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第47話 初めての人#5※

「出来ることなら、本当は抱かせてあげたい。僕も昴を受け入れたい。って思ってたから……その……ひとりでする時、昴のことを考えて、お尻の穴で自慰してた。……引く?」  理月は目を丸くして固まってしまった昴の顔を見上げ、気恥ずかしいながらもありのまま口にして小首を傾げる。昴はハッと気を取り直すと、噛み付くように理月の口唇に吸い付いた。   「んむっ……ん……ぅ……ンッ……はぁ……っ」  昴の舌が口唇を割って押し入り、絡み付いてきて、それに理月も絡め返す。熱い吐息が交じり、中に入りたいとばかりに昴のペニスがぐりぐりと後ろの穴に押し当てられる。昴がシャワーしている間に自身で軽く解して準備しておいたから、理月のアナルは昴を中に招き入れるようにくぱっと開いていく。 「っ……引くわけ、ない。りっちゃんが、僕に抱かれたいって思ってくれて……僕のこと考えて、エッチなことしてたって……興奮しすぎて、わけわかんなくなりそう……」 「あっ……ん……僕だって、普通に男だし……好きな人のことを考えて自慰くらいする。昴の、大きいから、入るか分からないけど……このまま、奥まで入れてみる?」 「このまま入りたい、のは山々だけど……まだキツそうだし、りっちゃんに痛い思いさせたくない。世界で一番大切にしたいから、もうちょっとしっかり慣らしてからにする」  昴は先の数ミリ中に入れながらも腰を引き、ちゅっと軽く理月に口づけた。 「昴は我慢強いな。自制出来て偉いなって思うよ」 「我慢強いってだけじゃなくて、ショートケーキのイチゴを最後に取っておきたいみたいな気持ちもあるよ。忍耐力で言ったら、りっちゃんの方がずっと凄いと思う」 「んっ……あっ……僕は、イチゴは最初に食べたいけどな……」 「確かに、りっちゃんは好きなもの最初に食べるよね。なのに、いつもなんだって僕に先に選ばせてくれる」  首筋や鎖骨にちゅ、ちゅ、と軽いキスを続けられる。口づけられた部分から熱を帯び、全身に熱が回るようだった。 「昴……コンドーム、パンツのポケットに入ってるから……指、挿れるなら、着けて。昴の指、汚したくないし」 「りっちゃんの身体に汚いところなんてひとつもないけど……爪で傷付けたりしたくないから、着けるね。準備してくれてありがとう」  中に入りたそうに指でアナルの入口を押す昴に理月が声を掛けると、昴は理月が脱いだパンツのポケットからコンドームと指用コンドームを取り出した。昴は指用コンドームを右手の三本の指に着け、まずそのうちの中指だけをつぷりと理月の中に入れていく。   「っく……はぁ……っ」  理月が自分で解しておいたそこは、易々と昴の中指を根本まで咥え込む。指一本だけでも、下から押し上げられる圧迫感でぐっと息が詰まる。奥まで入った中指に内側の壁をすりすりと擦られて、思わず身体がびくついた。 「りっちゃん、自分でしてたって言ってたけど……どの辺りが気持ち良いの? りっちゃんが気持ち良いようにしたいから、教えてほしい。言うの、恥ずかしいかな」 「昴の、指が……あっ……入ってるって、思うだけで、きもちいよ……でも、えっと……多分、もうちょっと、手前の方、かも」  理月は吐息を漏らしながら、触ると気持ち良い部分を口頭で昴に教える。   「この辺り?」 「ん……もう少し、手前……ひゃっ、んっ、んぅっ!」  昴の指が理月の良いところを探るようにお腹側の壁を押していき、一点を押されたところで理月は甘い声を上げた。軽く押されただけでびりっと痺れが走り、びくんと腰が跳ね上がる。 「ここ?」 「うん……っ、そこ、きもちい……っあ、ン……ッ!」  トントンと指で軽く叩かれ、擦られて、内側からぞくぞくと痺れが走る。自分でするそれとはまた違う甘ったるい感覚がする。  自分ですると次に何をするか、どう動かすか、どう感じるか、全部分かってしまうけれど、自分以外の誰かにされると全部分からない。その分からなさが快感を増長させるというのもあるだろうし――それから何より、それを昴がしているということが、理月の身体をとろとろに蕩けさせていく。    昴は中にもう一本指を挿れ込んで、理月の真っ白い肌の中で薄くピンク色に染まった突起にぢゅっと吸い付いた。   「あっ、ひゃうっ、ンっ、昴……ッ!」 「乳首、吸われるの気持ちい?」 「ん、あっ、きもちいっ、んぅっ、あッ……」  口唇で突起を食まれて軽く前歯で甘噛みされて、歯の隙間から覗くざらっとした舌が理月のそこを責め立てる。快感にあられない声が漏れ、理月は思わず手の平を上に向け右の前腕で目元を覆い隠した。 「自分でする時、乳首も弄ってたりする?」 「っ……その……最初、お尻で自慰するようになった頃、あんまり、気持ち良く、なくて……んっ……乳首も一緒に弄ると気持ち良くなるって、見た、からっ……つまり……、……うん」  指で中を擦られながらもしどろもどろに言い訳をした後、理月はこくりと頷いた。流石に恥ずかしく、かあっと頬が熱くなる。   「……僕が触る想像、してた?」 「……まあ……うん」  蚊の鳴くような小さな声を理月が口から漏らすと、目元を覆い隠す右腕にそっと昴の手が触れる。怖いわけじゃないのに、びくっと身体が震えた。  優しく腕を退ける手を拒むことはせず、されるがままに力を抜く。そっと腕を退けられて、視線がぱちりと絡み合った。熱に浮かされたような顔で真っ直ぐ見下ろされて、心臓がどきりと跳ねる。

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