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エピローグ

『ずっと好きだった』の言葉が、今も心に突き刺さる。  それに応えられない、どうしようもないもどかしさ。  僕も彼も、どちらも悪くない。 『好き』と『好き』が、すれ違ってしまっただけ。  それのために、もう僕らは二度と会わないだろう。 『思い出』は『思い出』のまま、心に仕舞っておこう。  これだけの年月をかけて、彼はあのひと夏に終止符を打てたのだろうか?  いつか、この『思い出』が『過去』変わる日が来るのだろうか?  僕は彼の最後の願いに、ちゃんと向き合ってやれたんだろうか?  多分……彼の思う『最後』ではなかっただろ。  答えのない疑問を繰り返し考えてしまう。  僕は彼の涙と、あの夏の日々を一生忘れないだろう。  サヨナラ……

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