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第一章 生を落として、闇を待つ

 近代化の波からするりと抜け落ちたような、少し古い家訓の家に生まれた高梨(たかなし)には、両親と兄、それから弟がいた。 「男児たるもの、こうあるべき」と強く言い聞かせられている兄を見て育った高梨は、そんな父には逆らわないよう空気を読んで先回りすることを覚えていた。それが処世術でもあった。    大人になり、飛び込んだ世界は雑誌の編集という仕事だ。  理由は単純だった。仕事が忙しいと聞いたから。家に帰る時間が遅くなること、帰らなくても理由を考える必要がないこと。そして、高梨自身も本を読むことで広がる世界が好きだったからだ。  忙しい日々は高梨にとって、水を得た魚のように生き生きとした日々だった。  旧高等学校を卒業し、迷わず編集者としての道に入った高梨を、父は「せっかく高等学校まで卒業させてやって大学に行けるというのに、それか」と吐き捨てた。母に至っては、家から出ることを許さない頑なさをみせ、父を味方に付けて家から出ることを阻止してきた。母には、家にいないときはそこまで詮索されることもなかったが、家に帰れば干渉される。仕事で背広を着始めた時も、「あなたには着物が似合っているのに」と苦々しい顔をされた。    そんな高梨に与えられている自室は、二階にある奥まった四畳半の狭い部屋だ。兄と弟は同じ二階でも、階段の近くにある日当たりの良い部屋だというのに。  やはり、母親譲りであるこの柔らかな容姿は、父にはお気に召さないらしかった。母も、いつだったか「あなたが女の子に生まれていたらよかったのに」とこぼしたことがある。女の子で生まれてほしかったと願われた高梨は、幼いころ母だけがこの見た目をひたすら愛でていたことを覚えていた。  成長した高梨が徐々に男としての骨格が目立ち始めたころ、母は愛でることをやめ、代わりに無関心を装った。時折顔を見つめては、痩せているか傷がないかを確認するようになり、大人になったいまでは家に帰るごと、顔の確認をされている。  高梨はそれになんの意味があるのかは理解できずにいたが、どこかその瞳に宿る虚ろな色は、内心父の圧力よりも恐怖を覚えていた。それほど、母の瞳には高梨が映っていなかったからだ。    高梨にとっては、都会に出て大学へ通うことよりも早く社会に足場を見つけて自立するほうが、優先すべきことだった。  仕事を覚え、中堅作家の担当に付くのはそろそろ頃合いかとばかりに、編集長からお声がかかる。 「高梨、荻窪康路(おぎくぼ やすみち)先生って知ってるか?」  自分のデスクで仕事をしていた高梨は、返事をしてから編集長の傍まで歩いていった。  そう問われてから、頭の中にある記憶をすべてひっくり返した高梨は、あの怪談作家の、と思い当たる。  高梨が勤める出版社ではわりと上位に名を連ねているはずだが、姿を見たことはなかった。 「いま担当してるやつが本州に行くってんでな、次の担当探してたとこなんだ。お前さん、やってみるか?」  その瞬間、高梨は大きな返事をしていた。忙しくなるのは喜ばしい。作家の先生の担当になれば、ますます多忙になるだろう。 「やります!」  仕事への意欲はもちろんのこと、これから先の未来は明るい、そう自分を納得させて。 「おい、渡辺、こいつにちょっと荻窪先生のこと教えておいてくれ。」  渡辺と呼ばれた人が今まさに、担当を変わろうとしている編集者だ。  高梨は渡辺の傍まで歩いていくと、深々と頭を下げる。 「ああ、荻窪先生のことね。あの人、あんまり、というか……ほとんど手がかからないよ、かなりの変わり者でね。酒も煙草も女も賭博もやらない。家にひきこもってひたすら書いてるんだけど、気味悪いから気をつけて。」  ひそ、と小声でそう付け足される。 「気味が悪い――とは?」  高梨が渡辺に聞き返すと、引き出しから数枚の写真を手渡した。 「これ、荻窪先生の近影。気味悪いだろ、佇(たたず)まいからなにまでさぁ。確かに怪談作家だからそういうふうに見せてるのかなと思うこともあったけど、あれは地だね。」  担当を離れられて良かったよ、そう言って渡辺は、残りの資料を高梨の手にばさりと手渡した。  荻窪が書く心理的怪談は、読む層を選ぶ部分はある。だが、あとからじわりと考えさせられるものばかりで、怪談作家の中堅として、それなりに名が知られているはずだ。  それを離れられて良かった、と言われるほどの変人ぶりとなると、少し覚悟が必要かもしれない。 「不気味?」  数枚の白黒写真には、荻窪と思われる男がぼんやりと立っている。