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第1話
人は争うと賢明な判断が出来なくなるらしい。戦で疲弊した男たちは皆持て余したアドレナリンを発散させようと、荒れた地をさ迷う。
「やめろ!俺は男だって言ってるだろ!」
「そんな恰好しておいて何言ってんだ。まあお前が男でもなんでもいい」
「おい早くしろよ、後ろがつっかえてんだ」
薄い生地の衣装を引き裂かれ、日に焼けてない薄い身体が雨の中に晒された。どうにか身を守ろうと抵抗したって、鍛えた軍人に敵いっこない。
衣服を全て剥ぎ取られ、湿った土の上に転がされる。男たちは一瞬動きを止め、大笑いした。
「おい!見ろよ!こいつちんこ付いてないぜ!」
「やっぱり女じゃねーかよ!」
「違う!俺は男だ!!っくそ!」
呪われた身体、不良品。何度も浴びせられた言葉が下世話な笑いと共に降ってくる。俺の人生ずっとこうだ。ずっとずっと、足りないまま。
それならいっそ、愛人にでも何でもなって生き延びたほうがマシなのか。それとも、このまま全身汚されて死んだ方が。
急に抵抗しなくなったのを同意とみなしたのか、何人もの男の手が身体を這っていく。
気持ち悪い、誰か、助けてくれ。
自分じゃどうしようもできない無力さに唇を噛んだ。そんな無音の叫びが届いたのだろうか。
雷と共に大きな地鳴り。小動物たちは一目散にその場から逃げ、分厚い雲が空を覆った。男たちの間から見えたのは、雫を滴らせた、冷たい蒼。
「はは、戦場で盛るとは悠長なことだな?」
ごう、と唸るような風は大きな翼が起こしたと分かるのに時間を要した。圧倒的な力の差、畏怖に近い感情が身体を硬直させる。
「な、ななななんだあの化け物!!」
「あの顔の鱗……!竜王だ!逃げろ!!」
危険を察知してから逃げるまで早いのは、さすが軍人というところか。
ぬかるんだ土を踏みしめているのに、音もたてず竜王は近づいてくる。
「なんだ、お前は逃げないのか」
逃げれねえんだよ、腰抜けてんだよ。
なんて声が出る状況じゃない。豪奢な衣服に艶やかなブロンズの長髪はどこかの貴族のようだが、背中の翼と蛇にも見える金色の目が人間でないことを示す。
ぎょろり、ぎょろりと俺を舐めるように見る。踵で地面を蹴っても、空ぶって浅い穴を作るだけだった。そんな無様な姿が面白いのか、にたりと笑った唇の奥に、尖った長い歯が顔を見せる。
何も言わない俺の顎を、長く鋭い爪が掬う。少しでも動けば首を切られるんじゃないかと、激しい鼓動を押さえつけようと拳を握った。
「丁度いい、娯楽が足りなかったところだ」
「……は?んぁっ」
ひたり、雨だからかひんやりと冷たい唇が呼吸を奪ってくる。背中が凍るような恐怖と混乱に拒否できずにいれば、長い舌がねじ込まれ口内を蹂躙され始めた。
やばい、息出来ない……!それに……。
「んっ……あぅ♡んん……っ!」
「じゅ……これでお前は俺の宝だ」
目の前がどんどん霞んでいく。
俺の命は俺のものじゃなくなった。竜王にとって俺が「娯楽」である限り、生き延びれるのだろう、きっと。
やっぱり、相手への利用価値がないと生きていけねえんだ。この腐った人生は。
あぁ、人生ねじ曲がっちまった。
それがつい三日前のこと。部屋の鏡にべっと舌を出して見ると、読めない文字のような印が舌先から刻まれている。
連れ帰られた館は想定通り立派なもんで、使用人用の一室を宛てがわれた。それでも、今まで住んでいたところの何倍も広くて落ち着かない。
力のない男は使い物にならない。顔も知らない両親譲りなのか、女顔を使って踊り子として生計を立てていた。野宿をしながら転々とするため、こんな部屋に住むなんて考えたことも無い。
衣食住が保証され、不自由ない生活。これで竜王に連れてこられたんじゃなかったら優良物件なのに。静かな時間はそう長く続かないらしいが。
「ルカさん、主人がお呼びです。衣装を着ていらしてください」
「衣装?」
「クローゼットに」
部屋の外から声をかけられ、備え付けのクローゼットを開くと思わず目眩がした。今まで着たどの衣装より高価だと分かる品ばかり。
これを着ろと?嫌な予感しかしないが??
