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第56話

食事が終わって 食器を片付ける音だけが残る テレビはついているけど 誰も見ていない。 ソファに並んで座って 少しだけ間があった。 「…なぁ」 彼がいつもより低い声で言う 「今日さ、ここに呼んだの、相談があって」 背筋が無意識に伸びる 「重い話じゃないけど」 そう前置きしてから 少しだけ視線を落とす 「お前とここに住みたいと思ってる」

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