著作者近影に使おうと思ったが、本人があまりにも亡霊のようで使うのをやめたんだとか。 「その割に……、」  高梨はそうつぶやいて、その写真をまじまじと見た。自分のデスクに戻って資料をぱらぱらと捲る。 「ああ、やっぱり。その割にこの人存在感あるんだ……。」  庭で撮られたものなのだろうか。  空を見ているようで見ていない、どこかもっと遠いところを見ている――。  そんな印象を受ける写真だった。  高梨はざっとその資料に目を通す。  家は最寄りの電停が同じ、まずそこに驚いた。それから、怪談作家という肩書。  渡辺が言うように、酒も煙草も女も賭博もやらない男。ただ、家にこもっているような人。  ――そんな人が怪談を書くのか。  高梨は渡辺の資料の中に、書き損じたのだろうか、荻窪の手書きのような数枚の原稿を見つけた。  その文字は几帳面とは程遠く、流れるような流線型、但し、独自の型をした――。  だが、それから見えてくるものはある。  文体はどこか古びていて、時代は江戸から明治が多い印象を受ける。代表作と言われているような話を、数本読んだことがあるくらいで、全部を読んだわけではないから分からない。だが、この文体や文字からするに、あの写真のような見た目ではなさそうに思う。 「とりあえず、挨拶に行こう。」  高梨はデスクから立ち上がり「荻窪先生のところに行って参ります」と、編集長に声をかけた。 「おう、頼んだぞ。」  片手を上げて見送る編集長は、なにか含んだ笑みを浮かべていたようにも思うが、高梨はとりあえず挨拶だけでも、と路面電車の電停へ向かう。  その道中なにか手土産があればいいか、と店を覗いて歩いた。高梨はきょろきょろと辺りを見渡しながら、ふと、荻窪がどら焼きを頬張る姿を想像してしまう。  ああ、ここのどら焼きにするか、そう思って手にしたのは有名な和菓子店のどら焼きだ。  それを手に、同じ路面電車の電停で降りるのに、いつもとは別方向へ向かった。自宅に帰る感覚とはまるで違う変な感覚だ。  古い木造家屋が目印、門から入ってすぐ玄関の横には変な生き物の置物がある、それが目印だった。  正直、変な生き物の置物、というのがまるで想像も付かない。どんなのだよ、それ。とぼやきたくもなる、が。  角を曲がってすぐのところに、なるほど、狸なのか猫なのか犬にも見えるし、鼠にも見える。変な生き物の置物としか言いようのない置物が、でんと置いてあった。これは確かに、「変な置物」と言わざるを得ない。  表札を見上げれば「荻窪」と書かれており、間違いなく荻窪先生の家のようだ。  格子扉を軽くとんとんと叩いて、「ごめんください」と何度か声をかけてみるが応答はない。  格子戸に手をかけてみればからからと軽く開いた。  高梨は少しだけ引き戸を開けると、お腹の底から声を張り上げた。 「ごめんくださぁい!」  しばらくして、奥から「ああ」と低く聞こえたような気がして少し待ってみる。  ひたひた、ひたひた、廊下を歩く音だけが響いてきたかと思うと、存外大きな体躯の男がのそりと顔を出した。  ほんの一瞬、動きが止まる。切れ長の瞳が僅かに見開かれたが、すぐにもとに戻った。 「なにかうちに用事かい?」  暗茶の着物に身を包み、濃茶の羽織を引っ掛けて乱れた黒髪に無精髭、家にこもっていると言われるように色は白いが体格はいい――、そんな男が顔を出した。 「初めまして、僕、高梨駆流(たかなし かける)と申します。前任から引き継いで、今日はご挨拶に伺いました。」  そう言って頭を下げて、荻窪を改めて見る。玄関という上下の高さはあるものの、それにしても目線が上に行く。背が高い、大きな体躯、ともすれば威圧を感じさせる印象の男だ。それでもどこかそこまで怖さを感じさせないのは、この茫洋とした雰囲気のせいなのだろうか。 「つまらないものですが。」  と、道中で買ったどら焼きを手渡すことも忘れない。 「ああ、高梨くんね。私は荻窪だ、よろしく頼む。それから――これ、ありがとうね。よかったら、上がっていきなさい。」  最低限のことしか話さない人、それが荻窪への第一印象だ。大きくて骨ばった手でどら焼きが入った袋を受け取ると、小さく笑った。薄い口元に笑みが浮かぶと、また印象が変わる。 「え、でもご迷惑じゃ……、」 「誰もいないから、この家。心配する必要ないよ、上がっていきなさい。」  廊下で振り返った荻窪が、念を押すようにそう、高梨に告げた。  男が独り暮らししているわりには、埃がない。廊下を歩いていて気がついた。  確かに古びている、だが、手入れは行き届いている。