ばっくれてやろうか、と考えると舌がビリビリと痺れた。
「いった……」
竜王に歯向かおうと考えると、舌の印が痛む。口づけと共に交わされた“絶対服従”の契約は、救いの印か、それとも鎖か。
「今夜は俺のためだけに踊れ」
「……ここで?」
呼び出された大広間にはぐるりと観客席になっており、使用人や招待された人ならざる者たちが俺を見定めていた。三日間、部屋で食事やシャワーを済ませていたから気づかなかったが、本当に広いんだなこの館。
「竜王様に無礼だ」なんだ言ってる奴もいるみたいだが知ったこっちゃない。こっちはどうせ刃向かえないんだ、口くらい出させろ。
低く腹にまで響く声に、震える背筋を無理やり伸ばして虚勢をはる。
「断れないんだろ?」
「やってみればいいんじゃないか?」
びりびり痺れる舌で舌打ちをして舞台へ上がった。
羽振りのいい客から搾り取るために着ていた衣装は、女性の踊り子のように胸を隠して腹を晒していた。それに倣ったのか同じ形で、何倍も着心地が良いこれは自分に見合っていないように感じる。
顔をヴェール飾りで覆い、音楽を待つ。
何が「俺のために」だよ。金払えよほんと。
ふかふかのベッドと美味い飯を棚に上げて悪態をついている間に、最初の一音が響いた。
メロディーに合わせて柔らかく腕を伸ばす。緩急をつけて腰を揺らしながらステップを踏み、回る。
この身体が大嫌いだった。だから金に成るようにした。
そこらの踊り子よりも誘惑して、優雅に美しく。男も女も全員客になるような演舞で、生きる時間を延ばしてきた。金を払う価値を見せつけるように。
呪われた身体が、俺を生かすように。
色んな視線が突き刺さる。嫌悪、興味、無関心、揶揄い。その中には色欲や羨望があることも。
それでいい、見られている時間だけ俺は生きていけるんだ。
ばちっ。
金色の瞳がヴェール越しに射抜いてくる。凍てつくような冷たさなのに、肌をなぞる視線は熱い。まるで、頭のてっぺんから脚の先まで、じっとり触れられているみたいだ。
あれはたまに受ける……いや、そんなわけない。けど、その視線が本心なら、俺は利用するほかなかった。
意図的に竜王へ微笑みかける。最大限、愛おしい者へ向けるように。
恐怖の奥で揺れる、甘い承認欲求が顔を出す。あの、全てを射止めるような鋭い瞳に貫かれたい。その支配欲で縛って、俺を生かしてくれ、と。
音楽が止まり肩で息をし整える。疲れた、思ったより長い曲選びやがって。
竜王はゆったり立ち上がり、服の装飾が揺れる音が会場に響く。
「こちらへ」
静かな命令が鼓膜を震わせる。抗えない契約の力が歩みを進ませた。
こんな人……?前で何をさせるつもりだ。偉そうに待っている竜王の前で足を止め、思い切り睨み上げる。なんでそんなご満悦なんだよ、お前。
「とてもいい演舞だった。名は?」
「……ルカ」
手荒にヴェールを引き剥がされ、あの日と同じように長い爪で顎を掬われる。
「ルカ、俺と傍にいろ」
「え、は?」
あ、と胸を押し返すがそんな事を気にもせず、また冷たい唇に呼吸を奪われた。
ぐちゅ、じゅる……♡
わざと水音を響かすようなキスが何分にも思えるほど長く続けられる。人外たちの騒めきも掻き消えるくらい、長く激しく、静かに。
おかしい、身体の芯が燃えるように熱い……!頭に、神経に、なにかが刻み付けられるような感覚。
「んぅ!♡あ、ふ、ぅ……♡」
「もっと口を開けろ」
がぱりと開いた口に並んだ鋭い牙を見て、反射的に口を開ける。捕食されるように吸いつかれ、長い舌が歯の裏から喉の入口まで丁寧に、強引に舐ってきた。
