婚約者ダンスで俺が失敗して、エストレヤを巻き込んで笑い者になるわけにはいかない。
明日の予定を聞いてからだが、エストレヤも一緒に出来たらいいな。
エストレヤの事を考えていたいのにそれも出来なくなった。
何故なら…練習を始めたばかりの俺よりもあっちの二人のがぎこちなく不安になるものだった。
…ダンス初心者の俺に心配されんなよ。
あぁ、早く部屋に戻ってエストレヤとエッチしてぇ。
練習が終わりノックをして部屋へ入れば、エッチなエストレヤが出迎えてくれた…エッチな格好のエストレヤが出迎えてくれた。
今日も準備終えてパンツ履いてないのかな?と妄想すると顔が緩んでしまう。
当然のように抱きしめた。
「ただいま」
「おかえり」
「…ん~いい香り、お風呂入ったんだ?」
「ぅん」
「あっ俺、汗かいたんだ。」
エストレヤの良い香で抱き付いてしまったが、風呂に入ってないので仕方なく離れた。
「先に…お風呂にする?」
先に…その後に何があるのか理解してるのか恥じらいながら聞いてくる姿は「僕にして」って誘ってんだろ?
(お風呂にする?食事にする?それとも僕?)
勝手に脳内変換が起きる始末…末期だ。
答えはもちろんエストレヤだよなっ。
「んっんぁむっんふっんんっんやぁんっんん」
気付いたらキスしていて、手はズボンの中に滑り込み香油で解された箇所に指を差し込んだ。
すんなりと入るのが分かると、自身を解すエストレヤを妄想してしまう。
唇を離しソファまで移動した。
「え?」
ソファの背凭れに手をつかせお尻をつき出す格好にさせれば困惑の声が聞こえた。
ズボンをずらしエストレヤのモノを握りながら充分解れている箇所を後ろから貫いた。
立ったままはしたことなかったか?
何度も打ち付けていると次第にソファに身を預けるように沈んでいく。
「エストレヤ、この態勢で出来たら学園でも出来るよな?」
「ひゃっ…だっめ…だからね…がく…ぇんでは、しっ…にゃいよっ。」
「なんで?」
「だって…学園…だもん。」
「俺はしたいよぉ。」
「………だっめ。」
最近はちゃんと拒絶出来るようになったよな…。
残念。
「きゃぁっ」
不満をぶつけるように首もとを噛んでしまった。
エストレヤの中にぶちまけても満足できず、そのまま続けること?回。
ベッドに移動することもソファに座ることもなく、床に倒れ混むエストレヤに何度もし続けていた。
「もっ…お腹…いっぱい…ゆる…ちてぇ。」
苦しがっているエストレヤの言葉で、最後と決めたモノを放った。
放った後も後ろから抱きしめたまま余韻に浸っていた。
「エストレヤ平気か?」
「んっんっ…もぅ…くるちぃょ…。」
喋れてないの可愛すぎる。
全てをエストレヤの中に注ぎ込み俺ので蓋をしている状態で、後ろから抱きしめたまま床に倒れている。
「エストレヤ愛してる。」
「んっ…僕っも……ぁぃしてる…。」
「……エストレヤ…もっかいしよっか?」
エストレヤからの「愛してる」という言葉で簡単に俺のは反応してしまう。
「ぇっ…もぅ…だめぇん…やっぁん…ぉ…おっきく…しにゃいでぇ。」
俺の身体は単純過ぎるだろう。
恐ろしい程、エストレヤに敏感に反応してしまう。
俺は俺が思ってる以上にエストレヤの事愛してるんだな。
…離したくない。
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