それならやはり、さっき言った「誰もいない」は、いま、誰もいないという意味か。高梨はそう考えながら、家の中を観察した。 「ここに座っていておくれ。」  そう言って通されたのは、居間。重厚な卓袱台(ちゃぶだい)の前に案内されて、ぽすんとひとつの座布団を手渡された。緑色の無地の、おそらく使われていないもの。  高梨は座布団を敷いて卓袱台の前に座ったが、そんなことをしていていいのかとそわそわしてしまう。  普通なら逆なのでは……、と諸先輩方に聞いた話とは真逆のおもてなしを受けて、戸惑いが隠せなかった。  台所から戻ってきた荻窪は、お盆に急須と湯呑みをふたつ乗せて戻ってくる。 「ぼ、僕がお淹れしましょうか!」  頼むから自分に頼んでくれ、そう願うも荻窪は切れ長の目をちらりと高梨に向けるのみで、そのままお茶を入れ始めた。  その所作は整っている。  しかし、高梨は初めてのことだらけで、いっぱいいっぱいになってなにも見えていなかった。 「はい、どうぞ。熱いかもしれないから気をつけておくれ。――あ、それからきみが買ってきてくれたどら焼きだが、きみも食べて行きなさい。」  荻窪が更にどら焼きまで受け皿に入れて、高梨の前に差し出してくる。 『あの人、変わり者だよ。』  渡辺が言っていた言葉を、思い出した。  わりと大きな家に、行き届いた手入れ、静まり返って時計の針の音しかしない世界。  存在感があるのに、どこか掴みどころがなくて、そのくせ、黒髪の奥に隠れた瞳はなにかを見ている。  ――この人、変わり者なんかじゃない。  高梨の勘が、そう告げていた。  ――この人はこういうふうに生きていた人だ。  自分とて、人と打ち解けるのは得意な方だ。  高梨は荻窪が手にしているその仮面に気がついた。根っこがどこかで同じような、そんな気がして仕方がない。こういうふうにしか生きてこられなかった人、そんな印象を受けた。 「先生はお食べにならないんですか?」  ぱくりとひと口食べてから、荻窪の手元に湯呑みしかないことに気がつく。 「もしかして甘いの、苦手でしたか?」  は、として荻窪を見た。 「ああ、いや。こうしたら、きみがどんな反応をするのかと思ってね。」  喉の奥でくつくつと、低く笑う。  やっぱり変わり者かも、高梨はそんな荻窪を見ながら、もうひと口頬張った。 「今日は、原稿を取りに来たのかい?」  荻窪はそんな高梨を見ながら、低い声で問う。 「できているならいただきたいですが……、まだなら出直します。」  卓袱台に頬杖を付いて、高梨を見ていた荻窪がまた、小さく笑った。 「残念だな、できていないんだ。それに徹夜続きでね、もしかしたら今日は寝てしまうかもしれないから、きみが見張ってると書けるかもしれないよ。」  薄い唇に笑みを引いた荻窪が、本気なのか冗談なのか、判断つかないような表情をして、高梨を見る。 「は?!」  思わず出た声に、荻窪が切れ長の目を見開いて驚く。唐突に出てしまった高梨の声に、驚いた荻窪がきょとんとした表情で自分を見てから、くつくつと低い声で笑いだした。着物の袖に両手をしまい込み、仕方がないな、とでもいうような笑みを浮かべ、肩を揺らす。そんな彼を見ていた高梨はふと、同僚の渡辺の言葉を思い出した。 『あの人、変わり者だよ。』  渡辺の声が再度、耳元で響く。 「この家の鍵、玄関の入り口に置物があっただろう? 確か……狸だったかな……あれの口の中に入ってるから、用があるときは開けて入ってくるといい。」  あの変な生き物の置物は狸なのか、と変なところで合点がいきつつも、高梨は慌てて家の中を見回した。 「でも、ご家族の方は? ご迷惑じゃありませんか?」  ――人がいる気配はまったく感じられないけれど。 「私一人しか住んでいないから、遠慮はいらない。それに、編集者なら身元も確かだからね。」  こんな大きな家に一人。  どおりで音が響くわけだ、時計の針の音。近所の声、耳を澄まさなければ聞こえなかった風の音。 「そうなん……ですね。」  ぱくり、どら焼きを食べてから、荻窪が淹れてくれたお茶を飲む。お茶の苦みが甘さをすっきりと流してくれた。 「美味しい……。」  ぼそりと声に出てから、は、と荻窪を見上げれば、やはりどこか楽しそうにくつくつと笑っている。 「それは何よりだ。落ち着いたら、書斎に案内しよう。普段は書斎にいるからね。」  そう言うと、荻窪はゆっくりとお茶をひと口飲んだ。  ごくりと、上下する喉仏に目を奪われる。  この人、よく見ると美丈夫だ、と気がついたのはこの時かもしれない。綺麗に整った首の筋、あごの線、そこから耳に上がって――切れ長で黒い瞳が高梨を見た。