息ができない。苦しいのに、怖いのに。
なんでこんなに気持ちいい……♡
どよめいた観客の声も遠のき、人前なんてことも忘れて必死に酸素を取り込んだ。
「は、あ♡んんんん!は、ぅん♡……はぁ、はぁ♡」
「ルカは俺の宝となった。皆、手出しせぬように」
くたりと預けた肩を抱く手は、道端の花を撫でるように優しかった。
そのまま、竜王の私室連れ込まれる。拒む力も無いまま、広い部屋に据えられたクイーンベッドに座らされた。
「……なんだ、舞だけじゃ満足できなかったか」
「うん?いい演舞だと言っただろう」
じゃあ何のために。竜王は微笑みを携えたまま、俺を見下ろす。
数本の蝋燭で灯された薄暗い部屋に、金目がまだぼんやりした俺を射止めた。
「だが……あんなに煽られてしまえばな」
ベッドが軋んだ。熱い手が腰に回り、指の腹で腹筋をじっとり撫でられる。恐怖か興奮か分からない震えを収めるよう、きゅっとシーツを掴む。
「命令だ。お前を、抱かせろ」
舌先が甘く痺れた。嫌だと口を開こうとすると、唾液が溢れて邪魔される。
いやだ、こんな得体の知れない奴に身体を許すなんて……!
自分でも分かるくらい眉間に皺を寄せ、ぺっと唾を吐き掛けた。これで死んだら本望だ。
竜王は頬に飛んできた俺の唾を拭うと、楽しそうに笑った。
「威勢がいいのは嫌いじゃない」
「そうやって面白がって、適当に捨てるんだろ」
「宝を適当に捨てる奴がいるか?」
「物扱いしやがって」
竜王は少し口の端を吊り上げて顔を寄せた。啄むようなキスから、深く、ゆっくり舌が侵入してくる。やっぱり気持ちいい。頭の奥がパチパチと火花のように弾ける感覚。力が抜け始めると、腰を引き寄せられた。
「俺の名を呼べ」
低い囁きが耳に吹き込まれた。助けられた日、教えられた名を思い出す。覚えてる、けど。
名前を呼んだらもう、戻れないかも。何かの契りが本当に成立してしまう気がする。
でも、それでも。
舌が痛いから。抱き込まれて逃げられないから。色々な理由を重ねて、一度も呼んでいないそれを呟いた。
「アシュ、レイ……」
口から零れた名前に、竜王――アシュレイの喉が小さく鳴った。瞳が細められ、鋭い光が柔らかくなった気がする。
喜んでるのか…?
もう一度呼べば、猫みたいにまた喉を鳴らして、腕の力が強くなった。背中を包む腕が鎖のように重いのに、温かい。
「やっと呼んだな」
「呼ぶ必要、無かったし……」
「それもそうか」
尖った鼻がすり、と寄せられたと思えば耳朶を噛まれる。瞬間、息が止まった。
鋭い牙がわずかに触れ、すぐに柔らかく舌でなぞられる。食いちぎられるのかと思った。シーツを強く握りしめ、身体が強張る。牙を向けられる恐怖と、頭の奥が痺れる感覚で胸が痛い。
「……ここが、弱いんだな」
「急所、ではある……だろッ♡」
あぐあぐと甘噛みされ、少しずつ快感が上回っていく。
そのまま柔かいベッドに押し倒される。熱い。触れられたところから、全身に火が走る。
人間の温もりとは違う、もっと濃くて、強い——獲物を丸ごと包み込むような熱。
鋭い爪先が衣装の胸元を割いていく。高いんじゃねえのかよこの衣装。
晒された上半身に冷たい空気と、アシュレイの熱い手の平がぶつかって背筋が震えた。
怖い、やめろ……やめなきゃ——そう思うのに。
つんと立ち上がった頂を爪で掠められたとき、恐怖以上の何かが思考を奪った。
「んあッ♡あ、アシュレイ……まって……」
