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14.仲良しな友達 ※大我side
やべぇよやべぇー!
何がやべぇって伊吹に会えなさすぎてやべぇんだ!!
あ、伊吹ってのは俺の近い将来のハニーの事ね♡
その伊吹ってのがまた金の掛かる男でよ~、1時間会うのに何万も用意しなきゃいけない訳!
大学入って緩く楽しくやりたかったから適当にバイトしてたけど、伊吹の為にシフト増やそうか悩んでんだよね!それかもっと稼げる所に変えるとか?
ちなみにクラブの受付のバイトやってんだけど、あんま稼げないんだわ。
って事で高校ん時からのダチに相談しようと探してんだけど、どこにいんのかね?
あいつら派手だからすぐ見つかる筈なんだけどな~?
「あっ」
「イテっ!」
電話掛けようかとスマホいじりながら歩いてたら、教室の中から出て来た男とぶつかっちまった。
俺が相手の顔を見ようとすると、サッと顔を逸らされた。
「あ、すみません」
「こっちこそ悪ぃ!」
俺と同じぐらいの身長の、黒髪の真面目そうな奴。そいつは一言言ってさっさと居なくなった。
あ、それよりもあいつらだよあいつら!
「あっれー?大我じゃーん!」
「おーい!大我~♪」
「お?」
まさかのあいつらの声がして、男が出て来た教室を覗くといたいた~♪
後ろの席で仲良く並んで座ってる俺の親友達♪
幸太郎と美波っつー、ゲイカップルだ。
こいつらは高校ん時からずっとこんな感じで、2人共見た目がいいから周りから変な目で見られる事はなかった。
むしろ明るくて楽しい奴らだから人気あったよな~。俺も2人とは気が合うから大好きだ♪
「いたいた♪お前ら探してたんだわ」
「そうなん?それなら電話くれればいいのに」
「てか大我が学校にいるの珍しくね?何しに来たの?」
キャハハと楽しそうに笑う2人。
俺は気にせず白に近い金髪の美波の横に座る。
さて、早速悩み相談しますか~♪
「あのな?俺今ちょー困っててよ~、話聞いてくんね?そんで助けてくんね?」
「とりあえず話だけ聞いてやるよ」
「面白くなかったらジュース奢って~♪」
「ちと金稼ぎたくてよ、なんかいいバイトねぇかなって、ほら美波とかホストのバイトしてただろ?それ紹介してくんね?」
「!!」
「おいコラ、美波はもうホストなんてやってねぇよ。おかしな事言うんじゃねぇよ」
「あ、この話ってお前らNGなんだっけ?」
美波じゃなくて幸太郎にめちゃくちゃ怒られた。
この2人はいつも仲良しこよしだけど、たまにデカい喧嘩をするんだ。
その美波のホストでバイトん時も揉めてたな~なんて?てかもう時効かと思ってたけど、幸太郎はまだ根に持ってるみてぇだな。
「てか大我ってバイトしてなかった?増やそうとしてるのか?」
「まぁそんな感じ~。今のバイト稼げないからさ~」
「何でそんなに金が欲しいんだ?」
「え♡実は好きな子が出来まして~♡」
「えー!大我も!?」
「今恋愛ブームでも来てんのか?」
俺が惚気ようとすると、既に誰かにされたかのような反応をされた。
ブームが来てんのかどうかは知らねぇが、俺ん中では大フィーバー中だ!
「そうなんだよ~!その子ちょっとお金掛かる子でさ~!はぁ、楽して稼げるバイトねぇかなぁ」
「金が掛かるって、もしかしてデート何とかってやつじゃねぇだろうな?」
「そこまで同じとかウケるっしょ♪」
「デートクラブの事か?そうだけど?」
「「そうなのかよ!!!」」
「おおー!さすが仲良しカップル~!綺麗にハモったな~♪」
てか今時こういうサイトとかって普通じゃね?まぁ普通のマッチングアプリとかよりは金掛かるけど、そういう簡単に誰とでも会える出会い系よりは本当に会えるし、好みの子と希望した時間までキッチリデートも出来るからそう言った面では面白ぇなと思うんだ。
でも大金が必要だ。
金が無ければ会員登録すら出来なくて、伊吹に会いたくてもデートの申し込みが出来ねぇんだ。
最後まで連絡先は教えてくれなかったし、でもそういうしっかりしてる所がまた良いんだよな♡
俺、見た目に似合わず硬派な男好きなのよ♡
あー、クソ!伊吹の事思い出したらこんな悠長に話してる場合じゃなかった!
会員登録はしてなくても、伊吹の予約状況は確認出来る。そしてみるみる埋まっていく伊吹の空き。
焦るだろー!
誰だよ!俺以外に伊吹とデートしてる奴ー!
明日の土曜日とか丸1日埋まってるしよ~!
「ちょっと俺マジだからバイト探しの旅に出るわ!」
「おう、行ってら~」
こうしちゃいられねぇ!
俺はスマホ片手に片っ端からバイトの求人を漁り少しでも多く稼げるバイトは無いか血眼で探した。
はは、初めは興味本意でお試しっつー軽い気持ちでやったのに、たった1回会っただけでここまでハマっちまうなんてな♪
あー早く伊吹に会いてぇなぁ~!
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