高梨は思わずその瞳が持つ強さに見惚れ、荻窪の視線とかち合った。その瞬間、荻窪の目が緩やかな弧を描き、おかしそうに息が漏れる。 「気が済んだかい?」  穏やかな声だった。そして高梨は自分がいましていたことが恥ずかしくなり、頬が紅潮していくのが分かる。どうしよう、失礼な担当だから替えてくれと連絡がいってしまったら……。 「渡辺くんが言っていたんだろう? 『変わり者』だと。」  だからじっくりと観察していたと思われたのか、と合点がいった。そういうわけではなかったけれど、そう思ったのならそのまま行こう。高梨はそう決め込んで、小さく頷いてみせた。 「はい、あの……、すみません。」  不躾に見てしまったことは素直に謝罪する。  だが、荻窪が持つ身体の線は、正直少し羨ましい。 「きみも、私が変わり者だと思っただろう? ――さて、書斎に案内しよう。」  返事を待たずに荻窪が、音も立てずに立ち上がった。こっちだ、というように、縁側に向かう障子を開けると、ひたひたと進んでいく。す、と一本筋を入れたようなまっすぐな姿勢に、高梨は慌ててついて行った。荻窪の古板の廊下を歩く、素足すらどこかごつごつした印象だ。  庭が見え始めた。色彩豊かなこの庭は、誰が世話をしているのだろう。  四季折々の庭木が植えられており、言うなれば……なにかを弔うかのように、整列しているように見えた。 「あの、先生、こちらのお庭は……、」 「私が管理しているよ。」  荻窪はなにを言いたいか、すぐに気がつく男のようだ。高梨はそれを知って、やはりこの人は亡霊のような人ではないと確認する。  亡霊のように装っているけど、そうすることできっと相手を観察しているんだ、高梨はそう結論付けた。 「ここが書斎だ。」  雪見障子が開かれると、そこには出窓に文机(ふづくえ)が設置され、そばには小さな台があり、その上に石油ランプがあった。文机が向かう出窓には、写真立てがひとつ。誰か――大切な人でも入っているのだろうかと見ようとしたが、荻窪に声をかけられた。 「あっちの源氏襖の向こうは私の私室だ。」  あとはほとんど使ってない部屋なんだ、と低い声が告げる。 「そうなんですね。」  高梨は書斎を一望してから、肩を震わせた。  衣桁(いこう)に掛けられた古い着物が、物を言わずに佇んでいるように見えた。  濃紺の着物が人のように見えて、息をのんでしまう。 「ああ、これは――大丈夫だよ。手入れをしてあるから。」  荻窪は薄く笑った。まるでこれ以上踏み込むな、と言わんばかりに。その笑顔は少し淋しそうで、高梨は言葉を飲み込むしかなかった。 「分かり、ました。」  高梨もそれ以上は踏み込めない。作家がそういうなら、そうなのだろうと納得するしかないからだ。 「さて、高梨くん。」  荻窪が高梨の前に立ちはだかる。至近距離だと本当に威圧的に感じるくらいだ。 「は、はい。」 「私はそろそろ執筆するから、見張っていておくれよ?」  荻窪がそう低い声で言うと、文机に向かって万年筆を手に取った。  そこからは、外から聞こえる風の音、風が木々を揺らす音、荻窪の呼吸音、万年筆を走らせる音、時計が時を刻む音しか聞こえない。  高梨はそんな荻窪の背中を見つめた。  この、得体のしれない先生は、何を考えているのだろうか。  変わり者と言われても穏やかなまま。  じろじろと観察されても何も言わず。  渡辺から聞いたとおりなら、酒も煙草も賭博も女もやらないという。  ――この人の楽しみはなんなのだろう。  高梨はふと、庭に目を移した。  そこには、高梨が見た写真の背景がある。  あの写真はここで撮られたものだったのか。  先生はあのとき、ここから何を見て、なにを考えていたのだろう。  ゆったりと、目蓋(まぶた)が重くなっていく。  時間を忘れたように、家に帰りたくなくて遅くまで仕事していたことがここで、裏目に出るとは思わなかった。   ――寝てはだめだ。  そう思うものの、高梨はそのままぱたりと、倒れるように横になり、すぅすぅと寝息をたて始めた。  荻窪はその音を聞いて、万年筆を止める。  振り返って、静かに息を吐き出した。ようやく寝たか、とでも言うように。  私室に向かって掛け布団を持ってくると、高梨にそっと掛けておく。 「疲れた顔をしていたからな、少しは眠りなさい。――ゆっくりおやすみ。」  くまができて、ひどい顔色をしていた。  あれではいずれ倒れると思われたのだろう。  荻窪はまた静かに文机に戻ると、万年筆を手に執筆を始めた。  ――生を落として、闇を待つ。

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