「それは聞けない願いだな」
視界がぼんやり暗くなった。広げられた翼が、ベッドごと俺を覆ってしまう。
外の光も音も遮られて、ここには俺とアシュレイしかいない。
「お前はただ、身を委ねてればいい」
「ひぅっ!あ……、んん♡は、ぁ」
喉元に舌が這い、首筋を辿って鎖骨まで濡らされる。たまに当たる歯が甘い痛みをもたらして、ねだるように顎が上がった。ぞくぞくとした熱が下腹部に溜まっていく。
「っ……そこ、やぁ……っ!♡」
「弱点が多いのも、困りものだな?」
「ふ、ぅ……、そこで、喋ん、な♡」
ふふ、と笑った息が耳奥に響いて腰が浮く。低い囁きは自分を支配してくる恐怖の対象のはずなのに、もっと聞きたいとも思ってしまう。
かりかりっ♡
胸に触れた爪先が、ほんの少し肌を引っ掻く。チクリとした刺激のあとに、長い舌がそこを舐めて癒す。
痛い、きもちい。痛い、きもちい。
与えられる刺激がぐちゃぐちゃでおかしくなりそうだ。
「は、ぁ!♡も、やだ……、服着れなくなる……ぅ♡」
「そうしたら、いい布の衣装を用意させよう」
「そういう問題じゃ、な……!あぁ、ん!♡♡」
てらてらと唾液で光る乳首は真っ赤に膨れ上がって、見せつけるように弾かれて腰を突き上げた。
その隙に下も脱がされ、一糸まとわぬ姿にされる。
思わず両手で下半身を隠すと、アシュレイは不服そうに眉根を寄せた。つーっとヘソ周りをつま先でなぞってくるのに、いちいち腰が震える。
「ここまできて何を恥ずかしがってる」
「別にここまでも同意じゃねーよ」
「……だが、契約、だからな」
揺れる金目が近づき、また唇を塞がれた。あやすような、短いキスを何度も何度も。
やめてくれ、そんなの。金のために我慢してきた過去のそれが馬鹿みたいだ。勘違いしてしまう前に、やめろ、と胸を押し返した。
「感じてるようだな」
「は、ぁ♡うるさ……っんぅ!♡」
「とても、綺麗だ。ルカ」
不完全な身体を見て、アシュレイは今までで一番優しく笑った。中心の一番柔かいところがぐちゃぐちゃに捻り潰される感覚。俺をその気にさせるための言葉だとしても、それでも良かった。
爪が腰骨をゆったりなぞり、股の間へと近づいていく。触れられていないのに既に濡れているのが自分でも分かる。
恥ずかしくて顔を逸らすと、顎を掴まれて正面を向かされた。
今、爪を突き立てられたら。首を噛みちぎられたら。命の危機にさらされているのに、額を伝ったのが冷や汗か、熱のこもったものなのか分からなかった。
「目を逸らすな。……もっとよく見せろ」
「あああぁっ!♡♡あ、つよ……っ、あ、う、うぁん♡や……だ、そこ……っ、あぁ……♡」
ちゅこちゅこっ♡
熱い手の平に包まれ、腫れたクリを摩られる。直接的な刺激に脳みそが焼き切れていく感覚に包まれた。
反応を楽しむように細められた金には、快感に溺れていく自分の顔が映っている。
くそ、認めたくない。こんな得体の知れない奴に流されたくない。
そう思うのに、口からは媚びるような甘い声がとめどなく溢れた。
「人間は柔いからな」
「は……?おい、ちょっと待て。なんでそん、な……」
どこから出してきたのか、アシュレイの手にはごつごつと黒光りした太いバイブ。見せつけるように長い舌が下から上へゆっくり舐め上げて、その姿だけで呼吸が乱れた。
「俺の爪では傷つけてしまうだろう?」
「そうだけど、そんなの入らねぇよ!」
「では、このまま?」
ごりっ。
押し当てられた熱は想像以上の重量で、言葉を失った。無理だろ、壊れる。破裂する!!
