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友人の言うことも本気で言っているわけではないようだ。青葦も揃って笑っていた。 月岡には関係ない話かもしれないが、一緒に笑ってないと空気を読めてないと思われかねない。そう思い、せめて苦笑していた。 それから次の大会までに勝ってやるー!と意気込む友人に、やってみろとそれは余裕たっぷりの顔を見せつけたり、部員の名前を上げてあいつは候補に入るんじゃねといった内容を話している合間に教室に来ていた。 途中から月岡がいても意味がなかったし、一緒にいなくても良かったのではと思った。 今も主に青葦のことを見る熱っぽい視線や楽しげにコソコソと話している気配が場違いだと突きつけられていた。 気まずい。しかしこのまま何も言わず離れるのも気分は良くないだろう。 だけど、なんて声を掛ければいいのだろうと言いあぐねていると「じゃ」と軽く手を上げた。 え、と虚を突かれた。 一瞬思考停止しかけたものの、慌てて同じように手を上げると軽く笑った青葦は友人と共に青葦の席へと行った。 そのまま見向きもせず行ってしまうのかと思っていたのもあったから、呆気に取られた。 友達ではないのに優しい。 今まで話していた相手を無視するのもそれはそれでどうかと思うが、親しい間柄ではないのだからしょうがないと思う部分もあったから、嬉しく感じていた。 青葦の席で何やら盛り上がっている青葦の後ろ姿を見て、一人頬を緩めていた。

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