それならまだ……と唾液で濡れた玩具を見て唾を飲み込む。
「……急には入らないから、まって」
アシュレイは心底楽しそうに喉を鳴らした。
ぐちゅぐちゅ……♡ちゅっ、くちゅ♡
これもケガしないため。自分を守るためと言い聞かせて、三本目の指を埋め込んだ。
「あ……う、は……っあんッ!♡」
「なんだ、慣れてるじゃないか」
「邪魔、すんな……ッ!あぅっ、んぅ~~!♡」
こっちが必死で解している間、暇なのか乳首を引っ掻いたり前を擦ってきたり。どんどん苦しさと快感に侵されていく。
手元が狂って、避けていた自分の良いところを抉った。
「んぁっ!?♡♡くそ……、う、あぁ……♡」
「なんだ、初めてじゃないのか」
「はは……、だとしたら、なんだよ……ッ♡♡うぁ!?♡あ、あ、ああああぁぁ!!♡♡」
ぐぷぷぷぷ!♡びくびくっ!♡
急に手を掴まれ、指を引き抜かれる。そのまま間髪入れずにバイブを突っ込まれて、勢いのまま絶頂してしまう。それでも、アシュレイは手を止めずにバイブを抜き差ししてきた。
「あああぁっ!!♡まって、まてまて!イった、イ……ったからぁ……♡なん、か、え?♡は、ぁ……なんで、ぇ?♡♡」
「気持ちいいだろう?俺の唾液は」
「くっそ……、そういう……ッ♡ふ、ぅ!あ、まて、はや……ぃ!♡♡」
ナカをゴリゴリと擦っていくバイブは、容赦なく押し広げていく。緩急も角度も全て握られている快感は、いつどこからやって来るのか分からない。
気持ちいい、知らないこんなの。もっと、やだ、もういらない。
「んんんんんっ!♡あ、そこぉ!むり、やだやだ、あぁっ!?♡♡ひ、もぉ……♡」
「はは、ここか。覚えておこう」
ぐりぐりぐり♡
弱いところを強く押しつぶされ、目の前がチカチカと弾けた。どんどん快感に塗りつぶされるのに抵抗しようと足掻く脚を抑え込まれる。
自分から発されているとは思いたくない水音が、翼に閉じ込められた空間に響いて逃げ場所がなかった。
「あ、あ!また、イく!イくイ……ッ!♡は……ぁ、なんで……?♡♡」
「達するなら、俺ので。な?」
ぶるんっ!♡
音がしそうなほどそそり立ったアシュレイの陰茎は大きく、思わず腰が引ける。自分のとは、いや人間とは比べ物にならないほどの長さに太さ。
いや無理無理こんなの!裂けるって!!
無意識に逃げようとシーツを蹴れば、覆いかぶさり口を塞いでくる。
「んんっ、あ……、んちゅ♡あ、う♡」
「ん……逃げるな」
「ひっ……、あ、あぁ……っ!?♡♡なにこ、れぇ!!♡♡♡ひ、う"う"う"う"ぅぅッ!♡♡♡」
びゅくっ♡
唾液の効果なのか何なのか、身体が引き裂かれるような感覚があるのに気持ちいいことしか考えられない。またナカイキしても、アシュレイの熱い陰茎は止まらず、浅いところを抜き差しされ理性が焼き切れた。
恐怖を上回る快感でキャパオーバーなのか、ずっと身体が震える。
「そんなに震えても、止めてやれないな」
「まって、まって……っ!♡イった、からぁ!♡♡あ、あ"あ"あ"あああぁぁ!!♡♡い、やぁ……っ、あ、ん"んんっ!♡♡」
ぐぷぷぷぷぷ♡どちゅ♡♡
ゆっくりと押し込まれ、狭い場所がめりめりと押し広げられていく。
痛みと熱さで涙が滲むのに、ナカを締め付けるたびにアシュレイの肉棒を感じて腰が揺れる。媚びているみたいでやめたいのに、嬉しそうに輝く金目を見ると身体が反応してしまった。
すり、と腰や腹を撫でられる。大きな体とは裏腹に優しい手が這う。
手酷くしてくれたら、ただ我慢すればよかったのに。流れた涙を拭われ、そのまま唇を吸われる。
「う、んぁ……♡」
「ふ、いい子だ」
なんだその目、その声。ドロドロに甘くて溶けてしまいそう。
でも、それもこれもこいつの娯楽で。飽きたらどうせ捨てられる。俺は契約を引き延ばすしか、生きる方法がないんだ。
ぱちゅ……ぱちゅ♡
キスが気持ちよすぎて、素直に自分から舌を招き入れる。長い舌が喉奥まで侵入してきて苦しいのに、瞼の裏が真っ白になるくらい気持ちいい。
ゆったりしたストロークはナカのすべてを押しつぶして、内臓を押し上げられる感覚に怖くなる。戻ってこれなくなる予感に太い腕を掴むと、そのまま背中へと導かれた。
「しっかり掴まっていろ」
「んぁ♡あ"っあ"っ、あぁ!う"、あ、お"ぉ!?♡ま、むり!ふか……う、おごっ!♡♡はあ、あ、あ"あ"あ"あああぁぁぁ!!?♡♡♡」
「ルカは可愛らしいな」
「んぅ!♡やめ、とまってぇ……!あ、ふかす、ぎ!や、ぁん!♡♡くるし……ああっ♡♡おく!おくは……だ、めぇ……!お"お"おぉ♡♡♡」
ぐぽっ!♡パンパンパン!♡♡
最奥を貫かれ、子宮を亀頭が力強く突いてくる。入り口を鈴口が出たり入ったりするたび背骨がビリビリ痺れた。
首筋に鼻を押し付けられ、深く息を吸い込まれる。喉元に牙がかすめた瞬間、思い切りナカを締めつけた。
「はっ……あぁ、ん……!♡♡」
「ん、噛まない。今は」
「い、まは……?」
「ルカが他の奴に、身体を明け渡さなければ」
べろり、鎖骨から首筋にかけて長い舌が舐め上げた。ぞわぞわと全身を駆け巡ったのは、恐怖と支配と、満たされる感覚。
もっとこの目に見つめられたい。支配されたい。求められたい。
回した腕を後頭部へ移動し、自らキスをした。その大きな体で、翼で、手で、包み込んで抱き潰してほしい。
いつか捨てられるのなら、与えられる限りこの快楽を貪っていたい。
「もっと……ちょうだい、アシュレイ」
「はは、仰せのままに」
「うあ、うっ、あ"あ"あ"あ"ああぁぁぁんッ!♡♡そ、こそこぉ……♡すき、もっと、もっとぉ、お"♡う"、ぐ、う、う、あぁんッ!♡♡♡もれちゃ、あ、あ、ああああぁ!」
プシッ!♡♡びゅるるるるる!♡♡♡
勢いよく潮を吹いて目の前が真っ白になる。今まで浴びたことの無い快感に身体はすっかり壊れてしまって、断続的にびくびくと跳ねた。
腹の奥には大量の熱いザーメンが満ちていき、そういえば今日まだ何も食べてないことに気づく。最悪だ。性欲のあとは食欲って、あまりに生き急ぎすぎだろ。
「あつ……♡」
「ほら、脚を持っていろ」
「……は?まだヤんの?無理だぞマジで、ぇ!♡」
「俺はまだ一度しか達してない」
「知らねぇよ!!あぁんッ!♡」
夜明け……というよりもう朝。身体のあちこちが軋むように痛い。普段柔軟運動に力を入れているとはいえ、今日は一歩も動けない気がする。
気絶するように寝ていたらしいが、ふと意識が浮上した。体勢を変えようと横を向くと、アシュレイが静かに眠っている。
驚きで声が出るのを抑えて息を止めた。長いまつ毛は時折震えて、ブロンズの長髪がカーテンから漏れ出た朝日に輝いている。
あまりに無防備すぎないか。ここで俺が寝首を掻いたらどうする気だ。そんなことやれるもんならやってみろってか。イライラしてきた。
シャワーでも浴びようとベッドから降りようとした時、パッと腕を掴まれて今度は叫ぶ。
「うわあ!!?寝てたんじゃないのかよ!」
「……どこへ行く気だ」
「どこって、シャワー」
言ってる側からまた布団に引き戻される。そのまま抱き竦められ、啄むようなキスが降ってきた。
やばい、また朝っぱらから催淫効果使われたらたまったもんじゃねぇ!
ぎゅっと唇を引き締めても、昨晩のようにこじ開けられはしなかった。まだ寝起きで頭が回っていないのか、アシュレイはそのまままた寝息を立て始める。
「いくな……」
ぽつりと落とされた言葉は知らない誰かのものみたいで。
「どこに行くっていうんだよ」
俺の言葉に返事はなかった。
攫われたルカがアシュレイに助けられた結果、愛され自覚が出てきて自分から誘っちゃう話↓↓↓↓↓↓
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